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ちょっと余裕が出来てきたので、久々にお知らせじゃない正しいブログアップです。しかも、2年ぶりの「水族館素人撮影術」で。 実は、この5月に突然思いついて、一眼レフを息子にあげて、ミラーレス一眼「α7」に変えたのです。 理由は停滞気味な仕事への景気づけ!ていうのが一番の理由やったんやけどね、 それ以前から、このところ年齢とともにどんどん乱視が強くなり(●眼とか言いたくない)、悔しいほどにマニュアルフォーカスでの失敗が増えたため、最新のカメラのオートフォーカスに頼ろうと考えてたん。 それと、片手でカメラ、片手でストロボていうボクの撮影スタイルに、一眼レフの重さがこたえてきたので、やっぱりカメラは軽いのがええんちゃうということもな。こっちは筋肉の年齢とともに現れる筋肉の衰えですな。 そのα7を北の大地の水族館(山の水族館)で、色々と試してみたので、素人撮影術的にご紹介します。 操作性もさることながらできあがりが美しいのにちょっとビックリしたよ。多分、コントラストの強すぎるところは補正してくれてるんやろなあと思う。 まず、北の大地の水族館で一番大切な、いかにも山の水族館らしい「滝つぼ水槽」 うわ〜!楽ちんや〜! しかも、ちゃんと命が輝いとる〜! この広角での撮影が、年齢とともに乱視が強くなる症状(あくまでもこれw)には、ピント合わせが厳しかったんよね。 それがちゃんと、一番近いオショロコマから順番にピント合って写ってる。 何枚撮っても、確実に! なんということでしょう。写真ってこんなに簡単やったんや〜! もう広角でのピンぼけ失敗はあらへんぞ。もしかしたら若い時よりも失敗ないかも。 そして、めちゃくちゃ感動したのが、次に大切な水槽「北の大地の四季水槽」での撮影。 どひゃっ! すごいバランスええ発色やんか! 空の水色と葉っぱの緑色がちゃんと出とる! もちろん、暗くなる水中はストロボで同調させてるんやけど、今まで、外と水中がこんなに美しく同調することはまずなかった。 ストロボは一眼レフの時のをそのまま使ってるからね、これは確実にカメラが偉いのだ。きっと同調補正能力がなんかめちゃくちゃすごいんやと思う。 そして、オートフォーカス頼りのめちゃくちゃいい点をもう一つ見つけた。 それは、今までのボクは、左手でカメラを持ってフォーカスリングを左手だけで回し、右手にはストロボとレリーズを持ってシャッターを押してたのね。 そうすると、右方向からしか発光できないので、こういう魚の顔が左向きのときには、左方向にストロボを何かで固定するしかなかったの。 すんません、写真してない人にはきっと何を言ってるのかよくわからないでしょうがw。 とにかく、オートフォーカスによって右手にもカメラを持てるようになったので、ストロボの位置は左手で好きなように調整できるし、撮影位置も自由自在に移動できるし。 ピント合わせのこと考えなくていいから、構図のことやストロボの位置のことを考える余裕ができるし。 と、まあもういいことづくめ。 今までこの水槽で苦労してそこそこな写真を撮り、しかもドヤ顔して「ええ写真やろ」とか言ってたんはなんやったんやろ?…と、もう悲しくなっちゃったですよ。 続いて、イトウの「いただきますライブ」。 ななな・なんと!こんなに暗いとこで、こんなに素早い動きにもピントが来てる! ただですね、問題は連射が遅いこと。 ホントは連射でイトウが口をパクって開いたところを撮ったつもりが、この次の写真では、ニジマスさんはすでにイトウの閉じた口の中。 いくらイトウが満足そうな顔してくれても、それではいただきますライブはわからんもんね。 閉館後にテレビの撮影用にやったいただきますライブを利用して撮影できるという、実に稀ないい機会やったのに、ちょっと残念です。 でも、オートフォーカスのすごさはよく分かった。