ブログ水族館/中村 元

次回『中村元の超水族館ナイト』は2019年2月24日(日)の開催。前売り発売は1/24です

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コメントまで読んでくれてる人と、ツイートしてくれてる人はご存じのことだろうけど、先週末は、そろそろシバレる北海道に行っていた。
北見市からちょっとした相談を受けて、いくばくかのお力になろうと、今年3度目の北見市なのだ。

で、ちょうどサケの遡上時期でもあるので、今回は標津サーモン科学館に寄ろうと、1泊して足を伸ばした。
そしてさらに、せっかくだから北海道の自然満喫ドライブにしようと、裏摩周を覗く山の方に遠回りをすることにした。

イメージ 1

北海道の山道を走ると、こんな光景がよくみられるよねえ。
熊や鹿が、こういうところをバシャバシャと歩くのだろうなあと想像するだけで、なんか北海道な気持ちになる。

さてしかし、遠回りの目的はこの光景ではない。

目的地はコチラ『神の子池』。
イメージ 2

コバルトブルーの水は、寒さを忘れて美しい。
案内看板によれば、この水は摩周湖からの伏流水で、1日1万2千トンも湧き出ているのだそうだ。
摩周湖はアイヌ語で「神の湖」なので、その子どもだから「神の子」なんやって。

この美しい水には、オショロコマがたくさん住んでると書いてあったが、標津サーモンパークの学芸員さんによれば、サクラマスも産卵に来てるのだとか。

サクラマスっていうのは、ヤマメの降海型。
ていうことは?
なんと、最初の写真の小さな細い川を上ってここまでやってくるのである。
すると、熊はバシャバシャと歩くだけでなく、さっきの川でサクラマス狩りなんかもバシバシとするのかもしれない。

美しさも北海道やけど、自然の営みもまた、なんやしらん北海道なんやな〜。


さてさて、その遡上してきたサクラマスの子が、標津サーモン科学館では孵化してましたぞ〜!

ウジャウジャ、ニョロニョロ。
イメージ 3

サケ科の魚は、みんな卵の一粒一粒が大きいから(つまりイクラの大きさね)、稚魚も小さめのオタマジャクシくらい大きくて、サケを展示してる水族館の多くでは、こんな風に稚魚も展示している。

こういうのを見ていると、
生まれたばかりの命は、希望と活力がみなぎってるなあ……とか
頑張れよ、健気でちっちゃな命たち……とか
サケの身は赤いけど、稚魚も全身で赤いんやねえ……とか
このまま食べたらけっこう美味しいかも……とか それはアカンやろ!

まあ、いろんなことを考えて、なかなかよいものです。

ところで、魚は、卵→稚魚→幼魚→若魚→成魚の順なのだけど、
カンチョには、稚魚と幼魚の境目がどうにも分からない。
ついでに、稚魚→幼魚の順と「幼稚」という言葉の順が逆なのも、なんだか不思議だ。
そもそも、なんとな〜く、「幼」の方が「稚」より小さいような気がするんやけどなあ……。

それと、ヤマメは陸封型、サクラマスは降海型のはずなのだが、サクラマスの中には降海しない残留型もいるのだそうで、それはヤマメと言わないのがどうにも分からない。
サケっていうのは、とにかくとても難しいのである。


そして、標津サーモン科学館のこの時期のハイライト!
「魚道水槽」だ。
イメージ 4


標津サーモン科学館は、この「魚道水槽」抜きには語れない。
サケの水揚げ量日本一を誇る標津町を流れる標津川には、毎年大量のサケが遡上してくるのだが、その標津川から支流のように引かれたのがこの水槽への魚道なのだ。
この魚道生まれのサケは、必ずここに戻ってくる。

この水槽には、さらにまた上流がある。
ここから、堰をもう一段飛び上がるのだ。
そして、その終着点には、サケを捕獲するための水車があり、一網打尽というわけだ。

コレがその水車⇒ サケの捕獲水車
一生懸命帰ってきたのに、なんかちょっと可愛そうですな、サケ。


イメージ 5

今回は、その最後のジャンプを試みるサケの姿を、バッチリカメラに収めようと意気込んで、半日の滞在のおよそ2/3の時間を、この水槽手前で粘ったのだけど、それがほとんどジャンプしてくれなかったのですよ(T_T)。

しょうがないので、「森に還えってきたサケ」にテーマを変えて、この2枚の写真になってしまったというワケです。
残念やけど、ジャンプは彼らの勝手なので、ボクがいくら撮りたいと言ってもどうにもならない。

次のチャンスは、来年のまた今頃か……。
ちょっと悔しいぞ!


でも、みなさんもこの水槽でサケがジャンプしてるの見たいだろうから、5年前に撮影した、魚道方向へではないけれど、ジャンプしたサケの写真を載せておきます。(撮影もカメラもイマイチ)

イメージ 6


……というワケで、標津サーモン科学館に行くのなら、今この時期か、来年の9月〜11月中旬あたりまで待つのがお勧めです。
ちょうど今日あたりからは、この魚道水槽に砂利が入っているはずで、目の前で、そこに産卵&放精をする産卵行動がリアルに見られます。


そしてこの時期には、裏を流れる標津川も壮観のサケの大群。見逃さないように!

以前の記事で川の写真⇒2枚目の写真
こんなことだってある⇒川岸に乗り上げるサケ


●標津サーモン科学館の、これまでの記事と写真はコチラ ⇒「北海道の水族館」記事リスト

●カンチョの水族館トークライブ第9弾『中村元の超水族館ナイト2011新春〜ペンギンナイト2〜』2/5(土)開催決定〜! 売り切れ必至につき、チケット販売開始の情報をいち早くゲットのために、12月中旬からこのサイトを毎日チェックして下さい。


恥ずかしながらTwitter始めてみました…。
□オススメの水族館本(中村元著・監修)→水族館の本
■水族館を選ぶなら→WEB水族館:決定版!!全国水族館ガイド
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