Kapok の投資レポート

個人投資家のKapok が投資について調べたこと、考えたことを綴っていきます。

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「信託報酬が・・・」
「隠れコストが・・・」
「アクティブ投信 vs インデックス投信」
「毎月分配 vs 無配」

などなど、コストと手法にかなりこだわっているお話、多いですね。
それはそれで、とても大切な事だと思います。
ですが、それよりも圧倒的に大切なのは、何に投資するか? ですよね?



下の図は、STAMのサイトから拾ってきた、資産ごとのリスクとリターンの関係です。
2001年9月から2011年6月にかけての月次データの平均を年率換算しているようです。

イメージ 1
 
画像出所: http://www.sumishinam.co.jp/special/stam_index/common/pdf/stam_8shisan.pdf


リターンの違いは、信託報酬の違いとは桁違いです。
「どんなコストで投資するのか」「どんな手法で投資するのか」よりも、「何に投資するのか?」が圧倒的に重要だと分かります。


コストが高いから買わない・毎月分配だから嫌だ・など言っていないで、多少気に入らない点があっても、リターンが期待できると思うのであれば、買っちゃっても良いと私は思います。

投資はリターンが全てです。コストや手法なんぞにこだわり、投資対象を制限してしまうのは、もったいない事だと思います。
 
 
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毎月分配型の投資信託は、分配金に課税される点、および、複利効果が得られない点から、投資家にとって不利な金融商品であると言われています。

ですが、どんな投資も一長一短です。
今回は、敢えて、毎月分配型投信のメリットを考えてみます。



毎月分配型投信の代表である、ワリートについて考えます。


1.そもそもワリートとは

「ワールド・リート・オープン」の事です。
ワリートは、海外REITに投資する、毎月分配型投信です。

ワリートのマンスリーレポートの数値を使い、
①毎月分配金を受け取った場合のリターン
②もしも再投資していた場合のリターン
を比較します。

↓今回使ったマンスリーレポートはこちら
http://www.kokusai-am.co.jp/fund/pdf/monthly/149024.pdf


2.ワリートの成績

設定から2011年7月29日までのリターンについてです。


i ) 分配金を受け取った場合

基準価額は10,000円から4,709円に下落しています。
その間、分配金は6,490円出ています。

よって、課税前リターンは
{(4,709 + 6,490 ) - 10,000}/10,000 = 12.0%

特別分配金が非課税であった事を考慮すると、
課税後のリターンは、およそ 12.0 × 0.9 = 10.8% 程度であると考えられます。
(※税率10%としました。0.9は 100%-10% = 90% の事です)


ii ) もしも課税前分配金を再投資していた場合

課税前リターンは、マンスリーレポートのファンドの設定来騰落率の 5.6% になります。
これで売却した場合、課税後のリターンは 5.6 × 0.9 = 5.0% になります。


3.まとめと雑感

課税後のトータルリターンは
毎月分配の場合:10.8%
再投資した場合: 5.0%
であったようです。

ワリートの場合、毎月分配の方が2倍もリターンが良いですね。

ワリートは設定来、「儲かった時に多くの分配金を出し、そうでない時は分配金を絞る」事で、適切な利益確定をしていたようです。これが再投資した場合のリターンとの比較での優位性に表れています。

毎月分配型投信のメリットは利確が自動的にできる事です。
このメリットは考慮に値すると思います。


※この記事は、毎月分配型投信の購入を促しているわけではありません。
 投資はメリットとデメリットを比較し、慎重に行うべきです。
※ちなみに私は、毎月分配型投信はあまり好きではありません。

 
 
投資信託関連記事
投信会社の「臨時レポート」、信憑性には疑問を持つべき (08/11)
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米国債格下げに伴う金融不安から、大きく基準価額を下げている投資信託が出て来ました。

個人投資家から資産を預かり運用している「委託会社」は、臨時レポートを発行し、投資家に落ち着いた投資判断を促していますが、この臨時レポート、本当に投資判断に活用して良いのでしょうか。



私は、こういう局面で、投信会社の発行するレポートは、基本的に役に立たないと考えています。
臨時レポートの結論は、常に買い推奨だからです。

投信の会社は、投資家から資産を預かりますが、この預かった資産総額に比例した手数料(信託報酬)を受け取ることで、儲けています。このため、投信が売られると、儲けが減り、損をします。そうならないように、臨時レポートを発行し、資金の流出を防ぐのです。

臨時レポートで示されるシナリオは、数あるシナリオの中で、最も楽観的なシナリオです。
シナリオ通りに進まない可能性も十分考えられる事を意識し、投資判断は慎重に行うべきです。
 
