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今上天皇の御導役として、そして慶応義塾の塾長を務められた“小泉信三”さん。
その著書「海軍主計大尉小泉信吉」の中に感動の一文が記載されています。
4年半前の3月に転勤で関西に移動する際、当時の部下の皆さんに紹介した内容ですが、何度読んでも感動するので、紹介させてもらいます。
内容は下記のとおり。
君の出征に臨んで言っておく。
我々両親は、君に完全に満足し、君をわが子とすることを何よりも誇りとしている。
僕は若し生まれ変わって妻を択べといわれたら、幾度でも君のお母様を択ぶ。
同様に、若しもわが子を択ぶということが出来るものなら、吾々二人は必ず君を択ぶ。
人の子として両親にこう言わせるより以上の親孝行はない。
君はなおお父母に孝養を尽くしたいと思っているかもしれないが、吾々夫婦は、今日までの二十四年間の間に、凡そ人としての親として享け得る限りの幸福を既に享けた。
親に対し、妹に対し、なお仕残したことがあると思ってはならぬ。
今日特にこのことを君に言って置く。
余計な感想を書くことがはばかれる真の“名文”です。
初めて読まれる方には、当時の親の思い、そして親にここまで言わしめる息子の姿を思い描いていただきたいと思い、載せさせていただきました。
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