ブログ水族館/中村 元

次回『中村元の超水族館ナイト』は2019年2月24日(日)の開催。前売り発売は1/24です

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おまたせ〜!
帰ってきましたぞ、東京へ。
そして、やっと、やっと、やっと、おんねゆ温泉・山の水族館の記事を載せられる。
まずは、オープンその1『魅力の水塊』編す。

7月7日のオープンセレモニー、200人以上が開館を待って並んでくれてる朝9時。
ドヤ顔でプロデューサーとしての挨拶をするカンチョです。

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この時のビンボー発言連発挨拶、ElpasoさんがFBに上げてくれてます(^^;。
オープンセレモニー中村のスピーチ

でも、しっかり言ってます。
この水族館は、「山の水族館」ではなく、北海道を代表する「北の大地の水族館」なのだと。
「おんね湯・北の大地の水族館」であれば、どれだけ全国ネットでPRできたか、どれだけここ温根湯が有名になったか、そういう悔しさを押し殺して、健気にも元気にスピーチしたのでした。


そして、その北の大地を感じる最初の『水塊』がコチラ。
●生命がきらめく滝つぼ

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以前に写真載せたときよりも、オショロコマの数がはるかに多くなり躍動感が増した。

日本初(おそらく世界初)の、滝壺の底から見上げる水槽。
水族館を訪れる人たちは、特定の生き物を見に来るのではなく、非日常感覚の『水塊』の中にいることを喜ぶ。
ボクが考えた『水塊』理論を、如実に現した水族館がここであり、この滝壺は水族館の新たな『水塊』でもあるのだ。

子どもはもちろん喜ぶ。
でも、大人の方がはるかに時間をつかって見てくれている。
一人のお客さんが、「こんなに小さな魚なのに、こんなに見応えのある水槽ができるんだ」と言ってくれていたのが、カンチョ的にはとても嬉しかった。


そして、その小さな魚たちも、よく見ればとても美しく躍動感あふれる動きをしている。

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瀑布の泡の真下で、水流に翻弄されながらも元気に動き回るオショロコマたち。

ときおり泡につっこんで、あわてて飛び出したりしてくるのが、可愛くも力強くもある。

川で育ったボクは、水の落ち込みのところに潜って、こんな風に泳いでいる魚たちを見ていた。
その光景を目の前に再現できたことを、自分でやったことながら奇跡を見る思いで、夢中になって写真を撮った。よっぽど嬉しかったんやねオデw。



「北の大地の小さな生命」のコーナーはまた後ほど。
今日は、日本一と世界初の水槽ばかりを紹介しよう。


そして、思いっきり世界初水槽がこちら。
●北の大地の四季

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この水槽には、日本初と世界初の2つの楽しみがある。
一つは春から秋、渓流の激流を再現した、日本初(もしかしたらこれも世界初)の水槽であること。

激流がうねる『水塊』に子どもよりも大人がすごく喜んでいる。
特に、川に入ったことのある人や、釣りをする人には大人気だったのが面白かった。

元々は、超ビンボー予算の水族館ゆえ、外に穴を掘って水槽を造るということから考えた水槽なんやけどね、ドイツ製の新兵器ハイドロウィザードという起流ポンプを、日本で一番最初に導入を決めたことで、すごい水塊水槽に変身した。
水塊とは、水を感じることだから、こうやって水の存在感が躍動感となって伝わると、気持ちがいいだけではなく、本当の川に入った気分になれるのだ。


そしてもちろん、この水槽が世界初なのは、冬になれば凍る水槽であること。


温根湯のある北見市留辺蘂町あたりは、北海道でも指折りの寒冷地。
冬になるとマイナス20℃は当たり前、昼の最高気温がマイナス10℃を下回る日もざらにある。
そんな驚きの気候を利用した。

超ビンボー予算という弱点と極寒という弱点、二つの弱点を逆手にとって武器にしたのがこの水槽なのだ。

これを思いついたのは、真冬の露天風呂で髪の毛がパリパリと凍った経験による。
そんなロシア的露天風呂体験、誰もが体験してみたいだろう。
この水族館で、温根湯温泉の冬の魅力を伝えることができれば、この水族館は誇りあるまちづくりにも観光産業の発展にも大いに役立つと考えた。

冬の北海道を楽しむ旅をこの温根湯に呼び込み、寒さがまちの誇りになることを目指したシンボル的な展示でもあるのだ。


さらに、シンボルと言えば、山の水族館の古くからの自慢である巨大イトウの群。
●天然イトウの棲む大河

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他の水族館では見ることのできない、1m級のしかも顔も身体も美しいイトウがなんと40尾も!群をなして流れに逆らいながら泳いでいる。

井戸が濁ってしまってイマイチ水塊度が落ちているのだけど、この水槽は日本の淡水魚水槽としては、全国一奥行き感を感じる大水槽を実現した。
最大の『水塊』を、巨大イトウの群に託したのだ。

それに対するお客さんたちの反応は、美ら海水族館の大水槽並みによかったよ。
拍手まで出たものねw。
実のところ今までは全国のどこにも、淡水魚で『水塊』を感じる水槽はなかった。
(一つだけ例外が、琵琶湖博物館のビワコオオナマズの水槽)
つまり山の水族館は、淡水水族館では、日本一の水塊水族館を実現した水族館でもあるのだ。


そして、スピーチでも言及している、「スタッフが自ら底に敷き詰める石を探して、自ら敷き詰めた」という話題の多くはこの水槽だ。
日本一の水槽だけど、実はスタッフの手作り感も満載の水槽なのである。
奥の木だって、山からのいただきもの。うん、そこはちょっと山の水族館ではある。


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どうだこれ! こんな光景どこでも見られないよ〜!


たった3億5千万円の建設費は、大規模水族館のわずか20分の1の予算。
にもかかわらず、初日の入館者数が1500人、2日目には1800人、3日目は月曜日だったにもかかわらず1000人のみなさんにお越しいただいた。
これは大規模水族館のオープン時の数の10分の1よりも多い。
カンチョ目標の年間17万人の集客の可能性も、ちょっと見えてきた!


それにつけても、何度も言うけど、ホントに書く度に悲しくなる「山の水族館」の名称。
名称次第では、年間20万人超えも簡単だったのに…。
せっかく北海道を代表し温根湯再生に寄与できる水族館を苦労して作ったのに、産業経済常任委員会という産業のことを考えるべき委員会の中で、「地元になじんだ名前を消すのか!」とかいう屁理屈が通ってしまったのだ。
まったく新しく生まれ変わったにもかかわらず、旧水族館の名前を言い張った議員にはいったいどんな理由があったのか。
このことは、また改めて詳しく述べていこうと思います。


●本サイトWEB水族館おんねゆ温泉・山の水族館

●山の水族館の、これまでの記事と写真のリストはコチラ ⇒おんねゆ温泉・山の水族館記事リスト

●産経新聞『話の肖像画』インタビュー記事に3日連載で載せてもらいました。
『話の肖像画』水の演出家 水族館プロデューサー・中村元



■前回の『超水族館ナイト』のカルカル公式レポートはコチラです↓。
 ⇒12回『中村元の超水族館ナイト2012年年春 〜いまどきの水塊に溺れろ!〜』
 ⇒USTREAMでもご覧になれます。⇒USTREAM配信

Twitterfacebook始めてみました…。
□オススメの水族館本(中村元著・監修)→水族館の本
■水族館を選ぶなら→WEB水族館:決定版!!全国水族館ガイド
□携帯版もできた!→水族館ワールド

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