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※この書庫「命をいただきます食堂」の説明はこちら。 大西洋クロマグロが、ついに禁輸か!? ……と、世の中ではなんだかちょっとした騒ぎになってるようですね。 [葛西臨海水族園のクロマグロ] マグロがあまり好きじゃないカンチョ家は、べつだん困るワケでもないのだけど、お造りと寿司にはマグロがなくちゃ始まらないというご家庭もあるのでしょうなあ。 でもね、もし世の中からマグロの量が半分以下になったり、値段が3倍とかになったとしても、食事ができなくなるとか言って真剣に困る人はほとんどいないと思うの。 きっと、喫煙場所が半分以下になったり、煙草の値段が3倍になるかもと困ってる人の方がはるかに多いw。 つまりまあ、マグロ神話なんちゅうのは、その程度のことなワケなのですよ。 ただ、すごく困る人もいることはいる。それは水産物の輸入業界。 さらに実は、大西洋クロマグロや、ミナミマグロは、漁獲量の制限が厳しくなってきているので、日本から遠洋漁業に出かけている水産業者はすでに大きな打撃を受けています。 しかしですよ! 日本のみなさん、もうマグロは高嶺の花でええやありませんか。 以前に、魚水さんだったかのコメントに答えて話したことがありますが、スーパーの目玉商品に「天然本鮪」とか、回転寿司に「本鮪大トロ」とか、そんな高級品がお値打ち価格で普通に並んでいることがおかしいのですよ。 『お寿司やさんでドキドキしながらきばってトロを頼む、あの「時価」という文字の恐ろしさ。』 それこそが、このピカピカと巨大で美しいクロマグロやミナミマグロをいただくに値する所作なのです。 マグロがいっぱい!東京人はマグロ好き。[葛西臨海水族園] 別に、マグロ神話、トロ神話を捨てなさいなんて言いたいわけやないのですよ。>東京のみなさま。 神話なのだからこそ、「いつでも、どこでも、お値打ちに」なんて常識をやめませんか?と言いたいのです。 もし、マグロの価格が今の3倍になったらね、 漁獲量が半分にまで制限されても、水産業としては採算が取れる。さらに労働は半分でいいことになります。 クロマグロは無駄にたくさん死ななくてよくなってきっと喜ぶし、漁業者の将来だって、いつまでも操業ができて安泰じゃないですか。 お寿司屋さんでは、1勘1万円なんて大トロ伝説が復活します。お客さんのあのドキドキ感も復活です。 水族館のクロマグロは、今よりももっともっと観覧者から称賛されるようにもなり、葛西の値打ちも上がります。 ほ〜ら、いいこと尽くめやないですかw。 輸入禁止、漁獲量制限、ちっとも悪くない! さて一方で。水産業界では、養殖マグロに力を入れようという動きがあります。 [名古屋港水族館では最近、近大養殖マグロを展示] 近畿大学水産学部では、世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功し、今ではヨコワ(クロアグロの若魚)の大きさまで養殖して各地の養殖業者に卸しているのです。 尚、本当の養殖マグロは世界で日本だけ。スーパーで見かける養殖マグロは、若魚を獲って餌を与えて育てる「畜養マグロ」で、問題になってる大西洋マグロの多くもそれです。 さすがニッポン!完全養殖だったら、天然資源に影響を与えないし、そのうちハマチやタイのように安くなるぞ! …とお思いのみなさんも多いでしょう。 確かに、今はまだ高価な養殖マグロも、だんだん歩留まりがよくなって安くなると思われます。 しか〜し!ちょっと待った〜! マグロが大きくなるにはエサを食べなくちゃいけません。 かつて養殖業者から、「養殖ハマチを1kg育てるのに、イワシやアジなどを9kg与えなければならない」と聞いて、愕然としたカンチョは、それからはハマチ一人前をいただくときには、そのハマチの命と、エサになって死んでくれたイワシさんたち10尾くらいを頭に思い浮かべて「いただきます」と言うようになりました。 ところがですよ!養殖マグロの場合は、それがなんと20kg必要なんやって! どひゃ〜! ていうことは、100gの養殖マグロお造りに対して、2kgのイワシさんたちに「いただきます」を言わなくちゃならん。 いただきますを言ってる間にますます腹が減る(^^; そんなにたくさんの命をいただくわけだから、養殖マグロだって絶対に安くちゃいかんのです。 それにもしですよ、養殖マグロのエサになったイワシやアジやサバたちをそのままいただいていたら、20倍の人たちがお腹を満たすことができるのです。 この飢餓で2秒に一人が死んでいるという世の中で、もうめちゃくちゃ贅沢な話やないですか! エサ食うど〜![名古屋港のマグロ] さらにさらに、養殖にはもう一つ問題があります。 『養殖は魚を育てるけれど、海を死滅させる』という現実。 養殖では、生け簀の中ですごい密度で畜養する魚の全員に、エサを腹一杯食べさせなくてはならないので、ホントに食べられるエサよりもはるかに大量のエサを投餌するのです。 そのため、生け簀の下は落ちてきて腐った残餌の山。さらに、食べられたエサだってフンになってやっぱり生け簀の下にモリモリたまります。 だから、養殖や畜養をしている生け簀の下は、命のかけらさえ見えないヘドロの海です。(某水隣の生け簀に潜らされて唖然!) これなんか、環境に対する滅茶苦茶贅沢な話やないですか! なので、カンチョは断固提案します。 もし養殖マグロの価格が安くなったら、贅沢税を課す! そしたら、天然マグロの価格も下がらないでしょう。 めでたしめでたし。ですなw。 ※この書庫「命をいただきます食堂」の説明はこちら。 ◆恥ずかしながらツイッター始めました⇒河童ガイtwitter |
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2010年03月15日
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