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新設!マリホ水族館その3『うねる渓流の森』 この記事は、新設!マリホ水族館その2『輝くサンゴの海』からの続きです。 さて、マリホ水族館の紹介もこちらで最終章でクライマックス、日テレ『真相報道バンキシャ!』の水族館プロデューサー密着でしっかり登場した『うねる渓流』。 マリホ水族館のコンセプト『生きている水塊』を最も強く表していて、テレビなどにも最もたくさん紹介されたのが、こちら『うねる渓流の森』の水槽だ。 暴れる龍のごとくうねる渓流を再現する世界初の展示によって、「生きている水塊=躍動する水塊」を最も分かりやすく表していることもさることながら、ここに泳ぐイワナが、広島県の天然記念物であるゴギという特別な魚であることにも、広島のマスコミのみなさんから食いついてもらえたからだ。 しかし本来、水族館で最も不人気なのが日本の淡水魚の展示だ。各地の水族館で様々な展示がなされるが、観覧される時間は短い。そもそも立ち止まる人さえも少ないのが日本の淡水魚なのだ。 水族館に詳しい人なら、そんな日本の淡水魚をよくマリホ水族館の主砲的あるいは横綱的水槽にしたものだと思われるに違いない。 でもそこが狙いだった。規模も予算も小さなマリホ水族館では、他の水族館に勝てるような展示はなかなかできない。それならば、他館でうまくいかない分野で一番になればいい。つまり横綱をはれそうな土俵が日本の淡水魚だった。 今までのところ、日本の淡水魚という土俵での横綱は、自分で考案した北の大地の水族館の「滝壺水槽」だけ。それと同等か良い勝負をする水槽をつくって、滝壺を東の横綱に、マリホ水族館に西の横綱をつくればいいと考えた。 しかもそうすることで、日本の淡水魚水槽という土俵が以前よりも盛りあがるはず。一人横綱よりもやっぱり東と西の横綱がおらんとね。(実は相撲のことはよう知らんのやけど…w) で、滝壺とオショロコマに対抗するのが、このうねる渓流とゴギだったというわけだ。 これがゴギ。(ショージキ言うて、ボクには普通のイワナとの違いがまだよく分からんのやけど…) 日本の淡水魚の展示が人気がない理由は、多様で美しく巨大な海水魚や熱帯淡水魚に比べて地味だ…というのが大方の意見だ。 でもボクの分析はちょっと違う。おそらく日本に川と橋が多く、しかも水が透明なために、河原からでも橋の上からでもいくらでも水中が見渡せるからだと思う。いつでも無料で、川の中の魚影はもちろん川底まで見ることができるのに、入館料の必要な水族館なんだから、見たことのない海中や大河の魚や光景を見る方が大切だという意識が働いてしまうのではないか。 だからたとえ日本の川の展示でも、みんなが「見たことないけど、見てみたい」と思うような水景を展示することができれば、行けるに決まってると考え実践してきた。 北の大地の「滝壺を下から眺める光景+オショロコマの群が輝く」や「凍る川を横から見る+じっと春を待つ魚たち」、「幻想的な北海道の湖の中+巨大なイワナが生きた小魚を追う」など、いずれも確かな手応えがあった。 しかし、その手応えと同じ効果を作るには、とにかく激流を作らねばならない。 そのために、実験は飽きるほど繰り返した。実はその実験のために、個人的にハイドロウィザードを2基購入した(正直けっこう高い買い物やったよw)。マリーナホップには、実験用の水槽を発注してもらった。その水槽がマリホ水族館所有の初の水槽になった。 まず、自分所有の小型のハイドロウィザードで実験。 そして、大型ハイドロウィザードの試用機を借りて実験。 館長になる前の宇井くんの顔が見えとるねw。 自分で描いた絵と、それを元にして作った模型。 擬岩工場には何度も足を運んで、納得いくまでやり直しを繰り返し、 擬岩を設置してからは、ハイドロウィザードの取付位置と角度をまた納得いくまで微調整。 この微調整作業で、新卒社員くんはいきなり胴長の中が水浸し(笑)。さすが宇井館長は胴長ベテランなところを見せつけた。 最終的に、ボクがテープで貼ったこの位置に水流の中心がぶつかるところまでこぎ着けて完成! ここまで来るのに、相当な時間がかかったよ。 でもほら、超いい感じになった! 日本の川土俵での西の横綱の誕生や〜!(あくまでも当社評価です) さて、この迫力のある怒濤のうねる水流は、オープン当初はこうでもなかった。 