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久しぶりに新江ノ島水族館へ行って来た。 めっちゃ暑かったけど、さすが東洋のマイアミ(古っ)江ノ島、駅に降り立ったとたん●姉妹のようなプロポーションの女性が、ゴックンな水着だけの姿で道を歩いてきたよ〜。しまった!この時期必携の視線隠しサングラスを忘れた! この時期は、駅だろうがコンビニだろうが水着だらけ、水族館のエントランスも水着だらけ、こんな光景は、他のどこにもない!スゴイぞ江ノ島!!! いや、そんな光景を楽しみにしていたわけではないのだった。今回は久しぶりの「いい水族館」書庫やんか! エノスイの夏の特別展『深海生物展〜君もえのすい深海研究員〜』を見に行ったのだ。 この展示には、観覧者起点のいい要素がたくさんあって、エノスイの展示監督をしてきたかいがあったな〜と、とても嬉しかったのですよ。 エノスイの深海生物展、始まり始まり〜! まず出迎えてくれたのが、でっかいダイオウイカ。 ダイオウイカこそは、深海の大王様。 この巨大オブじゃによって、来館者が、「なんじゃこれっ?」と思うことには大きな意味がある。 理由を探せば、深海生物展が行われていることが分かるからだ。 ここからでは見えないけれど、ダイオウイカの頭の先には、「深海生物展」の大きな看板が立っている。でも、ダイオウイカで「なんじゃこれ?」と思わない限り、ほとんどの来館者は、看板なんかには目もくれずに最初の水槽に突進するのが普通なのである。 実は、この特別展示の担当責任者である北田トリーターは、ボクが展示監督で進めていた「観覧者起点の展示」をとりわけ熱心に学んでくれたスタッフだった。(※トリーターとは、エノスイ用語で展示飼育係のこと) スタッフ研修のときに、「観覧者起点になる最も簡単な方法は、私服に着替えてお客さんの後ろを付いて回ることだ」と言ったら、次の週にはすでにその通りのことをやってくれて、「びっくりしました、ホントにこちらの思ってるとおりには見てくれてないですね」と報告してくれた。 正直言って、そんなに早く実行してくれるスタッフがいるとは思わなかったから、ボクも嬉しかったね〜w。 特設会場には、ダイオウグソクムシの実物標本。 これ、触れるのである。惜しいことにもお亡くなりになったダイオウグソクムシさまには、死んでなお役にたってもらおうと、触察展示になってもらっているというワケだ。 スゴイゾ!北田トリーター! そうなん!うしろに見える深海潜水艇の1/2レプリカよりも、水族館に来る人は、生き物に興味があるのだ。 しかもそれが触れるとなったら、動物っていうより水中気分〜♪という来館者も、ついつい引き込まれる。 ダイオウグソクムシを知らない人でも、この怪物みたいなのに触れることができたら、深海生物への興味は一気に急上昇! ※ダイオウグソクムシの生きてる姿→「ダイオウグソクムシ登場」(ちなみに手に持ってるのが北田トリーター) さらに、触察展示で、彼がこだわったのがコレ! 深海生物タッチングプールだ。 炎天下のタッチングプールで冷たい海の深海生物?そんなの無理でしょ!と誰もが思うところを、「暑い時にこそ深海の水温の低さを驚いて欲しい」と思ったところが、北田トリーターの観覧者起点魂なのね。 触ってみたら、水は本当にヒヤリとして深海からのメッセージが伝わってきた。 不可能を可能にすることこそが、水族館の展示係の使命なのである。 水族館の飼育係って、ほとんどが「それは無理」っていうのを口癖にしてるけど、それはただの飼育係だからであって、真の意味での展示係なら、絶対に「無理」なんて言わない。 北田トリーターは、その意味で、飼育係を超えたすっかり真の展示係なのである。エライ! さらに…。 深海生物展は、館内のすべてで行われている。 キャプションを見て欲しい。 水槽そのものは、今までと変わらないのだけど、深海生物だけが、赤色キャプションになっている。 こういう色変えキャプションが、館内のいたるところにあって、深海生物を改めてアピールしているのだ。 そして、この赤色キャプションにこそが、最初のダイオウイカで効いてくるのね。 今、深海生物展をやってるのだという前提がなかったら、赤色キャプションがなんのことなのかさっぱりわからんもの。 ちょっと惜しむらくは、入り口にあった看板も赤色にしたら、もっとこの赤色キャプションの意味が伝わったのではないかと思うけれど…。惜しい! えっと、生きてる動物写真もなくちゃダメですね。 赤色キャプションで説明されてるサクラダイです。 バックにある色とりどりの生き物たちは、深い海で太陽の光を必要としないサンゴの仲間たち。 そしてサクラダイの朱色は、光の届かない深海では、赤系の色が色を失って暗闇にとけ込むという、深海生物の基本みたいな色なのだ。 そして、もしかしてブログ水族館で初めての写真6枚目! 左が水深6500mの水圧に置いた品々。 北田トリーターのおもしろいところは、この品々だけでなく、食べ物まで実験したというところ。 スイカはどうなるの?キャベツは?お豆腐は? 誰もが知りたいこのヘンな疑問に答えてくれているのが、彼のトリーター日記。 深海通信第*号とあるように、面白い情報発信をどんどん続けていて、今ではすでに32号まで来ている。 興味のある方は、えのすいトリーター日記から、深海生物展通信を順繰りに読んであげて下さい。 おもしろいよ〜! というワケで、今までいろんな水族館で、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の協力の下に行われてきた「深海生物展」なのだけど、エノスイの「深海生物展」は、北田トリーターの見事なカスタマーズ起点展示で特別に面白いものになってるのですよ。 ぜひぜひ、新江ノ島水族館に訪れてみて下さい。 尚、今の時期、新江ノ島水族館を訪れる男性諸氏は、視線隠しのサングラス必携ですw。う〜、やっぱりそこに戻るか……。 うわっ!地震や! ●カンチョの最新インタビュー記事→[http://www.magsook.jp/mokuji/nagisa/
小学館SOOK『渚でくらす』]
●カンチョ今年の最新著→『恋人はイルカ〜ドルフィントレーナーにあこがれて〜』 |
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2008年07月24日
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