ブログ水族館/中村 元

次回『中村元の超水族館ナイト』は2019年2月24日(日)の開催。前売り発売は1/24です

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『中村元の超水族館ナイト2018夏〜ラッコの道標〜』のお知らせです。
公式告知 ⇒ 東京カルチャーカルチャー告知(チケットもこちらから)

なんと!超水族館ナイトの定期開催、この回で30回目を迎えます。年3回開催なのでちょうど10年経ったわけです。
いつも満員御礼の参加者のみなさんに支えられてここまでやってきました。ていうか常連のみなさんにはずいぶん迷惑な回数だったでしょう。本当にありがとうございます。

記念すべき30回記念となる今回のテーマは「ラッコの道標」
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かつては「動物園のお魚版」とか言われてた水族館、はっきり言って動物園より2ランクくらい落ちな施設のように思われていたのが、シャチやイルカなど動物園のゾウやライオンに匹敵する生物が展示されるようになった水族館は動物園並みに認識されはじめ、ついにはパンダに匹敵する動物として現れたのが、動物ブームの大スターとして燦然と輝いたラッコでした。

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ラッコが現れてから水族館のメディア露出は動物園並になり、ラッコを展示する水族館の入館者数は倍増。おかげで全国各地の水族館でラッコの飼育展示が始まって、最盛期には日本にいるラッコが122頭にもなるという、ちょっと異常とも思える社会現象にさえなりました。
さらに!実はそのタイミングでリゾート法が制定され、空前の再開発ブームが起きたため、水族館は集客力が高く成功する可能性が高い施設として(実はラッコのせいだったにも関わらず)、日本中の海浜地区再開発に巨大水族館が次々と誕生したという現象にまで繋がったのです。なんと巨大水族館のブームの影にラッコがいたという大人の事情。

そして、そんな大人の事情を生んだいわゆる「ラッコブーム」を、日本国民のほぼ全員がラッコを知らない時代から急速に立ち上げたのが、何を隠そう今は水族館プロデューサーなどという胡散臭い職業を名乗ってる、当時もけっこう胡散臭い企画室長とかやってたワタクシメであったわけですわ……w。

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ラッコブームを作り上げるのに、どんな手を使ったかって言うと、まず最初はラッコの貝を割る行動を映像でバンバン出して驚かせ、次にはラッコの顔や仕草による可愛らしさを最前面に出してアピールしまくりました。
ところが実は、誰が見てもラッコが可愛いと思えるのは、水族館がオープンしてる時間内では一日3時間程度の顔が乾いてる時だけ。しかもその半分以上の時間は寝てる。
貝をお腹の上で叩いて割るなんてハイライトにいたってはほぼ一瞬。
それを、ラッコを知らない全国のみなさんにどうやって伝え、来館されたみなさん全員に見た気持ちになってもらえるか。そんなことばっか、35年前のボクは毎日考えてはいろいろ実行してたわけです。

そんな準備をする課程で、ボクは『銀色ラッコのなみだ』という本を見つけました。
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『銀色ラッコのなみだ』は、第2部のゲストにお願いしてる岡野薫子先生が、それまでの放送作家から児童文学作家となられたデビュー作です。
ラッコについて詳しく書かれた生物図鑑さえなかった当時、ラッコの姿やその暮らしぶりが生き生きと書かれ、さらに人とラッコやアザラシなど野生生物との互いに生きるための関係、そしてラッコの毛皮という商業資源としての悲しい関係までもが、読みやすい物語となって描かれていたのです。

これはもうこの作者に会わなくちゃと思い、もうどうやってだか忘れたけれどけっこう苦労して岡野薫子先生の居場所を探し出して会いに行きました。
そして、その後も今に至るまで岡野先生とはお付き合いさせていただき、昨年久々にお会いして「そうや!超水族館ナイト30回記念には岡野先生に来ていただこう!」と決意するに至ったのです。

(前回の超水族館ナイトに来ていただいた岡野薫子先生と↓)
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というのも、岡野先生との出会いは、ボクの水族館人生に大きな転機をもたらしたからです。おそらくこの出会いがなかったら、ボクは今ほど本を書いてはいなかったと思うのです。
『銀色ラッコのなみだ』他、岡野先生のご著書を読んだり、先生と話をしたりしているうちに、ボク自身も水族館で飼育している動物をつかって生物学だけでなく、いろんな哲学を伝えたり問題提起したりしてみたいと思い始めたのですね。

ボクの30冊に及ぶ水族館本著作は、岡野先生との出会いがあったからと言えるのですが、そんな中に、ラッコのことだけを書いた『ラッコの道標』もあります。
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『ラッコの道標』は、ジュゴンのことを書いた『人魚の微熱』、アシカのことを書いた『生きるものの哲学』との3部作で、水族館や動物園の生物展示を、動物学や理科の範疇だけで考えるのはおかしい!と思い始め、それを実行した3部作でもあります。それで、今回のテーマを「ラッコの道標」としました。

動物園水族館関係者はよく「動物を擬人化したり、可愛いさを前面に出すのはいけない」と主張し、それはまあボクも動物を人間の価値観で考えるのはいけないとは思うのです。
でも、動物を使って何かを伝えることができるときや、展示にお客さんの興味を引きつけようとするときには、擬人化も可愛らしく紹介することも必要なことであり、そうでなければむしろ、生きている野生生物を閉じ込める動物園や水族館は必要ないだろうとさえ思うことがあります。

…とまあ、そういうことも含めて、第30回となる記念すべき超水族館ナイトは、ラッコから始まる水族館論を熱く語り、そしてめったに聴けない岡野薫子先生の、動物を主人公にした物語に込める思いをみなさんと一緒に拝聴したいと、ヤル気満々で待ち構えています。

さて、『中村元の超水族館ナイト2018夏〜ラッコの道標〜』の開催は来月6月17日ですが、前売りチケットの発売はもう明日5月17日10:00からです。席は自由席、チケット番号の若い順から順番に入場となりますので、いい席に座りたい方は発売初日お昼までに前売り券のゲットをされるのがオススメです。
チケットはこちらから ⇒ 東京カルチャーカルチャー告知

あっ!そうや!
30回記念ということで、ご参加のみなさんには、ボクの水塊手拭の新作『うねる水塊』手拭をもれなく差し上げる予定にしてます。ていうことは、今回は超お得回でもあります。ぜひみなさんお誘い合わせの上万障繰り合わせてお越し下さい。お待ちしてま〜す!


■最近の『超水族館ナイト』ライブレポート。






□オススメの水族館本(中村元著・監修)→水族館の本
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