やっぱりそれだけに悔しいけれどw。 さて、オートフォーカスには水族館のピント合わせでは弱いところがあるのです。 それは、魚の顔認識まではできないということ。 そのため、正面からとか斜めを向いた魚には、前にぐっと伸びた「吻」にピントを合わせてしまうのですね。 それがどういう困ったことを引き起こすのかと言うと、魚の目にピントがこないのです。 アイキャッチというくらいで、目にピンガ来てないとぼやけた写真になり、特に魚の場合は目が死んでる…つまり腐った魚くらいにダメな写真になっちゃう。 そこで、とりあえず斜め位置で撮りたいときには、吻と目の位置が同じ距離になった時点を狙って撮るという技を編み出した。 カンチョ偉い! ……ていうか、だれでも考えることやけどなw。 さて、続いて接写。 接写レンズはまだ、α7用(Eマウントというらしい)は発売されてないので、一眼レフ用の接写レンズにマウントアダプターをはさんで装着した。 そして初のマニュアルフォーカスに挑戦。 ピラニア 接写はさすがにオートフォーカスが迷いまくって遅いのと、さっき言ったように、目にピントを合わせることを知らないため、マニュアルフォーカスにせざる得ないんよね。もうこれはしょうがない。 実は、最初はツアイスのレンズでマニュアル接写してみたら、もうぜんぜんうまくいかなかった。 なんせ、Eマウントのフォーカスリングはアナログに動くんやなくて、無制限にどこまでも回って、電気的にフォーカスをいじるていう感じで手応えがまったくないわけですよ。 あれは、マニュアルフォーカスとは言わんな。フォーカス調整ダイヤルや。 カンチョは決めたのであります。もしEマウントでカールツアイスの接写レンズが販売されても、絶対に買わへん。 それにしても、ホントに発色ええなあ。ほれぼれする。 これはトミヨやっけ? 緑が美しいよ。 まあこれは、カメラの性能よりも、水草をきれいに育ててることの方がアッパレ!なんやけどねw。 アフリカのなんちゃらアーリー もう、名前が難しすぎて、きっと調べても誤植しちゃうみたいな気がするんで、なんちゃらアーリーで誤魔化したんやけど、とりあえず魚の種名には興味ないカンチョとしては、このコバルト色の深く輝く発色の美しさだけで嬉しい。 えっと、ボクが勝手に付けてるハジメ標準和名を披露しとくとね、こいつはアフリカンコバルト。……ひどっw。 ニッポンの魚も負けとらへんよ! ヒメマス 姫や、姫鱒や! あかんわ〜。今までのヘナチョコ一眼で撮った写真ぜんぶ捨てて、全国回って、このカメラで撮り直したいと思えてきたやんか……。 最後に、スタッフの山内知美が、この夏の新展示のため真剣にリニューアルに取り組んだ水草レイアウト水槽を。 レイアウト、素人が初めて取り組んだわりには、けっこうええと思うんよ。 そして、カメラに完全お任せモード(つまり素人モード)で撮ったのにしては、色といい、露出といい、明暗の補正といい、かなり本格的写真ぽい。 ホントに最新のカメラは、撮影者を選ばない性能なことを改めて実感。 ある程度一生懸命に写真を極めようとしてる一人としてはさ、こんなカメラが出回ってきたら、素人さんに簡単にやられちゃうやん!と、ちょっと嫌な気分になったことはいなめませんw。 というわでで……。 みなさん、写真の基礎的技術を上達させるのは簡単! 最新のそこそこ値の張るカメラを買えば、まあこの程度の写真は撮れる可能性があるということなのです。 う〜〜〜ん、悔しい! マジで全国の水族館もう一度回ってくるかな……。 ●山の水族館の、これまでの記事と写真のリストはコチラ ⇒おんねゆ温泉・山の水族館記事リスト ●本サイトWEB水族館おんねゆ温泉・山の水族館 ●夕刊フジ『こんな時代のヒット力』で北の大地の水族館を紹介してもらいました。 ⇒ 職員総出の手作り水槽にドラマ □最新刊→『水族館に奇跡が起きる7つのヒミツ』
