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松島湾、そして三陸海岸は、日本有数の豊かな海だ。 今回はその恵みの海が、突如として恐ろしい顔を見せたのだが、それでも日本人の海への感謝と畏れの気持ちはたぶん変わらない。 そして、マリンピア松島の「松島湾」の光景は健在だった。 牡蠣養殖とアマモの松島湾。 マリンピア松島で海の展示が始まる、最初の水槽だ。 松島湾には、海の生き物たちの揺りかごとも言える「藻場」が広がっている。 牡蠣の養殖も盛んだ。 水族館では、藻場はアマモ場(甘藻場)であり、牡蠣はマガキと、展示生物になるのだが、この生き生きとした水槽にご注目いただきたい。 松島湾はこのようにして、限りなく永遠に生き続ける。 この水槽を世話しているスタッフがたまたまバックヤードからた出てきて、ボクの隣にいた親子連れに「この光景は当分の間、松島湾でみることができないと思うので、よく見ていって下さい」と言った。 そしたら、親子連れは本当に熱心に見ていた。 海に奪われた松島湾。 でも、海がまた再生させる松島湾。 きっと、親子連れには、そんな思いが駆けめぐったのだろう。 水族館の水槽があること、そして、スタッフの一言が、宮城の未来を指し示しているように感じた。 水族館って、やっぱりすごいわ。 尚、マリンピア松島には、展示用にマガキをかなり準備していたらしい。 そのため、壊滅状態になっていた牡蠣養殖業の方々に、そのマガキを種牡蠣として提供したのだそうだ。 日本中の養殖牡蠣の稚貝の7割は、宮城県から出ている。 2年後、3年後にいただく牡蠣は、この松島湾の展示のマガキの仲間から生まれた牡蠣なのかもしれない。 カレイも元気だ! カレイたちのいる水槽で、彼らはいつもよりも元気にビンビン泳いでいた。 まるで、来てくれたお客さんたちに、元気をアピールするみたいに。 海底で体色を保護色にしてじっとしているイメージの強いカレイなのだけど、このあたりに多いナントカカレイは、かなり活発でよく泳ぐのだと聞いたことがある。 実は、そういう習性を見せるための水槽も、仙台水族館の展示には入っているんよね〜。 カンチョの記憶力と知識では、このカレイが何ガレイかまったく思い出せないのが、ごめんなさい。 さてさて、お次も東北の水族館ならではの海坊主。 ミズダコさん。(ミズダコってデカイしいかにも蛸入道なので、ついつい「さん」をつけてしまうw) こいつも元気やねえ! ミズダコが動いている姿は、生命感を体中にまとっていて、もうはち切れんばかりの迫力がある。 実は、マリンピア松島の西條社長は、こんな風な風貌なのだ。 ていうか、ボクはミズダコを見る度に、西條社長を思い出すのである。(ごめんなさい…w) さて、その西條社長が今回、こんなことをおっしゃっていた。 「この大津波で、今は誰もが海を怖がっているけれど、きっとすぐにみんな海に帰ってきてくれると思う。だって、私自身が海が好きだもん」と。 海の恵みに生かされ、海で守られてきたニッポン。 とりわけ三陸は、海の恵みによって発展してきた地域である。 海と共に、再生、復興ができるだけ早く実現できることを祈るばかりだ。 マイワシの群も元気! この水槽はかつては、巨大なホシエイやサメたちがいた水槽であり、直近では、スタッフの献身的な努力によって、漂着鯨から奇跡的に体力を取り戻していた、あのコマッコウが展示されていた水槽だ。 しかし、この度の震災で、コマッコウは亡くなった。 漂着した鯨類が保護されて生き続けることはほとんどなく、さらにコマッコウの展示は、日本唯一だったから、それはとても残念なことではある。 でも、イワシが群遊する美しさや生命観は、やっぱり感動するよねえ。 リーダーがいるわけでもなく、1尾1尾それぞれの生きようとする意志だけによって形作られている、小魚の群は、そのことをキラキラと輝く自らの意志で伝えようとしているように思える。 三陸のみなさんにも、海の青い光の中で、いつまでもどこまでもキラキラと輝いて欲しいと、心より願っている。 ●マリンピア松島水族館の、これまでの記事と写真のリストはコチラ ⇒東北の水族館記事リスト |
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