|
インデックスファンドの成績と、ベンチマークとの乖離の要因の一つに「為替評価日較差」というのがあります。為替評価日較差とは、インデックスファンドの基準価額の算出に使う為替レートと、ベンチマークが使う為替レートが異なるために、出てきてしまう乖離です。
例えば、インデックスファンドの1つである「STAM グローバル株式インデックス・オープン」の運用報告書によると、このファンドとベンチマークが採用する為替レートは、以下のように異なります。 為替評価レートの時間差(当ファンドは当日の三菱東京UFJ銀行公表仲値、ベンチマークは前日ロンドン16:00時点のWMロイター社公表仲値を各々採用する)による影響を受けます。 参照:http://www.sumishinam.co.jp/new_report/140834_R.pdf 2011/10/13
私は、為替評価日較差に対するインデックスファンドの情報開示は全然足りていないと思います。例えば、先ほどの「STAM グローバル株式インデックス・オープン」の第7期 運用報告書では、「為替評価日格差要因 △1.2%」としか、パフォーマンスについての記述がありません。
「どの通貨が期間の始めと終わりに、それぞれどのくらい変動したから、結果として1.2%下方乖離した」と、この程度は詳しく書いて欲しいものです。投資家の中には0.1%の信託報酬の差にまで注目してインデックス・ファンドを選ぶ人もいるため、1.2%もの下方乖離について、説明が無いというのは、不誠実な報告書と言わざるをえません。 基本的にインデックス・ファンドが売れないのは、「売り手が儲からない」云々以前に、情報開示がぬるいからだと私は思っています。 為替評価日較差要因は、「今回マイナス乖離要因となった場合、次回はプラス乖離要因になるはずだから、気にしない」という投資家が圧倒的に多いと思いますが、私はこれ、粉飾決算の温床になる気がしていて、大変に心配です。 不安となったデータを一つ 「STAM グローバル株式インデックス・オープン」 第7期運用報告書 : 為替評価日較差要因 -1.2% 「STAM グローバルREITインデックス・オープン」 第7期運用報告書 : 為替評価日較差要因 +0.5% この2つのファンドは、 1.ほぼ同じ通貨別投資状況で、 2.ファンド・ベンチマークがそれぞれ同一の為替レートを使用しており、 3.同一期間の運用報告書 ですが、為替評価日較差要因が、なぜこれほどずれているのか、疑問です。 まあ、eMAXISやCMAMみたいな、もっとひどいファンドと比べれば、透明感のある運用報告書で、好感が持てるのですがね。 |
投資信託
[ リスト | 詳細 ]
|
ネット証券4社による「資産倍増プロジェクト」の専用投資信託が、3本追加されるようです。
詳細についてのプレスリリースは↓こちらです。 http://www.sbigroup.co.jp/news/2011/0930_4573.html アジア新興国株式を投資対象としたインデックス型投資信託 以上3本の投資信託の設定を準備しているようです。 どれも結構魅力的に見えます。 投資の選択肢が広がるかもしれませんので、詳細がどうなるか楽しみです。 1.アジア新興国株式を投資対象としたインデックス型投資信託 インデックスファンドですね。前回(第1弾)の設定投信はインデックス投資家さんから「ぼったくりだ」と叩かれまくっていましたから、気を遣ってくれたのかもしれません。 私は将来、多分これ買う気がします。 ですがアジア新興国よりも、どちらかというとアジア以外の新興国、もしくはヨーロッパを投資対象としたインデックスファンドが欲しかったです。 2.ロング・ショート戦略による絶対リターン追求型投資信託 信託報酬がばっちりとられてしまう投信でしょうか、それとも驚くほど信託報酬が安く、見えにくい所で投資家の資産をぼったくる種類のものでしょうか、全容が見えませんが、野村ですし、結構黒い投信になるかも知れませんね。 いずれにしても、何年か運用を見守ってみて、パフォーマンスが良いのであれば私は投資を検討してみます。 3.国内株式を投資対象としたバリュー型投資信託 今更意味不明ですが、何年か運用を見守ってみて、パフォーマンスが良いのであれば私は投資を検討してみます。 |
|
私は持っていないので、別にどうでもいいのですが、TOPIX連動型上場投資信託(1306)は、日本を代表するETFとして、もっと透明な運用をするべきだと思います。
平成23年7月期の決算短信↓を見てみました。 http://nextfunds.jp/fund/etf_results/H23f_141306.pdf 気になる点は、設定&交換口数。 発行口数と同程度の設定が行われ、交換(解約)されています。
普通のインデックス投信との比較でも、すさまじい回転率です。 まさに「機関投資家のおもちゃ」ですね。 東日本大震災など、株価が乱高下した時に、鞘取りが入ったのでは?と思います。 この売買でのやり取りの「売買手数料」としてかかったコストは、大したことがないと決算短信で分かりますが、適正価格で売買されたのか?が分からない点が大変残念です。目論見書にあるPRCが仕事をしているかどうかも(情報開示がないため)疑問です。 他にも気になった点があります。 1.インデックスとの乖離の程度・要因が定量的に評価されていません。 2.結構貸株をしていますが、株価の暴落・暴騰に耐えられるのかが心配です。 信託報酬は確かに安いので、それだけに注目した長期インデックス投資家が「リレー投資だ!」などと言って買い付けていますが、私は正直長期投資に向いた金融商品だとは思いません。不透明・不安な点が多すぎです。 日本がアメリカの様な金融大国になるには、情報開示が不可欠です。 他のもっとひどい雑魚ETFは別にいいのですが、TOPIX連動型上場投資信託(1306)だけは、日本を代表するETFとして、もっと透明で、しかも気の利いた情報開示をしていただきたいと思います。 |




