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以前、「SBI証券で貸株サービスを利用するならば、貸した株が返ってこない可能性と、貸株金利を比較するべきだ」という記事を書きました。
記事はこちら↓
さて、貸した株が返ってこない確率を考える時、どうしているでしょうか。
私は今まで、SBI証券の倒産リスクとして、とりあえずSBIホールディングス(8473)の株価推移を見ていました。
ですが、SBIホールディングスの決算短信を読んでみると、SBI証券の売上高が占める割合は、全体の33.9%以下(決算短信 p4より)、三分の一程度で思ったよりは小さくなっております。
貸株リスクと、SBIホールディングス(8473)の株価推移は、それほど関連がないかも知れません。
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証券会社/サービス
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SBI証券が、2011年4月27日に、決算短信とその説明資料を出していました。
なんとなく読んでみたのですが、意外に面白かったので、思った事、考えたことをメモにして書いてみます。
1. 顧客である投資家の運用規模
>> (決算短信 p4 より)
>> 総合口座数:2,209,946口座
>> 預り資産 :4兆1,696億円
よって一口座あたり資産額は 416,960,000万円÷2,209,946口座=189万円
平均で、こんなに運用されているんですね。
運用規模がおそらく小さい新規口座が155,960口座もあることを加味すれば、かなりの規模を運用している個人投資家も少なくない事が、予想できます。
2. 先物・オプション取引手数料
>> (説明資料 p17 より)
>> 口座数:72,670
>> 手数料:366,356千円/3ヶ月
よって、先物・オプション取引の手数料は、1口座、1か月あたり、
366,356千円/3ヶ月÷72,670÷3=1680円
こちらは、かなり少ない気がします。
損をして退場した人が多いとか、「リスクヘッジのための最小限の売買のみ」の人が多いとか、あるのでしょうかね。
3. 委託売買代金
>> (説明資料 p9 より)
>> 委託売買代金:435,473億円/1年
売買代金44兆円!すごいですね。
預かり資産が4兆円なので、平均でも、年間5.5回、乗換が行われている計算になります。
元気なトレーダーさんが売買に励んでいるって事でしょうね。
4. 投信信託報酬
>> (説明資料 p25 より)
>> 投信残高:4,790億円
>> 信託報酬:4.69億円/3ヶ月
投信の信託報酬の販売会社の取り分は年率
4.69億円÷4,790億円×4=0.39%
意外に少ないです。信託報酬は、売り手にはあまり入らないようです。
証券会社は、投信乗り換えを促し、販売手数料を稼ぐ方が、利益に直結するようです。
事実、説明資料 p23 にあるように、投信による利益の大半が、販売手数料となっています。
5. その他雑感
説明資料には、他にも貸株収益、委託手数料、信用取引建玉残高など、興味深い資料が多いです。
SBIホールディングスの株を持っていなくても、資料をチェックするのは面白いと思いました。
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SBI証券に株を貸すと、年利0.3%の貸株金利が得られます。
ほぼノーリスクで安定した入金が期待できるので、お得な感じがしますよね。
さて、本当にお得なのか考えてみました。
まず、SBI証券の貸株サービスの重要事項を読んでみます。
一番上、当社の信用リスクの項目に、
「貸株サービスご利用にあたり当社と締結いただく契約は「消費貸借契約」であり、無担保契約になります。従いまして、お客さまは当社が倒産した場合などの信用リスクを負うことになります。」
とあります。すなわち、SBI証券が倒産した場合、貸した株は返ってこないようです。
チャートを見ると、震災後SBIホールディングスの株価は下がり続けており、2011年4月21日現在、株価は震災前の「3分の2」になりました。倒産リスクは看過できませんね。
もし、この先1年間の倒産確率が 1% である場合、貸株によるリターンの期待値は、
金利収入: 0.3% × 100% = 0.3% (倒産しても金利は入って来ると、リターンは多めに見積もっています)
倒産損失: -100% × 1% = -1%
(上記2式はリターン×期待値で計算しました。)
合わせて、-0.7% です。
期待値は元本割れです。
まとめますと、倒産確率 1% の場合、リターンの期待値は -0.7% です。
「99% 倒産しない」では、貸株をするには不十分だと分かります。
倒産しない確率が、(100%-0.3%=) 99.7% 以上でないと、貸株サービスは安心して利用できない。そういうものだと思います。
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SBI証券のトレーディングツール「HYPER SBI」の無料利用条件が、2011年4月から緩和されるようです。
今までは、国内株式か先物・オプション取引が、月3回以上約定した場合に、無料で利用できる権利が取得できていました。今後は月1回でO.K.のようです。
詳しくは↓
条件緩和は結構なことだと思います。
ですが、私は月1回も取引をしない人なので、無料で使う権利を取得できません。
残念です。
一方で、楽天証券の「マーケットスピード」ならば、資産残高30万円以上で、無料で利用できます。
「マーケットスピード」は、このように、利用条件は緩く、また、高性能、便利です。
↓マーケットスピード無料利用条件の詳細
このため、私は情報収集の際、「マーケットスピード」を使う事が多いです。
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