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この写真、ホントはお正月用にと思って取り置いてあったのだけれど、今、仕事が佳境でな〜んも思いつかないから出しちゃう。 フリソデエビ (新江ノ島水族館:発見の小窓) 水族館で見られるキュートなエビの中でも、とりわけ綺麗で華やかなエビ。けど、ちっちゃい。 目立つ大柄の模様に、ハサミが扁平で大きいのを振り袖に見立ててフリソデエビになったのね。 でも、振り袖と言えば晴れ着だからして、お友達と同じ絵柄のフロソデじゃいやだ!というので…。 こちらは、青い振り袖の、フリソデエビ ちょっと今風の、すがすがしい色柄の振り袖ですね。 さてところで、青フリソデエビの足下にちょこっとご注目。 青フリソデエビは、どうやらヒトデの上に乗っかっているのだ。 いやいや、乗っかっているだけじゃなく、ヒトデの体を、振り袖ハサミで切り取っては、食べているのですね。 実は、フリソデエビは、コブヒトデやアオヒトデなど硬いヒトデを生きたまま食べちゃうエビなのだ。なんとあのオニヒトデでさえ食べちゃうとか! それで、食べるヒトデによって、模様の色に変化があるのだそうだ。ていうことは、青フリソデエビはアオヒトデが好みだったとか? フリソデエビは、日本近海にいて、ダイバーやアクアリストには人気のエビなのだけど、ハワイの方には、さすが金髪長身の体型に合わせてドレスっぽいのを着たフリソデエビの仲間がいる。 ハワイアン・ハーレークイン ハーレークインって、なんだかあのアメリカンな女性向けロマンチック小説のシリーズのように感じて、おぉ!艶めかしいエビちゃん!と思ってしまうのだけれど…。 でもおそらく、道化師ハーレークインの顔ペインティングと服装からのイメージなんだろう。 ハーレークインちゃんも、一心にヒトデ食べてますね。 ところで、ヒトデには再生能力がある。 そのため、大きなコブヒトデなんかだと、フリソデエビがヒトデの5本の足を次々に食べていって、1周してくる頃には、ヒトデの再生能力で、最初に食べられたのから2〜3本目までの足が再生しているとか…。 恐いですねー、ホラーぽいですねー。でも嘘ですよ〜!w ※今回の写真は、すべて、新江ノ島水族館「発見の小窓」のコーナーにて撮影 ■今年のカンチョ本2冊新発売! ◎みんなが知りたい水族館の疑問50」(サイエンスアイ新書)著・写真:中村 元 ◎The水族館(三推社◎講談社)監修ほか:中村 元。 □「水族館の通になる」(祥伝社新書)と「全国水族館ガイド 2006-2007」(SoftBank Creative) も読んでね!全国の図書館にも置かれてます。 |
カンチョ雑記
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中村元の独り言
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突然寒くなったけれど、晴れた日はポカポカと暖かい。 涼しい秋になってから、晴れた日には、江ノ島の芝生のでっかいベンチで、海を眺めながらお昼のパンを食べるのが、ちょっとした楽しみになってる。 江ノ島の海岸には「トンビに注意!」の張り紙がいたるところにある。 トンビが、ヒトのお弁当をかっさらっていくのだ。 ボクはその瞬間を目撃したことがある。 上空から獲物を物色して、突然バサバサっと舞い降りたと思ったら、弁当のオカズをさらっていく。 トンビもすごいけど、あんなでっかいトンビなんかにお弁当を奪われる方もマヌケだな〜と思った。 ところがである。 そう思っていたボクがトンビにやられちゃった。一口食べただけの、お気に入りのハムチーズロールが、アッと言うまもなく、さらわれたのだ。 別段油断していたワケじゃない。 いや、それどころか、いつになく大勢で空を舞うトンビ軍団に、すごく注意をしていたのだ。 一口かじって、キラキラ光る海に目を向けた瞬間だった。 音もなく目の前に黒い影が入り、手に軽い衝撃を感じたと思ったら、手にはパンの包装紙だけが残されていた。 