 

関連記事(投資信託)

http://media.fc2.com/counter_img.php?id=595

資産を分散し、投資するのであれば、さまざまな階層での分散投資が考えられます。
いくつか例を挙げてみます。
 
 
1.銘柄分散
 
トヨタ株・ヤフー株・ローソン株・・・・など、銘柄を分散させることで、たとえ1銘柄が不祥事や経営難で大きく値を下げたとしても、その損失を限定させることができます。少額から広く銘柄分散したいのであれば、投資信託が有効です。
 
 
2.地域分散・通貨分散
 
特定の地域の資産にばかり投資していると、天災・人災により、どの銘柄も値を下げてしまう場合があります。(例えば東日本大震災では、ほとんどの日本株が暴落しました。)
これを避けるためには、投資対象の地域も世界中に分散することが有効です。
 
例えば、MSCIコクサイ指数も、外国株に銘柄分散投資はできていますが、地域分散・通貨分散の観点では、アメリカ株が多く、あまり分散されていません。米財政破たんで米ドル札が紙切れになった場合等に大きく値を下げてしまう心配があります。
 
徹底的に地域分散させたいならば、「新興国株式投信を組み入れる」「MSCIコクサイ指数で低比率になっている国の資産を扱う投信を組み入れる」等、してみても良いのでは?
 
MSCIコクサイ指数の通貨別割合の図
イメージ 1
 
 
3.資産(アセット)分散
 
株だけに投資していると、「世界同時株安」の際、大きく資産を減らしてしまします。これを避けるためには、国内株式・海外株式・国内債券・海外債券・J−REIT・G−REIT・商品・・・など、株だけでなく、様々な資産に分散することが有効です。
 
 
 
分散投資で低リスクな運用を目論むのであれば、
どのような階層でも、分散されている事を確かめる事が大切です。
私は、ここ最近、アセット・アロケーション(資産配分)について考える事が多くなりました。
何にどれくらい投資するのが最適か。どのような分散投資が効果的か。などを考えるのです。これから資産形成していく世代ですし、必要だと思い、アセット・アロケーションを吟味するうえで参考になりそうな資料を作ってみました。
 
 
1.作成した資料
 
作ったのはSTAMインデックスファンドシリーズの月末の基準価額の推移です。
インデックスファンドは、値動きが各指数に連動するように設計されたファンドであるため、このファンドの基準価額を見る事で、各アセット(資産)の値動きの性質を考える事ができます。
 
これを見て、いくつか思った事があるので書いていきます。
 
イメージ 1
2-1.国内債券は低リスク
 
6資産の中で、値動きは抜群に安定しています。
基準価額も唯一10,000円割れをしていません。
「安定運用を目指すのなら、国内債券に多く投資するべき」という主張が理解できます。
 
 
2-2.株式・REITへ資産を分散しても、分散投資にならない可能性あり
 
図を見て分かるように、TOPIX、グローバル株式、国内REIT、グローバルREIT、の4資産の値動きはほぼ同じです。一般的には、「株と不動産は異なる値動きをする事が多いので、両方持てばリスクの分散になる」と言われていますが、分散投資の効果は大きくは無さそうです。(もちろん、わずか3年のデータですので、このように「分散投資の効果なし」と結論付けるには全然統計不足です。)
 
 
2-3.意外に負けていないTOPIX
 
リーマン・ショック後、日本株の出遅れ感がよく指摘されていました。ですが、図を見てみるとTOPIXはグローバル株式といい勝負です。「外国の株価指数がリーマン・ショック前の水準を回復した」けれども「TOPIXはまだ」なのは、日本株が駄目だからというわけではなく、外国は通貨安によって、相対的に外国の株価指数が水増しされていただけなのかも知れません。
 
(通貨の価値下がる⇔モノ(株を含む)の価値上がる)
 
 
2−4.外国株式は、言われているほどハイリスクではない可能性あり
 
資産運用の教科書には、日本株より外国株の方が、ハイリスク・ハイリターンであると書かれています。ですが、図を見る限り、値動きに大差はなさそうです。(統計不足ですので、2−2同様に断言はできません。)
 
 
3.所感
 
今回調べた結果、(私の中では)意外な性質があり、面白いと思いました。
今後は、今回初めて知った事、(例えば、TOPIX、グローバル株式、国内REIT、グローバルREIT、への4資産への分散投資は、あまり分散投資になっていない可能性があること)にも注目し、これを投資判断の一材料にしていきたいと思います。
 
 
4.資料作成時に参照したページ
 

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