|
長いこと、放り出しててごめんなさい。 サンシャイン水族館の仕事が終わったら、ありがたいことに「じゃあ暇でしょ」と持ち込まれる仕事案件がいくつかあり、「ヒマっちゃうわ!ほっとけ!」と思いながらも、やっぱりとてもありがたいことでございましてなあw。 その始まりの月ということで、めちゃ忙しい今日この頃なのですわ。 さてそんな中、先週末には、おたる水族館まで行ってきた。 これは仕事にはほど遠い、「新しい起流ポンプで日本の水族館に展示革命を起こす!」というボクの道楽系。…って、そんなことやっとる場合か??? でまあ、その起流ポンプの件はまた後で報告するとして、今回おたる水族館に入って、おぉ!と叫んでしまったことがあった。 それがコレ。 なんと、魚類のメイン水槽である『パノラマ水槽』が、大きく変わっていたのだ。 北海道で初お目見えのウシバナトビエイ! ではなく…。 水が、青い!青い!青い! 今まで赤緑色してイマイチ『水塊度』が感じられなかったこの水槽、照明を青色基調に変えたらしいのである。 そしたら突然、水塊度の高い素敵な水槽に早変わり。 シノノメサカタザメも笑ってたよ〜! いやあ、美しいなあ……。 ていうか、めちゃくちゃうれしいなあ。 おたる水族館に行くたびに、スタッフのみなさん10人ばかりと飲みに行ったりするのだけど、ただの飲み会に終わらず、いつも水族館をどう進化させるかという話しで盛り上がる。 そして、おたる水族館の展示は実際に、少しずつ着々と進化しているのだ。 おたる水族館の水槽は、だんだん『青い海』になってきている。 半年前に、ほほー、これはええやん。と思ったのがこちら。 これは、シマソイかな? 流氷の下で、豊かな北海の海を謳歌している姿を、北海道の水族館らしく描いている。 実はボク、サンシャイン水族館のバイカルアザラシ展示の擬氷(⇒コチラ)で、この擬氷よりスゲーのを作ってやる!とライバル心を燃やして、半透明にこだわったのw。 こういうライバル心って、進化系水族館づくりには、すごく大切。 だから、うれしいんよね。 今回は、こっちの水槽も『青い海』になっていた。 「寒い海の魚たち」水槽。 ホッケがねー、いかにも冷たそうな青色の水中と、そこに射す光に浮かび上がって生き生きしてるの。 ホントのことを言えば、養分の濃い海の色は緑色なのだ。 さらにたぶん、ホッケたちは太陽光の届くような浅い場所にはいないかもしれない。 しかし! 日本人の感覚というのは、「海=青」「冷たい=青い」「自然=陽の光」なのだ。 水槽に、『自然を模写した光景をつくるか』or『自然を想像できる光景をつくるか』という点で、展示をプロデュースするボクは後者を追い求めてきたのである。 そういう意味で、この展示はとてもいいと感じたのだ。 水槽展示ではしょせん本当の海はつくれない。 水族館の場合、写実派よりも印象派の方が観覧者に伝える力があると、近ごろ常々思っている。 サンゴ礁の海も、青色がとてもよかったよ。 クロホシイシモチだと思う。 こちらの水槽は、他の濃い青色の水槽と違って、とても明るい薄い青色に染まっている。 青色の濃さで、深い浅い、冷たい暖かい、といった感覚が生まれるのだ。 多くの日本人が水中感を感じる青色を使って、こんな風に展示の構成を組み立てると、『水塊』にあふれた水族館にすることができる。 おたる水族館、古いと思ってたら大間違い、どんどん進化してますぞ! 起流ポンプの実験の超面白い結果他、おたる水族館での記事は、また続けて報告します。 …できるだけ早くねw。 あ、アクアワールド大洗の写真も整理しなくちゃあかんのやった……。 そんで、今日からまた北海道北見市です。 いってきま〜す! ●おたる水族館の、これまでの記事と写真のリストはコチラ ⇒北海道の水族館記事リスト ★トークライブ『中村元の超水族館ナイト』は次回で10回目。2011年10月に開催! ●サンシャイン水族館リニューアルの展示プロデューサー中村元によるサンシャイン水族館の全て! ⇒天空のアシカ/サンシャイン水族館アクアリング(2011/8/1) ⇒サンシャイン水族館オープン2:大海の旅(サンシャインラグーン)(2011/8/3) ⇒サンシャイン水族館オープン3:クラゲふわりうむ(2011/8/5) ⇒サンシャイン水族館オープン4:水辺の旅(2011/8/8) ⇒サンシャイン水族館オープン5:バイカルアザラシと湧水水槽(2011/8/15) ⇒サンシャイン水族館オープン6:サンシャインラグーンのトビエイとドクウツボ ⇒サンシャイン水族館オープン7:タカアシガニとシオマネキ(2011/8/26) |
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2011年10月12日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]