実は天然記念物のゴギが簡単に採集できるわけもなく、ここで飼育展示しているゴギは食用として養殖されているゴギなのだ。 養殖は流れのほとんどないところで行われ、餌も簡単に食べられるため、宇井館長によればたいへんなモヤシッ子ゴギだったのだとか。モヤシッ子の魚の特徴は泳ぐための筋肉が付いていないので、この激流に耐えきれずハイドロウィザードに巻き込まれたりするおそれがあるため、彼らの筋肉が付くまで、弱い水流からだんだん強くして、野生のゴギになるように鍛えていたのだ。 そんなわけで秋になってやっと、うねる渓流も最大の激流になって流れ始めているところ。 オープン直後にしか来られてないという方は、ぜひ今のシーズンに再度お越しいただきたい。 ところで、このうねる渓流には、『生きている水塊』の主砲だけでなく、もう一つの役割がある。 それは、全体的にギャラリーを暗く押さえてある館内の中で唯一、空を借景にした明るい展示にして、狭い館内を広々と見せることだ。 そのため、実はこの写真を撮った当日は曇りだったのだけど、パンフレットの写真とかは青空に置き換えたことを正直に告白します……(^^;。 『うねる渓流』の後は、熱帯淡水魚のコーナーで締めくくられている。 ゾーンとしてはマリホ水族館の1/3近くが淡水ゾーンということになる。 水草の水槽。 なぜだか水草がばんばん生長して、訪れるたびに緑が増えている。 水槽背面には、新たに開発した水塊シートを貼ってるから、いつもそろそろ水草を剪定してくれって言おうかな…とも思うのだけど、いやいや水草の勢いがすごい水槽っていうのも面白いかもだし…とも思う。まぁここはスタッフたちに任せるのが一番よね。 こちらは、現在グングン成長中のバラムンディの水槽。 この水槽が半水面になってるのには理由がある! 宇井館長に「熱帯淡水魚は任せるから、とにかく魚をジャンプさせてくれ!」とのメチャ振りをしたら、しっかり実現してくれましたがな。 水面上に延びた枝や垂れ下がる蔓草にコオロギを放す。 そのコオロギを目がけてバラムンディが大ジャンプするのだ! そのジャンプの勇姿は、まだ写真に撮れてないのだけど、水槽横のモニターにはジャンプの瞬間が繰り返し流れているからご覧になって欲しい。 そして、蔓草の上の方に肥掬いがニュッと出てきたときには超チャンス。スタッフが新しいコオロギを枝に乗せてるときなのだ。 コオロギも樹上生活に慣れてないし、よもやその下に天敵がいるとは思ってないから、狙われやすいところに平気で出るし、バラムンディも今がチャンスとばかりに興奮してるみたいで、この時には次々にジャンプをする。 そしてこの水槽には、あとヒトリ人気者がいる。 ジーベンロックナガクビカメ まだ小さいけれど、これがなかなかいい味出してるんよね。 なんと言っても、マリホ水族館唯一の一生肺呼吸な生物。なんせ海獣もペンギンもおらへん水族館やからね、この子の次にヒトに近いのが、うねる渓流の前に展示された両生類のサンショウウオという世界では、カメはもしかしてヒトと心が通じ合うんやないの?とか思ってしまうくらいに愛らしい。 この最後のゾーンでは、他にもナマズとか特集展示とかあり、それを観終わったら、そのままエントランスの生きている水塊「波の向こうへ」の水槽に繋がってるので、再度気に入った場所を重点的に観てもらうのが、マリホ水族館をお得に満足度高く楽しんでいただける隠し技だ。 そして、充分楽しんで出口に行っても、広島人ならまだまだ気を抜いてはならない! そう!カープ鯉がいるからね。(えっとつまり、コイコイなんやけど、鯉の丹頂模様を赤ヘルとして見立ててるw) これってちょっとした広島県民度テストいやカープ命度テストみたいなもんになってる。 カープファンはだいたいカープ鯉(あるいはその文字)に気付いて、バリバリ写真撮ってるもんね。 実際、広島県民のカープへの愛情…ていうか食いつき度ていうかには、未だに驚くことばかりです(笑)。これはもう広島のトップ大衆文化ですな……。 ●マリホ水族館のWEB水族館紹介記事はコチラ ⇒マリホ水族館|WEB水族館 全国水族館ガイド 。
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2017年10月01日
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