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ある日のしながわ水族館での出来事。 アカミミガメのカーメが、コイの鯉子に話しかけてました。 カーメ「ちょっとちょっとぉカノジョォ、今一人〜?」 聞こえなかったふりして逃げる鯉子。 カーメ「ちょっとちょっとぉ、そんなにつれない顔せんといてよ。」 鯉子、追いかけるカーメをチラリと見やって「なんなん?けったいなガイジンさんやな……」 しかし、めげないカーメは鯉子にそっと忍び寄るのでした。 鯉子は水苔を食べるのに一生懸命で気付いてません。 すると、鯉子の一瞬の隙をついて正面に回ったカーメが、おもむろに両手をかざしたのです。 カーメの指先がピロピロと細かく震えています。 カーメ「は〜い、は〜い、アナタはだんだん眠くなる、眠くなる……」 鯉子「はぁ?……」 カーメ「は〜い、は〜い、アナタはだんだん、ワタシと恋に落ちたくなってきた〜。」 鯉子「はぁ?……」 そこにやってきた、こいクン「ギョギョ魚〜!ボ、ボクの鯉子さんになにしてるんですか〜!」 それでもカーメは、やっぱりめげずに催眠術を試みます。 カーメ「はーい、はーい、アナタはだんだん眠くなる〜。 は〜いは〜い、ワタシはこう見えても日本人〜。だからアナタは恋におちていいのです〜。は〜いは〜い……」 鯉子「何人でもいいけど、アンタ、カメやし。」 アカミミガメは、縁日の緑亀としてアメリカから連れられてきてから、その子孫が繁殖し、すっかり日本に定着してしまった帰化種のカメ。 両手をメスの前にかざしてブルブル震わせるのは、かれらの求愛行動です。 でも、カーメくんの周りにはメスのアカミミガメどころか、他の種のカメもいなかったのですね。 それで、鯉子さんに妄想をいだくようになったのだけど、いかんせん魚の鯉子さんには、得意の催眠術もきかなかったというワケ。 サテサテその後のカーメくんの運命やいかに……? |
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2009年01月09日
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