ブログ水族館/中村 元

次回『中村元の超水族館ナイト』は2019年2月24日(日)の開催。前売り発売は1/24です

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さてさて、竹島水族館と言えば深海、深海と言えばアカザエビ! はい、いただきました。
いや、それはもう忘れよや。 美味しかったけど。

そうやなくって。
コレでしょ!

タカアシガニ。
イメージ 1

日本の水族館業界が世界に誇る世界最大のカニ。
成長すると、両のハサミ脚を広げた長さが3mを超える世界最大の甲殻類でもある。

水族館の水槽では3m越えはお目にかかれないが(展示されたことはある)、剥製ならば、水族館・博物館を問わず、けっこう所有している。
確か『ゴードン・スミスのニッポン仰天日記』(荒俣宏訳)だったと思うのだが、鳥羽市答志島で男性の島民が、自らの背よりもはるかに長いタカアシガニのハサミ脚を持っている写真は衝撃的だった。
いくら昔の日本人の背丈が低いといってもさ、ハサミ脚の方が長いなんてねえ。

そして、このタカアシガニの全国の水族館への一大供給源とも言えるのが、ここ竹島水族館なのだ。


タカアシガニは、世界最大種というだけでなく、日本近海の深海にしか生息しないので、海外の水族館ではすごく欲しがっている。
タカアシガニと交換ならば、ペンギンだって出すぜ〜!な勢いで欲しがっているから、珍しい海外モノを手に入れたい水族館は、とりあえず竹島水族館の欲しそうなものとタカアシガニを交換し、そのタカアシガニで海外の珍しいものと交換したりする。

まるで大航海時代のヨーロッパが行く先々で、望遠鏡一本と、金やら香辛料やらを交換してきて莫大な富を築いたのと同じような後ろめたさを感じるが、実は大水族館時代のカンチョもやったことがある。
すんませんでした…(^^;


タカアシガニのめちゃくちゃ長いハサミ脚に対して、こちらは、全身で数センチな上に、アンバランスなほどハサミ脚がちいちゃいカニ。
手のバランスだけ見ればティラノサウルスっぽい。
イメージ 2

たぶんコブケアシガニ。(ホントに「たぶん」です)
以前に、こんな感じのやつで小さな白いカニの名前を、アピストくんに問い合わせたらコブケアシガニだったのだが、色がついてるので、ちょっと心配。

でもさっき、検索してみたら、なんとpomuさんのブログに、どうやらコイツらしい写真と、前に見た白いやつが両方載ってて、コブケアシガニと書いてあったから、きっとコブケアシガニなんやろと思う。

pomuさんが聞いたところでは、白い色のがいるんやなくて、水槽で飼ってると脱色して白くなるんやそうな。
そう言えば、ボクもそんなこと聞いたような記憶がある。
やっぱり、こいつは正真正銘、コブケアシガニなんや!

ただ、pomuさん、最後に。
「いまや、このカニが本当にコブケアシガニなのかすらあやしく思えてきました」とか書いてるので、やっぱり心配ではある。
pomu.巣さんのコブケアシガニ


さあさあそして、竹島水族館の自慢のカニがコレだ!

インドエンコウガニ。
イメージ 3

インド援交ガニではない。

背中に白い縁取りの赤丸模様がある。
インドの通貨ルピーのコインには、赤銅の縁を白金で巻いたコインがあり、それで「ルピー=インド円」の甲羅のカニで、印度円甲蟹となったのである。
というのは、それこそ真っ赤な嘘なので、ぜったいに信用しないようにw。

さて、このカニがなぜ竹島水族館自慢のカニなのかというと、
実はこのカニ、めちゃくちゃ希少種で、ここ100余年の間に、なんと12匹しか見つかっていないというのだ。
その12匹目が、生きて竹島水族館に来たのだから、奇跡の縁のカニなのである。

ただやっぱり深海性のカニなので、見つかってないだけで、深海のどこかにはウジャウジャ暮らしている場所があるのかもしれない。


まあしかし、希少種かどうかは別にして、背中の白縁紅丸模様がなんとも美しいではないか。
インドの通貨ルピーのコインには、赤銅の縁を白金で巻いたコインがあり…。もうええって!w


竹島水族館はこんな具合に、以前に比べて深海生物はかなり充実していて、水槽は深海のルツボと化していた。


もちろん、深海性の魚類だっている。

ベニテグリ。(たぶんw)
イメージ 4

顔はネズミ顔なんやけどね、この子のレースのような背びれには、参ってしまいましたぞ。
この美しさ。カンチョ、感激!

ところで、竹島水族館のある蒲郡は、浅い三河湾に面しているのに、なんで深海生物がいるのだろう?
実は蒲郡には古くから、三河湾から沖合に出て、遠州灘や熊野灘の深海で漁をする漁師さんたちがいるかららしい。

つまり、アカザエビもタカアシガニも、蒲郡特産ではあるけれど、蒲郡っ子というわけではないのだ。

また、漁で言う深海であって、深海調査船による深海生物採集ではないから、水深は200m前後の海底。
おかげで、ちょっとなじみがありそうな顔なのが、いい案配に親しみを感じる。


なじみがありそうで、ちょっと違ったりするのもまたいい。

コチラは、カイエビス。
イメージ 5

エビスダイのようで、イットウダイのようで、実はカイエビスなのだ。
というわけで、わりと浅いところにだっているとは思うのだが、水深100mあたりまではいるらしく、水族館ではこういう系はだいたい深海魚として扱っている。

まあ、そんな細かいことはカンチョはあまり気にしない。
フォトジェニックでさえあればOK牧場な、マジで魚の素人さんなのだ。

その点では、この子は、発色のいい色といい、蠱惑的な黒い瞳といい、カメラに向かってすくっと立つ居住まいのよさといい、今回の竹島では最高ランクのモデルさんだった。

竹島水族館、気合いの弾切れコンデジ撮影は、彼女のためにストロボを数回焚き、一気にバッテリー残量が低下したので終了したのだった。
でも、とっても満足やったよ、カイエビスちゃん。



●竹島水族館の、これまでの記事と写真のリストはコチラ ⇒東海の水族館記事リスト

●カンチョの水族館トークライブ第9弾『中村元の超水族館ナイト2011新春〜ペンギンナイト2〜』2/5(土)開催決定〜! 売り切れ必至につき、チケット販売開始の情報をいち早くゲットのために、12月中旬からこのサイトを毎日チェックして下さい。


恥ずかしながらTwitter始めてみました…。
□オススメの水族館本(中村元著・監修)→水族館の本
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