□オススメの水族館本(中村元著・監修)→水族館の本 ■Twitterとfacebook始めてみました…。 ■水族館を選ぶなら→WEB水族館:決定版!!全国水族館ガイド |
水族館素人撮影術
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水族館写真の撮影術
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facebookでは1ヵ月くらい前に言ったけど、コンデジの方を変えました。 長年愛用してきたLUMIXのライカ共同開発品(右奥)、一眼レフを持ちたくない出張などでの水族館でチョイ撮影用として、かなり気に入っていたのだけど、コンデジとしては重いし厚みや出っ張りが邪魔で、ポケットに入らなかったんね。 それで、手に入れたのが左手前のSony RX100。 一眼レフと同じように、露出やシャッタースピードの優先モードやマニュアルモードが使えることはもちろん、ボクのヘナチョコ一眼α700とならほぼ同じ設定ができちゃうという機能と、カールツアイスのF1.8レンズを搭載しながら、レンズを畳めばこの薄さ。 もちろんストロボはポップアップ式で、さらになんとそのストロボがバネによって角度を変えられるという、水槽撮影には、とっても嬉しいオマケまで付いてる。 まあ、とにかく簡単に写るのが一番という一般のコンデジユーザーには、そんな面倒なもんはない方がええっ!ていうような機能とこだわりばかりなんやけどねw。 ただ、F1.8の明るさは、すごく重宝すること間違いなし。 それでまあとにかくですな、久々に訪れた大分のうみたまごで、その撮り勝手を試してきた。 うみたまごと言えば、ボク的にどうしても大切なのが、金属色に輝くタチウオ。 タチウオは、水槽が暗い上に身体が鏡面なので一眼レフでもけっこう難しいのだけど、アレアレ?簡単に撮れちゃったぜ〜! 実は前のコンデジではオートフォーカスがジーコジーコ言うばかりで合焦しなかったのだ。 すごいっ!すごいよ、この子! ちょっとクローズアップしてみても あれまあ、全国水族館ガイドに載せてもええくらいにはちゃんと写ってるやん。 近ごろ、年齢による乱視の度合いが年々強くなってきてるカンチョは(それを老眼とも言うらしいのやけどね)、この暗さの中で、一眼レフのフォーカスをマニュアルで合わせるのって、もうほとんどカンとフォースに頼ってるくらいのことなん。 それでも今までは、「へんっ!機械にはできやんやろ、ざまーみろ!」くらいの優越感でいたのに、このカメラのオートフォーカスのあっけなくも簡単すぎる合焦には、実のところちょっと腹が立ってるw。 悔しーわ。せっかくジェダイの修行してフォースまで手に入れたのに、機械なんぞに負けてしまいそうやんか。いやもう負けてるやろ。 ええい、それでは次! 接写はどうじゃ? セミホウボウ。 カメラを少し斜めに構え、ポップアップしたストロボを、指でちょいと押さえて下を向けると……。 お、おお〜〜〜! ストロボの反射もなく、いくらか一眼レフ風の接写が撮れるやんか! 少し残念ていうか、一眼ユーザー的にはザマー見ろ!なのはw、近接接写は広角側でしか効かないのと、さすがのフレキシブルストロボも短いため、レンズの陰が右下に入ってしまうこと。 やーい、やーい、しょせんコンデジめ! あれっ?そのコンデジってボクのこれからの愛機やんか……w。 しょうがない、そこは撮影してから切り取ってしまうことで問題を解決することにしよう。 なんせね、画像記録の設定を最大にすると、ボクのヘナチョコ一眼α700よりも大きいんやもん。も〜嫌になるわ。 さあそれじゃ今度は、一眼レフでのカンチョ作風のスローシンクロや。 あれれれ? これも、けっこううまいこといってしもたやん。 フォーカスの対象を決めるのが、これまたこの子すごく速い。 