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ペンギン村はちょっとお休みして…。 先週末、ボクは伊勢志摩バリアフリーツアーセンターの大事な仲間に、久しぶりに会ってきた。 彼はアテトーゼ型脳性麻痺という身体障害で、初めて会った頃には杖も使わずに歩いていたのだが、ここ数年で体の麻痺が急速に進行。 首から下が動かせなくなった2年ほど前から外出が無理になり、今では施設での暮らしを余儀なくされている。 障害の程度は人様々だが、今まで外に出回っていたのがだんだん動けなくなるのは厳しい。 ベッドで絶望の淵にあるだろう彼に会うのがボクの心の底で辛ったのだろう、今まで、彼の自宅や施設が不便な場所にあることを理由に、「今回は時間がないから次回にはきっと」と自分に言い訳を重ねて、訪ねそびれていたのだ。 実際に行くとなったら、会うのが楽しみなことよりも、久しぶりに会う彼が、どんな風になっているのか、いったい何を話せばいいのかと、ひどく不安で心配で心が落ち着かなかった。 同行してくれたセンターの事務局長からは、以前に訪ねたときには、ベッドで横たわったまま元気がなかったとも聞いている。 いったオレはどうやって励ませばいいんや…? 不安を抱えながら、施設の玄関で靴を脱いでいるとき。 向こうから、普通のよりも大きめの電動車椅子がやってくるのが見えた。 そこに乗っている顔は…「えっ!テル兄ィ?」 呼びかけるボクの声に、笑ってみせる顔。 おぉ!テル兄ィ! 少し顔が太っているが、まぎれもなくテルニーである。 ↓テルニーとリジチョ (実はカンチョは伊勢志摩バリアフリーツアーセンターの理事長なのじゃ) 最近やっと、アゴで操作するこの電動車椅子を手に入れて、施設の中を自由に動き回ることができるようになったのだそうだ。 部屋に案内されたら、そこに置かれたパソコンには、やはりアゴと側頭部だけで操作のできる特別仕様の操作器が備え付けられていた。 文章を書くのはたいへんだけど、メールはいつでも読める環境を整えたという。 彼が笑いながら言う。 医者からはさ、残ったところ(麻痺していない首から上)をそんなに酷使したら、早死にするって言われてるんやけどな、なんにもしてなかったら長生きも意味ないもんな。 さすが、伊勢志摩バリアフリーツアーセンターの我らが戦士テルニー! 自らの運命を嘆くこともなく、ボクが長いこと会いにいかなかったことを責めることもなく、ただ久しぶりに会う仲間と語れることを喜んでくれているテル兄ィと、3人で時間が過ぎるのも忘れて語り合った。 会ってよかった。 自分自身をしっかり持って生きるテルニーに、「どうやって励まそう」なんて考えていた自分が恥ずかしくなる。 障害をもった友を励ますなんてのは、実にバカげたことであるのを忘れるところだった。 それは、障害を悲しむことと同義なのだ。 障害を一緒に受け入れれば、仲間として、友として語り合うことができる。 そうやってセンターの障害者専門員の仲間達と付き合ってきたのではなかったのか。 そして、それを思い出させてくれたテルニーは、さらにボク自身に勇気とパワーを与えてくれた。 このところ、仕事に不調があって、ついつい落ち込みがちになっていた自分がバカに見えてきた。 やっていることがどんなことになろうと、自分のやれることをとにかく頑張っていられることが一番の幸せではないか。 テルニーとの面会の後、ボクは妙に興奮していた。 ホントに会ってよかった。 帰ってきてから、さっそくテルニーにメールを入れた。 「戦士として、まだまだバリアフリーツアーセンターのために働いてもらうから、そのつもりで」ってね。 今日、返事が届いていた。 『ん』 と一文字。 返事は一文字でいいよと書いておいた『了解!』(たぶんねw)の、『ん』である。 拙著『恋に導かれた観光再生』を全文をサイト上に公開するために仮UPがあり、その中にテルニーの戦士ぶりが書かれている。テル兄ィ格好いいから読んでみて ⇒10立ちはだかる壁「神の顔」 |
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2010年03月10日
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