ブログ水族館/中村 元

次回『中村元の超水族館ナイト』は2019年2月24日(日)の開催。前売り発売は1/24です

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おんねゆ北の大地の水族館(山の水族館)の世界初がついに実現したよ〜!
はい、もちろん『北の大地の四季』水槽が完全結氷したのです。

昨年からすでに凍り始めていたのだけど、自分自身の目で確かめることができたのは、1週間前の「中村元と行く凍る北の水族館ツアー」が初めて。
折良く、完全結氷(閉館時まで全水面が凍っている)が宣言された次の日のことだった。

この時には、ツアーの引率や、ツアーへの取材対応やらで忙しくて、写真など撮る暇もなかったのだけど、その5日後に再び生中継出演のために山の水族館へ行くことになったので、ここぞとばかり一眼レフで写真を撮りまくってきたよ。というわけで、今回は結氷バカになって紹介します。


全面結氷した『北の大地の四季』水槽

イメージ 1

氷や氷! と三重県生まれのボクは、もうこれだけで子どもに戻ってしまう。
いやボクだけやないよ、ツアーで羽田からやってきた23名の大人全員が、もうえらい興奮しまくってたからね。

この日の氷の厚さは2cm弱。
おんねゆ温泉(北見市留辺蘂町)にしてはかなり暖かいマイナス一桁の最低気温やったから薄い。
冷え込む日には、5〜6cmの厚さになるんやって。

でも薄くってもまあよしとしよう。
なんせこの水槽は、おんねゆ温泉(北見市留辺蘂町)の、北海道内でも指折りの「寒さ」という財産を全国に発信するためにつくった水槽なんやから、とにかく凍らねば意味がなかったのだ。
正直ホッとしたよ。
※凍る水槽は露天風呂で発案された驚きの真相w。⇒超ビンボー水族館の凍る水槽


氷の下から顔を覗かせてる子。

イメージ 2

なんか可愛くない?
ふだん魚に表情なんて感じないボクが、ときおりドキッとするのは、こういうシチュエーションがあるとき。

ヒトは想像力の動物やからね、顔だけじゃなくて、仕草や場面によって表情を感じてしまうわけなのである。
そこが、展示をプロデュースする面白さでもあるよね。


そして、水中から見上げると氷はとてつもなく美しい!

イメージ 3

今までに半透明なリアル擬氷まで開発してきたボクだけど、やっぱり本物の氷にはかなわんわ。

近頃のボクの水槽づくりでは、擬岩は極力少なくして、青く抜ける部分をたくさん作る。
水中には水草を推奨し、水面上の擬岩には必ず植物を植える。
つまり、擬装モノはできるだけ脇役にする方法にディスプレイを進化させたんよね。

生物単体を観察するのではなく、生物のいる水中の光景を目の前にして感動や好奇心を覚える観覧者に、このようなリアルをどれだけ提供できるかが、これからの水族館が進化する道筋の大きな一つだと信じてる。
そして、新たな道が一つ実現したというわけ。


この美しい世界を、魚たちは悠然と泳ぐ。

イメージ 4

こっちはおっきいヤマメ、一番元気やったのがこの子。
ボクがカメラを構えてると、まるでモデルのように、どんな場所に必ず来てくれたw。


氷は裏から見ると、場所によって表情が違う。

イメージ 5

奥の暗いところから、ぬ〜っとやってくる巨体はニジマス。
ニジマスもよく頑張ってモデルをしてくれたよ。


氷の白いところをバックにちょっとハイキーに。清々しくなった。

イメージ 6

実はこの凍る水槽の構想を、地元の人たちに披露したとき、多くのみなさんが「えー!氷の下に魚いるんですか?」と驚いていた。
ボクは「いますよ、どこに行ってると思ってたんですか?」と答えながら、こりゃいける!と思った。

当初凍る水槽は、道外へのアピールのためだけを考えていたのだけど、この反応によって、北海道人の知的好奇心も十分に惹きつけることができそうだと確信したのだ。

そして寒い冬を、氷の下でじっと堪えて春を待つ魚たちの姿。
その姿を見て、勇気や元気が湧いてくる人もきっと何人かはいるに違いない。
水族館は、自然科学を学ぶだけでなく、むしろ癒しや生きる力を得たり、人生に役立つ何かを学ぶことのできる大衆文化施設であることの方が、社会にとって意味深いというのがボクの持論なのです。


この水槽は夕方になるとまた表情を変える。

イメージ 7

氷の上に雪が積もって水中が暗くなったときのための水中照明を点灯するのだ。
青い光の中で、ニジマスの輝くウロコが映える。
きれーやろ〜?


そして〜! 晴れた日はまた美しい!
凍る北の水族館ツアーのときにコンデジで撮った写真を整理してたら出てきたので追加。

イメージ 8

晴れて暖かかったので半分融けてるんやけど、そんなときにはこうして下から見上げると氷の表情が美しいよ〜。


ところでしかし、この水槽。
せっかく凍ったのに、まだ全国ネットではまったく有名になっていない。
全国版のメディアで紹介されていないからなんよね。

最近、2つの有名番組からアプローチがあって、担当ディレクターはすごい乗り気だったのが、この水族館を見ていない上役から「山の水族館ってそんなローカルな小話題」と止められたのだそうだ。
ほれみいっ!だから名称を『北の大地の水族館』にしておくべきやったんや!
おそれていた結果通りになってしもたけど、旧水族館名を主張した連中の責任を追及してもなんにもならんから、その分こっちが努力するしかないわなあ。がんばろっと。
ていうか、早く『おんねゆ北の大地の水族館』の通称使いをして欲しいと、心から願っているのである。

そんなわけで、メディアのみなさん、「山の水族館」は名前ほどしょぼいローカル水族館ではありません。北海道の自然のすごさをリアルに展示し、おんねゆ地区の再生にも貢献する『北の大地の水族館』なのです。
だまされたと思って、どうか取材に来て下さい。すっごく面白いですから。



◎NHK「おはようニッポン」山の水族館のアーカイブ⇒アイデア勝負 水族館リニューアル −北海道 北見市−

●山の水族館の、これまでの記事と写真のリストはコチラ ⇒おんねゆ温泉・山の水族館記事リスト

●本サイトWEB水族館おんねゆ温泉・山の水族館

●産経新聞『話の肖像画』インタビュー記事に3日連載で載せてもらいました。
『話の肖像画』水の演出家 水族館プロデューサー・中村元

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