こんなにいくつも対象があっても、瞬時に一番よさそうなところに合焦してしまう反応のよさ。 しかも、実はこのコンデジちゃん、ストロボのモードの中にスローシンクロモードなんていうんがちゃんと設定されてて、一々マニュアル操作で考える必要はないのだ。 さらに、後幕シンクロを選ぶことまでできちゃう。 いや、すんません、ホントになんのこっちゃわけわからんと思いながら読んでる人の方がはるかに多いやろけど、一眼レフやってる人ならきっと「なんじゃそれ!技術を覚えるよりコンデジ買う方が楽やん!あかん、そんなんあかんやろ!」と思ってるはず。 少なくともボクはそう思ったのでしたw。 最後に、大きな水槽でのスローシンクロ。 これはね、どこにフォーカスさせればいいか理解しにくく、ストロボの光量も少ないコンデジにはちょっと厳しい条件なわけ。 ところが、う〜ん……。この距離で、ホシエイの色がちゃんと出てるよ。 この大きさにして、なんちゅう恐るべきパワー。 えらいことやな、世の中のコンデジ、知らんとる間にどんどん進化してやがるんやな。 いやもしかしたら、一眼レフもやっぱり同じように進化してるんやろか? ホントはそっちこそ買い換えなあかんのやろか? 今度は一眼レフで悩み始めたカンチョなのでした。 ところでこの新しいコンデジRX100、11月のまだ暇なうちのサンタさんにメールを書いてお願いしたら、なんとクリスマスイブ1ヵ月前に届けてくれたのだ。やり〜! …あ、しかし、ていうことは今週のイブにはなんにもないってことか……(T_T) こないだと違うサンタさん、今年のボクはいい子にしてたので、一眼レフの新しいの下さい。。。。 ●大分マリーンパレスうみたまごの、これまでの記事と写真はコチラ ⇒九州の水族館記事リスト □カンチョの水族館写真撮影術が掲載された→『写真ライフ76』2009春号 ■新刊『中村元の全国水族館ガイド115』出ました(2010/7/19)]
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先日再度、姫路水族館に訪問してきたのは、リニューアルした姫路水族館をちょっと侮っていて、最初に行ったときにはコンデジしか持ってなかったからやったよね。 そして、一眼レフがどうしても使いたかった理由の半分くらいはコレ。 この水槽は、川魚がジャンプするようにできている。 おそらくっていうかほぼ確実に、カンチョが新江ノ島水族館の展示監督をしていたときに開発した川魚のジャンプ水槽の原理を流用しているのは確かである。 でも、なんだよ!とは言わない。カンチョ大人だから。 いや、実は温根湯の新山の水族館でも、川魚ジャンプ水槽を造ってるからw。 それよりも、ジャンプしてるところを写真に収めたい気持ちがあって、わざわざ2度目の姫路水族館訪問をしたのだ。 まず、じっくり、でも手早く観察して、魚たちが跳ぶ場所と、その直前の行動を見ておく。 水位が落ちてきて、魚が水の落ち口に立ってこういう姿勢になると、跳ぶ確率が高い。 そういうことしなくて跳ぶこともあるけど、そいつらにはとても対処できない。 以前にも「水族館素人写真術」で書いたことあるのだけど、水族館の撮影はフィールドでの撮影に似ていて、とにかく現場を下見し、被写体の行動を理解することが大切だ。⇒水族館でフィールド気分 これって、ゴルゴ13の狙撃の心得とも同じやね。 だから、撮影のことを狩りと同じ「シューティング」て言うんかなあ。 そして彼らがよく跳ぶ辺りにピントを合わせて、じっと待つ。 まずは、1発目に仕留めた写真。 狩りと違うのは、1発で仕留めなくても、何度もチャンスがあることだ。 ちなみにゴルゴ13と違うのは、1発で仕留めなくても敵に殺されないことだ。 もちろんゴルゴ13でないカンチョは、この写真までに何度もカス振りした。 しかし1発目の写真はどうにか写ったものの、滝の幅が広いのと魚のジャンプする高さが様々なので、狙いを定めていた場所より低いところで跳ばれてしまった。