2011年3月11日、東日本大震災後の、円/ドル為替チャートを作成しました。
忘備録として、為替相場の変動とその要因を書いておきます。
1.作成したチャート
楽天証券の「MARCKETSPEED」を使い、震災前後のチャートを作成しました。
一部加工をしています。
2.変動幅とその要因
i) 震災直後は円高
震災前日の3月10日、1ドル82.966円でしたが、わずか1週間後の3月17日には、1ドル76.822円まで、円高・ドル安が進みました。7.4%もの激しい変動です。
円高要因は
①被災企業が、工場復興のために、海外資産を円に換金するとの思惑
②保険会社が、保険金支払いのために、海外で運用している資産を引き上げ、
円に換金するはずだとの思惑
③以上を踏まえた投機的な動き
でした。
ii) 日銀為替介入後は円安
ところが、その後は一転、急激に円安・ドル高に振れます。2011年4月6日には1ドル85.517円を記録しました。これは、3月17日の安値と比較すれば、実に11.3%もの下落です。
円安要因は
①急激な円高を受け、日銀が為替介入
②復興資材の輸入が増え、円売りが進むとの思惑
③輸出企業の被災→生産減により、輸出企業の円買いが減るとの思惑
④復興のための政府支出増による財政不安を理由とした、日本国債格下げ
でした。
iii) 海外要因により、再び円高
ところが、ところが、その後は再び円高・ドル安に振れていきます。
米国債の格下げ見通しや、ギリシャを筆頭とした欧州の財政危機により、逃げた資金が比較的健全なシステムを持つ日本円に集まる構図でした。
3.所感
為替乱高下が起こると、運用している海外資産の価値が乱高下します。
急激に資産が目減りする事もありますね。
「1週間で7%も変動する事もある」というリスクも認識しておくことで、冷静・的確な投資判断ができるよう、心がけようと思います。
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