トンビはそのまま地上すれすれを滑空し、「取られた!」と言ったときには、すでに再び空に向かって羽ばたいていった。 すごいわ、トンビ。 他人が取られているのを見たときには、バサバサッという音がしたと思ったのだけど、それは気のせいで、実はまったく無音だった。 しかも、ボクは何度も頭上を見上げていた。ところが、ヤツは、頭上からではなく、後方から狙っていたのだ。 大事なお昼ご飯を取られて、ちょっと悲しかったけれど(お腹も空いたしねw)、あんまり悔しくはなくて、ただただ「トンビすげー!」と思った。 それで、その返礼に、写真猟師になってトンビを撃ってやったのだ。 ところがね、トンビのやつ、ヒトの目とかさらにおそらくはでっかいレンズを嫌がるのね。 カメラを向けると、次々にどっかへ行ってしまうの。 カメラを下向けて、近くにやってきたトンビを、やっと撃ってやったのがこれらの写真なのでした。 外でお弁当食べるときに、トンビ軍団を見つけたら、誰かと背中合わせになって注意して下さい。 ■今年のカンチョ本2冊新発売! ◎みんなが知りたい水族館の疑問50」(サイエンスアイ新書)著・写真:中村 元 ◎The水族館(三推社◎講談社)監修ほか:中村 元。 □「水族館の通になる」(祥伝社新書)と「全国水族館ガイド 2006-2007」(SoftBank Creative) も読んでね!全国の図書館にも置かれてます。 |
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実はカンチョ、蜘蛛系にけっこう弱いです。弱いというのはメロメロというのとは違って、苦手ということです。 日本語は難しいねw。 ジグモを捕まえて遊んでいたし、ハエトリグモは、見つけるとずっと見て応援してるくらい好き。 でも、脚の長いクモはなぜかしら恐いのね。 子どもの頃に、森の中ででっかいジョロウグモの巣に顔をベタッと突っ込んでしまい、その瞬間に見たジョロウグモが口の中に入ったんじゃないかとの強迫観念でゲーゲーした。 …それからのトラウマかもしれません。 なので、水族館で、初めてタカアシガニを見たときには、飼育係になったのをちょっと後悔した。 ◇写真は、新江ノ島水族館の深海コーナーにて。 あ、そうなんです。 ボクは、水族館にタカアシガニとか、オオグソクムシとかいることさえも知らずに、とにかく飼育係をやんなくっちゃ!と思って、無理矢理にやらせてもらったのです。 それでもまあ、蜘蛛っぽいといってもクモとカニは違うし、まあだんだん慣れてきて、今ではほぼ平気になりました。 でもやっぱり、お客さんたち特に女性の中には、こういうのすごく弱い人多いですね。 ◇こちらも、新江ノ島水族館の深海コーナー 深海からやってきた、ワラエビの仲間。(とりあえず深海ワラエビということにしておこう。) カニではなくて、以前に紹介したムギワラエビと同じ仲間の異尾類(イビ類)、つまりヤドカリの仲間。 新江ノ島水族館でこれを見つけて、何気なく、「おっ!カッコいいな〜」と写真撮ってたら、女性客がやってきて、ボクの耳の横で「ギャッ…」と言って立ちすくんだのだ。 「ギャ〜〜〜!」じゃなくて「ギャッ…」ね、声も出ないという雰囲気。 その恐怖に固まった声に、ボクも忘れていた蜘蛛の恐怖を思い出したのです。 ヘンですね〜、そしたら急にぞわ〜って来たw。 気を取り直して、横に回ってみたら…。 こ、これは…、カマドウマや…。 実はカンチョ、カマドウマも苦手。 昆虫はたいてい大丈夫なのだけど、カマドウマとナナフシは触れないんよね〜。 そして、最悪にダメなのがゲジ(ゲジゲジね)。 初めて見たのはもう40面下げた大人になってからなのだけど、ある家の階段で見たときには心臓が止まるかと思い、そいつが動いたときには、ちょっとちびった。 正直言って、生きているうちにもう二度と会いたくないし、死んでからでも自分の死体の上を歩き回られたくない…と切に願っているほどゲジはダメ。 どうやら、ジョロウグモが口に入ったかもしれないトラウマは、あんまり関係なくて、ただ単純に脚が異常に長い生き物が苦手らしい。 