ブレもちょっとひどい。 それに、なんか跳んでるみたいには見えへんやんか。 それで、広角にして、いかにも跳んでるっぽい躍動感を出す作風に変更。 もちろん、カンチョ得意のスローシンクロねw。 オイカワがジャンプした! うん、まあまあええ感じやん。 でも、オイカワが速すぎてブレてる。 直前の行動を見なくちゃ反応できない上に、左手にカメラ、右手にストロボとレリーズをじっと構えてるせいで、突然の瞬間に身体が固まってしまうんさな。 それでカンチョは、写真撮影時の『最終手段その1』を発動することにした。 気合いを入れて、ゴルゴ13の魂を呼び寄せるカンチョ。 おー、降りてきた、降りてきた……。 私か? デューク・東郷だ。 私の後ろに立つな。 シュッ! 仕留めた! ゴルゴ13が乗り移ったままのカンチョは、素早くカメラを片付け、その現場を音もなく立ち去ったのだった。 言っておく。 最終手段その1で撮影中のカンチョの後ろに無言で立ったりしてはいけない。 あ、ちなみに、『最終手段その2』はジェダイの「フォース」を使う技です。 ●北見市の水族館、ビンボー奮闘記! ただいま建設中、7月オープン! ⇒超進化系水族館:北見市温根湯の水族館(2011/9/6 ⇒温根湯水族館の擬岩造り(2012/2/6) ⇒超ビンボー水族館の超進化:イトウの大水槽の巻(2012/2/16) ⇒超ビンボー水族館の凍る水槽(2012/2/20) ■Twitterとfacebook始めてみました…。 □オススメの水族館本(中村元著・監修)→水族館の本 ■水族館を選ぶなら→WEB水族館:決定版!!全国水族館ガイド □携帯版もできた!→水族館ワールド |
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竹島水族館3連発の予定だったのだけど、急きょ変更。 でもきっと、アピストくんたちも許してくれるだろう。 なぜなら。。。 出た〜! ついに、チビッコ園館長会議のメンバーからすごいことする奴が出た。 水族館の動物写真集を出版してもらえる水族館スタッフなんて、そうそういない。 ていうかさ、写真集に限れば、実はあと一人いらしゃるだけだ。 加茂水族館の村上館長によるクラゲの写真集。 なんとついに神前くんは、村上館長の域に達したということか! どひゃ〜! 表紙 おー、おー、実名が掲載されてるね〜。 「写真・文:潜水馬鹿」とは書いてないね〜w。 表紙は、ちょっとお子様向けっぽいデザインなんやけど、それはきっとデザイナーのセンス。 中の写真は、神前くんのならではの感性が光る、大人にビビンと響く写真のオンパレード。 とりわけ海獣&ペンギンの写真はいいよ。 生き物から表情を切り取り、自然や命の奥行きの深さを追求する、神前ワールド満載なのである。 ほ〜ら、これやもん。 海獣ファン、ペンギンファンにはたまらん一冊ですぞ。 ところで、一歩秀でた展示係になる裏技がある。 それは、いわゆる飼育係や展示係や学芸員たちが持っているような分野とは全然別の、技術や知識や趣味を持つこと。 例えば、生物学とか環境の知識や、繁殖技術とかでトップになろうとしたらライバルいっぱい。 でも、「マンガ描ける」とか「文章書ける」とか「司会が上手」とか「歴史詳しい」とか、そういう文芸的技術や趣味とかなら、水族館動物園のスタッフの中では、すぐにトップに立てる。 水族館本の出版というのは、水族館の『伝える展示』のうちでも、かなり高度で効果の高い手法なのだけど、そんなことをまだ若い神前くんができたのは、ひとえに、最近の飼育係があまり興味を持っていない写真撮影の技術を追求していたからなのだ。 しかし彼、写真はほんの最近始めたばかり。 これは、単に写真にのめり込んでいたというだけでなく、彼の才能やと思う。 