|
まだまだ夏だけど、それでも風はときおり秋の涼しさを運んでくれるようになりましたね。 さあさあ、それを心待ちにしてたのです。動物園に出かけるために! そう!以前、わざわざ行ったのに会えなかったズーラシアのアフリカオットセイ。 あの日の悲しい気持ちにリベンジなのである。 夏の炎天下の動物園では、熱中症間違いなしの虚弱体質カンチョなのだけど、陽が少し傾いてきた近ごろだと、ズーラシアはかなり快適。巨木の森林が園内通路の端に木陰を作ってくれているのだ。 今回は、森の中の近道も使いながら、わき目もふらず一気にオットセイの放飼場へ向かった。ゾウだのライオンだのは言うに及ばず、ペンギンにさえ目もくれない潔さ! おった〜!ついにおったぞ〜!アフリカオットセイや〜!(正確にはミナミアフリカオットセイ) ん〜〜〜。カワイイな〜〜〜〜。 まるで昼寝明けのワンコみたいなこの表情。 これこそ、海獣の中の海獣。アフリカオットセイ! アフリカオットセイでショートレーナーを始め、都合5頭のアフリカオットセイを馴致から一人前に育てたカンチョにとって、オットセイと言えばアフリカオットセイであり、アシカと言えばアフリカオットセイであり、海獣と言えばアフリカオットセイなのだ。 ところが、近ごろの水族館では、アフリカオットセイと会えなくなってきてしまった。 今は、ほとんどが動物園。→水族館動物写真図鑑:ミナミオットセイと会える水族館 ショー向きでなかったこともあるのだけど、南アフリカのアパルトヘイトに対する国際的な制裁措置のせいで、いろんな取引が制限されていたというのも大きかったのだと思う。 それはそれで、アフリカオットセイにとっては、ありがたかったことなんだろうけどね……。 でもアフリカオットセイラブなカンチョにはとても辛いことだったのでした。 昨日は、久しぶりのミナミアフリカオットセイとの対面に感激! しかしや、これで感激してたら、ブログ水族館はブログ動物園になってしまう。 オットセイなんやもん、泳いでくれなくちゃ。 さぁ、暑いよ、暑いよ、早く水に潜らないと熱中症になっちゃうよ〜。とカンチョはオットセイくんを暗示にかけたのでした。 すると…、さすがカンチョ5頭のオットセイを馴致しただけのことはある。 ドボ〜ン! うぉ〜、かっくい! なぜだかしらんけど、空中をダイビングしてるとき、それまで閉じていた口を少し開いてた。 思ってたより高かったから、思わず「うぉっ」とか言っちゃったのだろうか?…たぶんそんなことはないわなー。 ミナミアフリカオットセイ、水中〜! いや〜、水中は気持ちよさそう。 深くて、奥行きがあって、さらに岩礁がいかにもオットセイのいる海っぽい。 でもなによりも気に入ったのが、びっくりするほど透明で涼しげな青い水。こんなに清涼感のあるアシカプールは、今までにお目にかかったことがない。 そうや、これ淡水の色や、きっと水道水なんやね。 海水は有機物とかプランクトンのせいで、緑色になりやすい。 さらに、お隣のペンギンみたいにたくさん飼育されているわけじゃなく、こちらはオットセイがたった1頭。濾過循環もうまくいっているのでしょう。 でも、この広いプールにたった1頭というのは寂しいな〜。 生息地のような密度でとは言わないまでも、3〜5頭いれば、見ている分にも楽しいのやけどな。 はいはい、こちらはミナミオットセイ属お得意のポーズ。 オットセイは、英語名でファーシール(毛皮アザラシ)と呼ばれてるくらい、上質な細かい毛を持っていて、ラッコと同じように密集した毛に空気をため込んで、防寒と浮力に使っている。 身体から、細かい泡がいっぱい出てるのは、毛にため込んでいた空気だ。 この空気の浮力のおかげで、オットセイはヒレ脚や頭を水面上にかかげて、水面にプカプカと浮くという独特のくつろぎ方をする。 空気中に広げた皮下脂肪のないヒレ脚は、寒いときには太陽から熱を取り入れ、暑いときには気化熱で熱を発散する熱交換機になる。 うわっ!こっち見てくれた〜! 最初は暑さにうだっていたのか、あまり遊ばずにぷかぷか浮いているだけだったのだけど、そのうち窓のそばにやってきて、こちらをチラリチラリと眺めてくれるようになった。 とはいっても、ぜんぜん愛想のないオットセイやったけど、カンチョにとっては一瞬でも眼が合えば、それで嬉しいのだ。 以前にもお話ししたことがあるが、ボクは南アフリカのケープタウンのあたりで、野生のミナミアフリカオットセイを水中撮影したことがある。→旅の手帖連載『地球の友人たちと(アフリカオットセイ)』 その時の彼らの、フレンドリーなことといったらなかった。 アシカショートレーナーでオットセイが好きになってたカンチョは、この時の経験で、さらにオットセイラブな刷り込みがされてしまったのであった。 そして、けっこう長くて楽しい時間をお終いにしたのは、オットセイくんからだった。 バイバ〜イ! お友だちは、ヒレを振りながらプールの奥へ向かい、ふたたび岩場の上でのお昼寝に戻っていったのでした。 暑い動物園も、このミナミアフリカオットセイプールは日陰で涼しいし、なんと言っても水の透明感が爽やかで、オットセイの浮遊感にも癒される。ここはもう水族館そのもの。 ズーラシア水族館、あっ違った、よこはま動物園ズーラシアのオットセイ、ここは水族館ファンも必見だよ〜。 ●カンチョの最新インタビュー記事→[http://www.magsook.jp/mokuji/nagisa/
小学館SOOK『渚でくらす』]
●カンチョ今年の最新著→『恋人はイルカ〜ドルフィントレーナーにあこがれて〜』 |
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2008年08月20日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]






