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小窓水槽のキラリと光る和歌山県。串本海中公園の小窓についで、和歌山自然博物館の小窓から……。 久々に「いい水族館」書庫に置いた理由は、最後にわかっていただけるかと…。 和歌山自然博物館の小窓水槽には、無脊椎動物だけでなく、魚類がけっこう多い。 ミジンベニハゼ ミジンはミジンコのミジン。漢字で書けば「微塵」。つまり、細かな埃ほどに小さいのだ。 いや、さすがにそこまでは小さくないけれど、それでも全長でわずか3cmほど。 この子がお家にしてるのはなんだかわかるだろうか? これがね、直径5cmくらいのウニの殻。いっぱいついてるツブツブは、ウニのトゲが生えていた痕跡なのである。ミジンベニハゼの大きさがなんとなく想像できました? 学芸員さんが盛んに、このウニのお家の中を覗いてみろと言うので見てみれば、もう一匹のミジンベニハゼがいた! あまりにも小さいから「この子」とか言ってしまってたけど、顔を覗かせているのはミジンベニハゼの旦那で、中にいるのは彼の奥方なのである。 しかも、奥様は卵を敷きつめていた。 この旦那は、愛妻と卵を守るために、こうしてアゴを突きだして見張りをしてるんやね。頑張れ!ちっちゃい父ちゃん! しかし、こんなに黄色いのに、なんで紅ハゼなんやろ……? さてそのお隣の窓には、微塵なハゼよりもさらにちっちゃいお魚がいた! ツルウバウオ 鶴ウバウオなのか、蔓ウバウオなのか、それともツルツルウバウオなのか、口がクチバシみたいにとんがってるから「鶴」なんかもね。 成長すればホントは5cmくらいになるらしいのだけど、この子はなんと1cmほどしかなかった。 眼がすごく大きいように思えるけれど、これで上のミジンベニハゼの眼と同じくらいの大きさ。 カンチョ推理では、眼というのはこれ以上小さくなると機能を果たせなくなるのだと思う。カメラのレンズも大口径の方がいいみたいにさ、あまりに小さいと入ってくる光が少なくなるし、レンズの曲面もきつくなるでしょ。 小窓のお魚の最後はヨウジウオの仲間、ノコギリヨウジ。 可憐な魚なのに、ノコギリってまたいかつい名前がそぐわんよな〜。 どっちかと言えば、ウチワヨウジの方がいいと思うんやけど。 で、さっきの学芸員さんは、ノコギリヨウジとは言わずに、「ムンクウオ、ムンクウオ」とお客さんに説明してるのね。 なんすか〜?そのムンクって? その答えがこれじゃ! 学芸員さんの説では、『なんと!尾ビレがムンクの「叫び」にそっくり!』 ホントや!あ…いえ、「そっくり」ではないと思うんですけど〜。 さらに、「なんと!」まで付けるのは、どうかと思うんですけど〜w。 けどまあ確かに、縦に開いた口に、周りの白い部分が顔を押さえてる手のようにも見える。しかしどっちかと言えば、マレーグマのツヨシ君の困ったポーズに近いかw。 でもね、こんな風に説明してくれる学芸員さんは、最高の展示係ですよ。 魚にあんまし興味のない人でも、めちゃくちゃ興味わくもん。 科学的な解説やなくて、ミジンベニハゼのお家とか奥さんとか、ムンクウオとかw。 実際ボクは正直なところ魚類には食いつき悪いのやけれど、隣でお客さんに一生懸命こんな解説をしてる学芸員の言葉を、しっかり耳に入れて写真撮りに行ってしまったわけでね。 この学芸員さんのおかげで、小さな小窓水槽の中に、未知の宇宙があることを再度認識したのでした。 和歌山自然博の無脊椎系マクロ写真はコチラ→「マクロな世界」 ●今日はボクのトークライブ、来てね〜!→水族館ナイト! 〜水族館は日本の文化になる〜 ●中村元今年の最新著→『恋人はイルカ〜ドルフィントレーナーにあこがれて〜』 |
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2008年10月19日
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