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水族館で、見た目がきれいな魚はとても多いけれど、その美しさは写真の中には残りにくいですね。 それは多分、ヒトの視覚がカメラよりもよく出来ているからで、脳が水のブルーを感じながら、魚の美しい模様や色を認識しているからなのです。 そんな優れた脳のないカメラで同じような感覚を残そうとするなら、被写体選びも重要です。 まずは背景。 サンゴ礁や岩などよりも、青い色をバックにすることを優先するだけで、水中の涼しくて奥深い雰囲気が出る上に、魚がキリリと浮かび上がります。 [アカマツカサ:男鹿水族館GAO] ※30mm F5.6 1/20秒 絞り優先 ISO800 強制発光(レンズ:SONY16-105mm/F3.5-5.6) そして、さらに大切なのが、青い背景に美しく浮かび上がりやすい色の魚を選ぶこと。 第一に最もオススメな色が、上のアカマツカサのように赤色の魚。 黄色の魚は見た目にとても浮かび上がりやすいけれど、写真に撮ると水槽のブルーが被ってキリリとした黄色にはなりにくい。 でも赤色というのは面白いことに、ブルーが被るとますます深い赤色になるのです。 このことは、写真をソフトで補正してる人なら、よくご存知でしょう。 ブルーの背景と合いやすいもう一つは、銀色系。[ブリ:男鹿水族館GAO] ※16mm F5.6 1/30秒 絞り優先 ISO800 強制発光(レンズ:SONY16-105mm/F3.5-5.6) 銀色魚と青い色の対比は、以前にヒカリモノの撮り方でも紹介したように、撮影にはけっこう技術が必要だけど、青色バックにはとても涼しげに写ります。 さらに、このブリのように銀色と青や黄のツートンだと、我々日本人にはなんとなく美味しく見えるというのも、魚らしくていい感じ。 考えてみれば、赤い鯛型魚と、銀色+青色のマグロ型魚は、味よし型よしのいかにも海らしい魚。 背景にする青色との対比だけでなく、感覚的に「海の魚らしい」という先入観もけっこう重要なのかもしれませんね。 あと、このブリ写真で分かるように、大水槽は奥まで撮せば、水の粒子で茶色の擬岩も青くくすみます。 奥まで撮すには絞って被写界深度を深くしなくちゃいけないのだけど、それよりなにより超広角で撮せば深度は簡単に深くなります。(←この表現はカメラ技術的に合っていないと思うけどw) さてさて、背景の青色がなかなかない場合には、思い切って水面を狙ってみましょう。 [ハナミノカサゴ:男鹿水族館GAO] ※18mm F3.2 1/80秒 絞り優先 ISO640 強制発光(レンズ:SONY16-105mm/F3.5-5.6) 水面は、水面上から見ると鏡のように空や風景を映すのは誰もが知ってるけれど、水面下(裏)から見ても同じことが起こるということを覚えておきましょう。 それで、水面の裏は、水中の青い色を映す鏡になってくれているので青いというワケです。 尚、窓側から水面を見ると、光の屈折によって水面上からの光は目に届きにくくなるので、45度以内の角度なら、水槽照明がギラギラ映るということはありません。 もちろん、青い背景バックには、赤色が美しいハナミノカサゴ。 ハナミノカサゴのお腹は、赤色も回ってきていて、普通の魚のお腹のように真っ白とか銀一色になっているのとは違うので、アオリ気味で水面を向ける場合には好都合です。 尚、水面を狙うと言っても、あまり上を向けるとアクリルによって歪みが出るので、水面がなんとか写るくらいがいいですね。 クリエイティブスタイル:Vivid。[再度、イットウダイ] ※26mm F5.6 1/60秒 シャッター優先 ISO640 強制発光(レンズ:SONY16-105mm/F3.5-5.6) α700には「クリエイティブスタイル」という、被写体や作風に合わせて様々な感度のバランスを変える機能が付いています。 フィルムカメラ時代に、それぞれのフィルムによって特性や持ち味があったのと同じ感覚ですね。 ボクは、水槽撮影では、クリエイティブスタイルのVividというモードを使っています。 彩度やコントラストが高めに設定されているので、彩度、コントラスト共に水の粒子でぼやけてしまう水槽撮影にはちょうどいいのではないかという発想です。 これが、なかなかいい、というかボクのイメージにはピッタリです。 このイットウダイの写真、なんとなくビビッドでしょw。 ■この書庫は、SONYからα700の提供を受けて、水族館での一眼レフ素人撮影術を紹介しています。 コンパクトデジカメの撮影方法はコチラ↓ LUMIX中村元の「水族館上手に撮影講座」 http://contents.npshop.jp/omomuki/ ●カンチョの最新インタビュー記事→[http://www.magsook.jp/mokuji/nagisa/
小学館SOOK『渚でくらす』]
●カンチョ今年の最新著→『恋人はイルカ〜ドルフィントレーナーにあこがれて〜』□オススメの水族館本(中村元著・監修)→水族館の本 |
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