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先週、久々に油壺マリンパークに行ってきた。 一つ、どうしても撮っておきたい生き物の写真があったからなのだけど、それはそれとして、先日の超水族館ナイトで特ネタを披露してくれたナルくんのところに、そろそろ行かねばなあ〜との思いがあったのである。 特に、関東で唯一のオオメジロザメがけっこう大きく育ってるというナルくん情報には、ジリジリとしていたのだ。 それで、撮影を目的としていた生き物など、ほったらかしにして、まずはオオメジロザメの水槽で腰を落ち着けたカンチョだったのである。 いや、落ち着くどころか、2つの窓の間を走り回っておりましたが…w。 オオメジロザメ ※α700 18mm F3.5 1/10秒 マニュアル露出 強制発光 ISO400(レンズ:SIGMA18-50mm/2.8) 実はね、今日はさっきまで、古い友人、中村庸夫さんの内閣総理大臣賞受賞をお祝いする祝賀会だった。 中村庸夫さんは、水族館や海の生き物の本も出してるけど、それ以上に船の写真がすごくて、とりわけ帆船では世界のシェアの90%だと豪語されていたことがある。 それで、海の文化の発展やら、海洋王国ニッポンの国威掲揚に貢献したとかいうことでの表彰なのだ。 それにしても、内閣総理大臣賞ってすごいよね。 胸に、燦然とその賞が輝いていましたぞ。 で、その中村庸夫さんが、ボクに写真撮影を教えてくれたのですよ。 つまり、内閣総理大臣賞を受賞した人が、ボクの師匠というわけやね。 つーことは、そのうちオデも内閣総理大臣賞か! それはないw さて、中村庸夫さんから教えてもらったことは3回ある。 その一つ目。 当時、ビデオの撮影しかやってなかったカンチョ。 「スチルもやりたいのやけど、カメラは何を買ったらいいすかねえ?」と聞いた。 すると、 「ビデオと違って写真は露出が難しくて大切です。今は、ミノルタから出たαシリーズが露出をオートでやってくれますよ。ピントもオートだけどそれは使わない方がいい」 カンチョってば、そのたった一言で、一週間後にα9000を手にしていた(^^; その後αシリーズは、ミノルタからコニカミノルタになりソニーになって、散々なことになったけど、今もボクの愛機がαなのは庸夫さんのせいです……。オレの青春を返してくださ〜い! まあ、αの悲劇はミノルタのせいということにしてですな、 『露出が大切』と『オートフォーカスは使わない』の言葉は、しっかり頭に入れて、今も言いつけを守っている。 オキゴンベ ※α700 50mm F10.0 1/125秒 マニュアル露出 強制発光 ISO160(レンズ:MACRO50mm/2.8) 特に接写するときには、「絞りを工夫」「眼にピン」は、とても大切。 被写界深度(ピントの合う幅)によって、表現がまったく違ってくるし、ピントが目からちょっとズレるだけで画竜点睛を欠いてしまうからだ。 それさえマニュアルでやっとけば、後は賢いストロボが、かなり正確に発光の加減をやってくれる。 さて、二つ目に教わったことは、そのストロボ撮影の方法。 「レンズをまっすぐに構えて、45度の方向からストロボを発光させたら、反射光は逆の45度の方向に逃げます。とにかく光源を写さなかったらいいのだから簡単なことですよ。」 って、今度の一言、ぜんぜん簡単やないんですけど……。 でも、水族館に撮影に来られてるのを見ているうちに、なるほどそうか、そういうことか!と理解した。 説明はたった3分くらいだったけど、プロの仕事を見ていると盗めますな〜。 (ちなみに「簡単なことですよ」は庸夫さんの口癖なのである) 最初はのうちは、広角だとどうしてもストロボの反射を拾ってしまっていたけど、そのうち、カメラの角度も変えたり、発光の瞬間にカメラを動かすという荒技で、反射を拾わない方法を自分なりに開発した。 それも、「光源を写さなければいい」という庸夫さんの核心を突いた言葉を覚えていたからだ。 ※α700 15mm F5.6 1/8秒 絞り優先 強制発光 ISO400 (レンズ:SIGMA15mmFishEye/2.8)ちょっとトリミング あ、これ、先日の超水族館ナイトで、ナルくんが油壺にしかいない珍しいチョウザメと威張ってた、バルチックチョウザメね。 なんとかバルチック艦隊っぽく(ていうか宇宙戦艦大和っぽく)デフォルメして撮ろうと思って頑張ったw。 魚眼のわりにはストロボ光を拾わずにうまくやりすごせた。 実はつい先日、しながわ水族館で、写真教室みたいなのやってた人たちがいて、一人がボクの撮影法を真似てストロボ撮影を始めたので、放っておけなくなって、ストロボの使い方を教えてあげた。 「レンズをまっすぐに構えて、45度の方向からストロボを発光させたら、反射光は逆の45度の方向に逃げます。とにかく光源を写さなかったらいいのだから簡単なことですよ。」 どひゃ〜!まったく受け売りやん! その人はぜんぜん理解できなかったけど、その教室の先生らしき人はさすがにプロ、ボクのその一言で理解して、教えなおしていた。 さて、庸夫さんに教わった3つめのキーワードは、技術や原理ではない。 一緒にガラパゴス諸島に取材に出かけたとき、ボクはアオアシカツオドリの表情が気に入って、正面からばかり狙って撮っていた。 できあがった写真を見て、庸夫さんは、 「カツオドリをこの角度で撮るのは気がつかなかった。いい表情ですね、元さんだからこその視点です」と、褒めてくれたのだ。 それからというもの、ボクの鳥写真、海獣写真は、正面から表情を撮るのがほとんどになのであるw。 特にね、ペンギンの立ち写真は、ボクの場合は正面写真多いよねえ。 一度誉められると、それがスタイルになっちゃう、カンチョ分かりやすい男ですw。 キタイワトビペンギン ※α700 200mm F4.0 1/320秒 絞り優先 補正−0.3 ISO250 (レンズ:MINOLTA80-200mm/2.8) とまあ、今日は、写真の師匠である中村庸夫さんに教わったこと(全部合わせて数分の師匠やけどw)を思い出しながら書いたのだけど……。 なんとこの会場で声を掛けていただいたのが、油壺マリンパークの元館長の磯貝高弘さんだった。 今日帰ったら、油壺の写真でもUPしようかなと思っていたから大ビックリ。 そして、今まで知らなかったのだけど、磯貝さんは水槽写真の大家だったのである。 ナショジオに掲載されていた、荒俣宏さん著による「奇跡の 海相模湾」(2008年7月号)の写真も磯貝さんの撮影だったのだ! 帰ってきてナショジオを再度見て、スゴイ!の一言。 接写の美しさ、切り取りのセンス、露出の妙…圧倒されてしまう。接写がもう芸術なのだ。 そしてなんと!そんなスゴイ写真の大家が、このブログ水族館もよく見てると言われるではないか。 え〜〜〜! 焦りまくりです。 正直言って、ボクのシロート接写なんか恥ずかしくて二度と載せられません! …とホントに思ったの。 でもまあ「ブログ水族館」は写真家のブログではなく、水族館プロデューサーのブログなんやしね、この書庫も、「水族館素人写真術」と『素人』が付いてるんやしね、結局恥ずかし気もなく接写も載せちゃいました〜w。 いつか機会をつくって、磯貝さんには接写の師匠になってもらおうと思っている。(勝手にやけどw) ちょっと楽しみができた、いい日だったのであるw。 ●油壺マリンパークの、これまでの記事と写真のリストはコチラ ⇒神奈川県の水族館記事リスト ●カンチョの水族館トークライブ第9弾『中村元の超水族館ナイト2011新春〜ペンギンナイト2〜』2/5(土)開催決定〜! 売り切れ必至につき、チケット販売開始の情報をいち早くゲットのために、12月中旬からこのサイトを毎日チェックして下さい。 |
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2010年11月09日
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