長い脚が、無数に生えているゲジが恐いのはきっとそのせいなのだ。 でも、あのゾワっと感とか、初めて見るのに生理的にダメな雰囲気って、本能的なものなのよねきっと。 ネズミだった頃の遠い先祖が、でっかいゲジとかクモに食べられていたのかな〜。 いや、ただ単に、現世のカンチョの足が短いから、長い脚を生理的に受け付けないだけなんだったりして…w。 ■今年のカンチョ本2冊新発売! ◎みんなが知りたい水族館の疑問50」(サイエンスアイ新書)著・写真:中村 元 ◎The水族館(三推社◎講談社)監修ほか:中村 元。 □「水族館の通になる」(祥伝社新書)と「全国水族館ガイド 2006-2007」(SoftBank Creative) も読んでね!全国の図書館にも置かれてます。 |
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なんだかやっぱり、サケばかりでうんざりされちゃってるみたいなので、最後は水族館を離れて、そろそろ北海道編をお終いにしますね。 北海道滞在中に初冠雪。 大雪山の登山口まで地道を走って、紅葉を探したのだけど、そのあたりはすでに紅葉が終わって、ちょっと枯れた感じになってしまっていた。 その代わり、今シーズンの初雪を手に乗せることができた。 雪が特別好きなわけではないけれど、初めての雪というのはいつも嬉しい。お子さまなのね、カンチョ。 初の知床半島は、とっても爽やかでした〜。 でも、もう3週間も前のことだからね〜。 あの頃は「爽やか」だけど、今はもうかなり寒いことでしょう。 こっちは知床半島の海。 実はカンチョ、水族館の写真はそれなりに誤魔化しが効いた写真撮れるだろうと思ってるのだけど、水族館から一歩外に出ると、かなりのヘボです。 ホントはもっとなんつーか北海道の海岸っぽい雰囲気やったんやけどね〜。 ところで、水族館を巡るときには、車高の高い車に限ります。 なぜなら、水族館のある場所はほとんどが海か川沿いで、海も川も必ず道の下にあるから。 乗用車タイプだと、海岸や川原はまるで見えない上に、ガードレールで海そのものさえも見えない。 海を見ずして、水族館を見たとすることなかれ。まちを識らずして水族館を理解したと思うことなかれ。…というのが、カンチョ流水族館の見方でもあるのですよ。 日産レンタカー贔屓のボクは、たいていムラーノという背の高い車、無い場合は、セレナとかX-トレイルとか。(※日産から広告料もらってるわけじゃありませんw) で、今回のムラーノからは、釧路空港に到着する直前の道で、車窓からこんな光景を眺めることができた。 薄暗い夕刻、道から一段低くなった畑(牧草地?)にだけ、低い霧がまるで絨毯のように敷きつめられたのだ。 走っている道路と、点在する家や木々だけが雲の上に浮いている感じ。 いや〜とても幻想的だった。 相棒は、最後に北海道からすごいプレゼントだ!とたいへん喜びながら、走っている車窓よりこの写真を撮ったのでした。 温泉にも2カ所で泊まった。こちらは、支笏湖畔の旅館の部屋露天。 ボクたちはけっこう温泉好きなのだ。 温泉のお湯に浸かるのが好きというのではないから、日帰り浴なんていうのにはぜんぜん興味がない。 『温泉宿に泊まる』というのが好きなのね。だから、よさげな宿を見つけ、予算と相談しながら決定し予約するところから、すでに旅は始まっている。 知床では、空に満天の星が降るという貸し切り風呂のついた宿を見つけたのよ。 宿でランプを持たされて、ちょっと歩かなければならない。 でも、ランプの灯りだけの湯船に浸かりながら星空を眺めるのは、とてもいい気分だったよ〜。 ちなみに、今回の宿選びは、どちらも料金の割にはコストパフォーマンスがよかった。 さて、今回はホントに水族館はオマケみたいな旅行だったのだけど、これはこれでまぁなかなか大切なことなのだ。 いや、あのね、別に遊びまくっていたというワケじゃなくてね。 ボクの仕事の水族館というのは、アミューズメント産業であり、集客観光産業であり、まちづくりの中核文化施設でもあるワケ。 