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魚名板、普通は、生物の写真に、 ・和名(カタカナかひらがなで書かれている日本の標準和名) ・英名(英語での種名) ・学名(ラテン語で書かれた、世界共通の種名) となっている。 じゃあ、みなさんの知りたいのは? とりあえず興味を持った生物の名前を知りたいでしょう。それが和名。 でも、この和名というのがまた、カタカナやひらがなで読みにくいし意味がわかりにくい。 (新江ノ島水族館では、漢字表記を大きく出したら、けっこう読まれてる) 英名は英語圏の人のための表記なので、カタカナよりもさらに意味が分からない 学名は、一応博物館として必要なだけで、これを読もうとする観客は、ほとんどいない。 いや、実は、学名を正しく読める飼育係も、ほとんどいないのだけど。。。 そんなわけだから、魚名板を見ると、なんだかちょっと冷たい感じがするし、 特に興味を持った生物がいない限り、名前を確かめることもないのですね 表記は、和名に小さく学名で、英名はなし。 そのかわり、「いごっそうオヤジ」という似顔絵のおじさんが、 図鑑などに載っていることとはほど遠いことばかり、 地元での名前や、食べ方、どこでよく釣れるなんてことについて、教えてくれている。 さらに、動物写真はいっさい使わず、切り絵が添えられている。 これ、描いた絵ではなく、新聞や包装紙を重ね貼りした、切り絵なのですよ!もう芸術。 ここではどちらかといえば、まず魚名板を見てから、その魚を探す、という感じ。 感触でいえば、日本一暖かみを感じる魚名板でしょう。 すべての水族館で、こうした方がいいというわけではないのだけれど、 魚名板、まあ普通はこうだろう、というのではなく、 ここまで気合いを入れて作ってくれているという感覚が、とても嬉しくはありませんか? ●photo下は、桂浜水族館名物アカメ。絵はがきにもなっている。
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いい水族館
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妖怪大戦争にも色濃く現れているアニミズム。 アニミズムとは、すべてのモノや事象には霊魂(アニマ)が宿っているという考え方。 朝日や滝に手を合わせることや「一寸の虫にも五分の魂」これ、アニミズムだ。 古事記には、おしっこの神様や砂利の神様も登場する。これもアニミズム。 だから日本には、八百万の神様と、妖怪大戦争のスクリーンからはみ出すほどの物の怪がいる。 西洋の宗教学者に言わせれば、宗教は多神教から一神教へと"進化"するとのことで、 先住民は、原始的な思考を持っていると言いたいらしい。 もちろん、妖怪の映画つくって喜んでいる日本人も原始的と言いたいのだろう。 でも、こんな風に、いにしえのことや、先住民のやっていることはすべて進化しておらず、 自分たちだけ進化と考えたがる西洋の学問は、すいぶん乱暴な話しで、理解しがたい。 サメのような、早くに完成された生物に対して、「生きている化石」という失礼さに似ている。 だいたいにおいて、アニミズムは宗教じゃない。 世界観であり、自然への信仰心なのだ。 日本は、先進国(←これもすごい言い回しだが)なんて仲間に入れられた国としては、 唯一、国民のほとんど誰もが、アニミズムの精神を持ちあわせている類い希な国だ。 一昨日も、新幹線の中で、富士山に向かって手を合わせるおばあちゃんがいた。 というか、みなさんだって、初日の出に手を合わせているだろう。 このすごい世界を、ボクたちは誇り忘れないようにしたいものだと思う。 だからボクは、水族館の水槽には、常にこの感覚をよみがえらせようとする。 かつての超水族館の川の水槽には、毎日念じて、ついに自分の河童を住まわせた。 新江ノ島水族館では、磯女が潜んでいそうと誰もが感じる岩礁演出に努力した。 ボクが日本の海や川に抱くイメージは、 海の恵みを与えてくれると同時に、人命や大切なものを奪いもする、底知れぬ力。 少し深く潜ると、物の怪か何か出てきそうな怖さ。 深みの暗さや、どこまで広いのか深いのかも分からない凄み。 たぶんカンチョ、顔は濃い系だし、縄文人の血が流れているのだと思う。 アニミズムが地球を救うと思っているくらいだしね。 だから、西洋から伝わってきた水族館の仕事をしながら、西洋科学に収まるのが好きじゃない。 むしろ、新しい時代の水族館は、日本でしかできないだろうと思っているくらいなのだ。 いや、ボクだけでなく、日本の水族館の水槽(特に川の水槽)の多くは、 当初の出来映えいかんにかかわらず、アニミズム世界観に"進化"していることが多い。 担当者が、それとは気づかないまでも、ボクと同じ気持ちになっているのだろう。 「一寸の虫にも魂」と教えられて育ってきた人なのだから、実に自然なことだと思う。 実は、アメリカの環境運動活動家や、環境学者たちの中でも、10年ほど前から、 ネイティブアメリカン(先住民=インディアン)のアニミズムに学べという考えが主流になった。 環境活動はアメリカが進んでいると信じちゃっている日本の活動家は、けっこう多いのだが、 彼らまでもが、ネイティブアメリカンに学べと言っているのは、ちょっといじましい。 そんなアメリカ向いて回りくどいことしなくたって、学びの相手は、そこにいるよ!そこに。 日本人がそうなんですって。 実は、水族館の人たちも、アニミズムや世界観なんて、あまり意識していないのだろうと思う。 アニミズムなんて知らないとおっしゃる現役の館長さんもいるくらいだし(これは勉強して下さい)。 でも、日本の水族館の、担当者が頑張っている環境水槽には必ずその精神を見つけられる。 ぜひ、探してみてください。 写真は、カンチョが河童を住まわせてきた水槽。きっとまだ棲んでいると思う。 |
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週刊朝日の「掘り出し水族館」で紹介した水族館は、もちろん「いい水族館」だ。 |
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いい水族館の最低条件として、「水槽がきれいな水族館」は外せない。 |

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本物の水族館の館長になったこともないから言えるのだけれど、 |

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