写真技術とか理論とかの勉強以前の問題で、神前くんには何かを『伝えたい』という気持ちや執念が、とても強いのだ。 これなんかねえ、飛び出す絵本でもないのに、飛び出るペンギンではないか? それはたぶん、ペンギンの愛らしさだけでなく、「生きてるぞ!」という命の叫びを感じるからだ。 うん、実にいいねえ。 おたる水族館は、写真好きの彼がいたから、近頃では加茂水族館にしかなかった水族館の写真集を出せて、野生生物が水族館に囲われ展示されている意味を大きく広げたのである。 そして彼の写真は、これからもまだまだ神前ワールドを広げていくだろうけれど、これをぜひ水槽展示にも広げてもらいたいものだと期待している。 さあ、そんな神前くんの初写真集欲しい方は、おたる水族館の売店へ! それが無理な方は、有限会社ウィルダネス(tel 0134-61-1150)へ。 あとね、次回「中村元の超水族館ナイト」(6月11日)でも販売するよん。 もちろん、その日なら、神前和人先生のサイン入り〜! 買うならやっぱ、これでしょw。 |
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★"緊急NEWS!今週11/13(土曜)のニュースキャスター(TBS系夜10時)でサンシャイン水族館の最新裏情報の特集!中村元もいっぱい登場するらしいよ〜。見てね。⇒尖閣諸島映像流出ニュースのアオリを食って、来週11/20に繰り延べになったそうです★" 珍しく『素人写真教室』の2連発〜! 油壺のオオメジロザメ、水槽が狭くてオオメジロザメさんには気の毒なのだけど、そのおかげで、サメはとても近くに来てくれるし、L字型に2方向の窓があるから、いろんな角度から撮れるし…というわけで、撮影好きなカンチョとしては、美ら海水族館のデッカイ危険ザメ水槽よりも、はるかに興奮したのでした。 つーわけで、今回は、オオメジロさんの迫力にいかに迫るか? を追求しながら撮った過程をたどりながらの、アングル講座ですぞ。 まずは、フツーに撮ってみる。 ※α700 35mm F4.0 1/60秒 絞り優先 発光 ISO400(レンズ:SIGMA18-50mm/2.8) う〜ん、あきまへんなあ……。 いかにも、サメ撮りました〜。な素人写真。 いや、素人というよりは、広報担当のセミプロが、水族館のパンフレットとかに載せる写真を、「まあこんなとこやな」と思いながら撮ったという感じ。 カンチョ、全国水族館ガイドに載せる写真を、短時間で職業的にバリバリ撮らねはならなかったから、ついついこういう写真を撮ってしまいがちなのである。 しかし!素人写真家は、そんな職業写真モドキを撮っていてはイカンのだ! この写真、どう見ても、ボクがオオメジロザメに抱いている、肉食系なアグレッシブルさに乏しいではないか。 顔に精気がないし、背中の黒い部分が多いので、なんかさ、お通夜から帰ってきたオオメジロさん…ていう感じに見えへん? 「えっ? お友達が、ホホジロザメに食われちゃったんですか。それはご愁傷様で…」みたいな。 いえ、いりません、そんなオオメジロザメさんのしょんぼり姿はいりません。 まあ、いつものスローシンクロで動きを出したり、水槽の奥行き感を演出してみたりしたわけですな。 けど、あれもまだまだなんか物足りない。 それで、よっしゃ!美ら海水族館では距離がありすぎて無理やった、正面顔を狙ったるか。と考えたわけ。 しかし…… ※α700 20mm F3.5 1/20秒 マニュアル露出 発光 ISO400(レンズ:SIGMA18-50mm/2.8) ちょっと〜、アンタなんなん? そのミッキー顔。 可愛すぎるわ。 しかも、手が踊ってるしw。 前々から思ってたことなんやけどね、オオメジロザメって歯を剥き出すってことがないんよねえ。 そして、歯が見えないサメって、見ようによってはけっこう可愛らしかったりする。 オオメジロも例外ではなく、というか特別そんな感じ。 