だから、水族館プロデューサーであるボクにはこういう旅は必要なの。 よく「視察」とかってやるけど、あんなのは何の役にも立たないウソ体験で、リゾートのなんたるかも文化のなんたるかも、もちろん顧客起点のなんたるかもわかりはしない。 そういう視察団を繰り出したデベロッパーとか行政が、日本全国に破綻リゾート施設を、これでもか!っていうほどにつくったワケよ。 観光や文化は自らしっかり楽しんでこそ新たな発想が湧くのじゃ!…というのがカンチョ持論です。 ■今年のカンチョ本2冊新発売! ◎みんなが知りたい水族館の疑問50」(サイエンスアイ新書)著・写真:中村 元 ◎The水族館(三推社◎講談社)監修ほか:中村 元。 □「水族館の通になる」(祥伝社新書)と「全国水族館ガイド 2006-2007」(SoftBank Creative) も読んでね!全国の図書館にも置かれてます。 |
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半年ほど前、日テレ「未来予報201X」で予報士を務めた時に、香港の金魚の水族館の失敗について、「そもそも金魚というのは、タライで飼育して、上から見るように品種改良したものなんだから、水族館で横から見るのは邪道」と解説した。 いつか、その証拠をお見せしたいと思っていたのだけど、留辺蘂山の水族館で、ついにその証拠を手に入れた。 こちらは、金魚を横から見た絵ですね。 実にポピュラーな、流金(りゅうきん)と出目金(でめきん)。…だと思う。 まあ、それなりに美しくもあり、いかにも金魚らしくもあるふつーの金魚なわけです。 でも、だからと言って、これを水族館で見たいか?といえばそうではないワケで、特に出目金に関して言えば、ヒトというのは、自分たちが楽しむために、ひどい品種改良をするものだな〜と改めて思い知らされるいい例ではないかと思う次第。 でもね、その同じ金魚が背中を向けた時、金魚の品種改良の意味が分かるのです。 それがコレ。 どうですか、この平らに広がった優雅さ。 そして、丸々と太ったふくよかさ。 これぞ、フナを金魚にまで昇華させた中国3千年の歴史。 まあつまりは、花を愛でるために品種改良したのと同じ考えで、あるいは犬を愛玩するのと同じ考えで、金魚を品種改良したわけですね。 でも、その当時は、水槽も金魚鉢さえもなかったので、タライとか鉢で飼うしかなかった。 だから、背中から見た華やかさを追求したというワケ。 フナのことを思い出してみて欲しい。 フナは扁平で、横から見て初めてフナと分かる。 さらに、尾はたいていの魚類と同じで、真っ直ぐ薄く縦についている。 だから、フナを上から見ても、黒い線にしか見えない。もちろんそれが彼らの、上から狙われたときに認識されにくくし、泳ぐときには左右に体をくねらせれば推進力が出るという、進化のすべだったのね。 でも、そんな生存適応はまるで無視して、ヒトが守ってあげる代わりに、タライで美しさを目一杯追求しなさい、と改良されたのが金魚なのです。 さらに、出目金を背中から見てちょうだい! (※ばったさんのコメントによれば、頂点眼(チョウテンガン)という種類らしい) 金魚ファンでならずとも、見ていたいお顔ではありませぬか。 実はボクは、愛玩のために、ちっちゃい犬をつくったり、いびつな金魚をつくったりするのは、ヒトの傲慢だと思ってます。 でも、あの、どうするアイフル犬だとか、この、上から見る金魚だとかを見てしまうと、やっぱりカワイイな〜と思ってしまう、とってもミーハーなヒトの感覚があるのですね。 だからこそ、自分を含めたヒトってヤな生き物だな〜と思うのですけれど…。 ■今年のカンチョ本2冊新発売! ◎みんなが知りたい水族館の疑問50」(サイエンスアイ新書)著・写真:中村 元 ◎The水族館(三推社◎講談社)監修ほか:中村 元。 □「水族館の通になる」(祥伝社新書)と「全国水族館ガイド 2006-2007」(SoftBank Creative) も読んでね!全国の図書館にも置かれてます。 |


