|
日本株のリスクとリターンはどの程度でしょうか。
1987年から2010年までの24年間の日経平均株価の年間騰落率を使い、推計してみました。
結論から言うと、この分析では日本株のリスク・リターンは、
リスク: 23.4% / リターン: 0.07%
となりました。
以下、詳細を書いていきます。
1.騰落率分布
まず、年間騰落率分布を確認します。年間騰落率は以下の式を使い、算出します。
「年間騰落率(%) = (大納会終値 - 大発会始値) / 大発会始値 × 100 」
これを24年分算出し、年間騰落率分布を作成します。
結果は、以下のようになります。
意外と正規分布(ガウス分布)ですね。
株価のランダム・ウォーク性を壊すほどの大暴騰・大暴落は、少なくとも年間レベルの時間レンジでは、確認できません。
2.リスク・リターン
先ほどの年間騰落率ですが、平均値は +0.07%、 √(分散)は 23.4% となりました。
すなわち、リスク: 23.4% / リターン: 0.07% となります。
3.リスクについての所感
リスクについては、年金積立金管理運用独立行政法人(※1)による「基本ポートフォリオの検証について」(※2)で算出されている、リスク 22.25% (年率) と大きく矛盾しない結果となりました。日本株のリスクは、この程度と想定しても問題ないと思われます。
4.リターンについての所感
リターンについても、個人的には納得できる水準であると思います。
ただ、一般的に考えられている日本株リターンと比較した場合、少なめです。
要因を考え、原因を列挙してみます。
i ) 証券会社の販売資料にある日本株のリターンと比較し、少なめです
確かに証券会社や投資信託のサイトで提示される、日本株期待リターンと比較した場合、今回の結果は大きくマイナス乖離した値に見えます。が、売り手側のデータは所詮、売るのに都合の良いデータです。都合の良い期間の株価推移を使い、都合の良い計算方法でリターンを算出しているため、リターンは大き目に算出されます。
ii ) 年金積立金管理運用独立行政法人の期待リターンを比べても、少なめです
先ほどの「基本ポートフォリオの検証について」では、日本株の期待リターンを 4.8% としており、これとの比較でも多少の乖離が見られます。年金積立金管理運用独立行政法人は、企業の成長率をそのまま日本株の期待リターンとして計算、更に配当・消費者物価指数を考慮しており、すなわち根本的に計算方法が違います。このことが、期待リターンが大きく異なる原因となっています。
5.結論・余談
この分析において日本株の、リスクは23.4%、 リターンは0.07% と算出されました。
もし、この値を今後の日本株の、想定リスク・期待リターンとした場合、
明らかにリターンがリスクに見合いません。
私は現在、日本株インデックスファンドへの投資から撤退中なのですが、これは悪くない選択だと思っています。
※1 厚生年金と国民年金を運用している機関です
※2 数々のアセット・アロケーション分析ツールで数値が引用されている、有名な分析です。
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
全1ページ
[1]
|
SBI証券が、ETF(上場投資信託)の単元未満株の取り扱いを開始したようです。
―――――引用ここから―――――
ETFの単元未満株(S株)取扱い開始のお知らせ
2011/7/1(金)後場向け(注文入力開始時間は7/1(金)AM4:00以降を予定)より、ETF(上場投資信託)の単元未満株(S株)のお取扱いを開始いたします。 発注方法および手数料等のお取引に関するルールは、従来の単元未満株式のお取引と同様となります。 単元株では多額の資金を必要とする銘柄も、単元未満株なら少額でお取引いただけます。また、複数の銘柄に投資することで、所有銘柄の株価に変動があった時でもリスクの分散ができます。
ご購入された単元未満株については、配当の配分も保有株数に応じて正規配分されます。また、単元未満株を買い増すことにより、単元株にすることもできます。
―――――引用ここまで――――――
単元未満株の取引が可能になったことにより、買付金額の自由度が増します。
したがって、より細かな投資戦略を選ぶことができるようになります。
投資環境が良くなったと考える事ができます。
ただ、現実的には、単元未満株の取引手数料は、
「約定代金×0.525%(税込) 最低手数料:52円(税込)」と、比較的高めです。
また、ETFは既に少額から売買できるものも多くあります。
このため、単元未満株による買付が可能となったところで、メリットがない銘柄も多いかもしれません。
ですが、とりあえず、投資環境の充実は、良い事だと、素直にうれしく思います。
参照:
単元未満株(S株)サービス概要
|
全1ページ
[1]




