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和歌山県シリーズ第9話 水族館というのは、特別名の通ったスター動物がいなくても、出かけてみれば「こりゃスゴイ!」とか、「あっ!コイツ有名やん!」という体験ができるところだと思いません? 和歌山県立自然博物館は、まさにそんなところ。 和歌山自然博の最大の水槽『黒潮の海』の間口は、横に15m、深さは3mくらいの、近ごろ流行の大水槽に比べると浅く感じる水槽で、もちろんジンベエザメやマンタが泳いでいるわけでもないし、イルカやセイウチが愛嬌をふりまいているわけでもない。 でも、この水槽の前にくると、誰の口からも「わおっ!」と歓声が上がるのだ。 ロウニンアジ 目の前を被う壁のごときでっかい銀色の魚の群は、アジの仲間たち。 アジと言えば干物のアジを思い浮かべてしまうのは、われわれ日本人の常なのだけど、実は、アジってけっこうでっかいのが多い。例えば、ブリとかカンパチってアジ科なんよね。 この水槽では、80cmくらいのシマアジ(→実はギンガメアジやった)と1mくらいのロウニンアジの数が多くてすごい。 (写真では、大きく狙ったのがロウニンアジ、奥にいるのがシマアジ→ギンガメアジ) ※ミストラルさんのご指摘で、シマアジではなくギンガメアジが正しいとのことです。 どちらもアジ科の魚だけど、いわゆるマアジとはまるでかけ離れた風貌に迫力がある。 水槽の近くに寄れば、目の前は本当に銀色の壁となり、ザザザザーと水中を切っていく音が聞こえるかのような錯覚に落ちいることまちがいなし。 ナルトビエイ ナルトビエイって近ごろの有名魚、聞き覚えないですか? 「あっ!コイツか!」と思った人は、ニュースよく見てますね。 本来は熱帯や亜熱帯の海にしかいないはずなのに、最近では有明海や瀬戸内海に大量に現れ、アサリなんかの漁業被害を与えている犯人。 漁師さんが稚貝を撒いた大切なアサリを端からバリバリ食べてしまううえに、網に大量に掛かっては網をぐしゃぐしゃにし、かといっても食用にはならない。漁業被害は計り知れないものがあるとか。 テレビで見た映像では、駆除のために捕らえたナルトビエイで、トラックの荷台がみるみるいっぱいになっていくところやった。 トビエイだけに、水面を跳んでる姿も映っていたけど、それを苦々しそうに見る漁師さん。そりゃアサリ食われて我が物顔に跳ばれてた日には苦々しいわねー。 ただまぁねー、ナルトビエイも来たくて日本近海にやって来たわけやないだろうに、厄介者とかアサリ泥棒とか言われてもねぇ……と同情しつつご対面したのでした。 …と、本日の記事は短くこのへんで。そろそろお出かけしなくちゃならないから。 ●中村元今年の最新著→『恋人はイルカ〜ドルフィントレーナーにあこがれて〜』 |
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2008年10月30日
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