オオメジロザメの正面顔はまるでガッカリですわ。 何枚か撮ったけど、みんなミッキー顔。 「えっ? 今からディズニーランドへ? それでもうミッキーのお面を…?」みたいな。 いえ、いりません、そんなオオメジロザメさんのウキウキ顔はいりません。 ということで正面アングルは早々にあきらめて…。 次は、これもこの水槽だからこそできる、近接のアオリ撮影。 ※α700 18mm F3.5 1/10秒 マニュアル露出 発光 ISO400(レンズ:SIGMA18-50mm/2.8) これはねえ、ボク的にはちょっとは納得した。 ボクのサメ撮影の常套手段とはいえ、オオメジロザメの肉食系迫力は出てる。 でもなあ、お尻の方がまったく写ってないのがなあ。 さらに、胴体がめちゃくちゃ細く見えちゃってて、ぜんぜんマッチョじゃないんよねえ。 ヒゲを付けたら、ナマズになる…みたいな。 あ〜、そんなナマズの親戚なオオメジロザメさんもいりません。 そんじゃ、いっちょ、胴体のぶっとい写真を行っとくかあ。 ※α700 15mm F4.5 1/15秒 マニュアル露出 発光 ISO400 (レンズ:SIGMA15mmFishEye/2.8) あれっ? 胴体がぜんぜん太くない。 美ら海のオオメジロザメは、この角度ならすごいマッチョなんやけどね。⇒「かなわんぞ!美ら海」 よく考えたら、美ら海のオオメジロザメはすでに3メートル超えてる。 でも、このオオメジロザメは、まだ体長2メートルを超えたくらいの大きさやもんなあ。 どうやら、胴体がマッチョに太るのは、成長しきってからみたいである。 それにさ、この写真って、魚名板とか図鑑に載ってる写真っぽいと思わへん? それはアマチュアが、広報の職業写真よりさらに避けたい職業写真なのだ。なのだ、なのだ! というわけで、この方法はこれ1枚撮って終了。 その後は、魚眼レンズを付けたまま、今までの方法をもう一度試すことにした。 ずっと追いかけ続けて、もうオオメジロザメの行動パターンはすっかり頭に入っているから、ゆっくりと一番いい瞬間を狙ってのねらい撃ちだ。 一撃必殺の、狩人の気持ちですな。 そして、カメラが猟銃になってる妄想に陥ったとき、獲物を仕留めることができるものなのだ。 その後わずか3発目に撃ったのがこれ。 ※α700 15mm F5.0 1/15秒 マニュアル露出 発光 ISO400 (レンズ:SIGMA15mmFishEye/2.8) 来たー! よっしゃー! やっと仕留めたー! コレが、今回カンチョの欲しかった要素を全部含んでいる獲物だ。 美ら海水族館では撮れないアングルと表情で、肉食系でマッチョな姿のオオメジロザメさん。 獲物に満足したボクは、この一枚で、オオメジロザメ狩りを終えたのでした。 というわけで、カンチョとしては、最後の一枚が一番満足な一枚なのだけど、みなさんはいかがでしょう? わりと、一昨日の写真が好きという方が多いかもしれないなあ。(それはそれで嬉しいですけどw) アマチュア写真家にとって、とてもありがたいのは、今はその場で写真の確認ができること。 フィルムの時には「手応え」だけで、仕留めたかどうかを判断しなくちゃならんかったから、そりゃもう大変やった。 頑張って撮るときには、一枚一枚確認しながら次を撮りましょう。いつか獲物がやってきますぞ。 ※尚、この全ての写真は、フォトショップでオオメジロザメの左ヒレを外科手術してます。ヒレに大きな腫瘍が2つも飛び出ていて痛々しかったので、切除と整形外科で治療しといたのですw。 なので、このサメ油壺のと違うなどと思わないでちょうだいねw。 ●この書庫は、SONYからα700の提供を受けて、水族館での一眼レフ素人撮影術を紹介しています。 ●油壺マリンパークの、これまでの記事と写真はコチラ ⇒神奈川県の水族館記事リスト □カンチョの水族館写真撮影術が掲載された→『写真ライフ76』2009春号 |



