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―貴方は今何処で何をしていますか?
この空の続く場所にいますか―
「…ふぅ、こんなもんかな」
部屋の中、机に向かって手紙を読む事数分。全て読み終えたので一息つく。
「あいつ等、元気にしてるかな…」
手紙を書きながら思い出していたのは昔の仲間達。短い間だったが苦楽を共にし、馬鹿な事もやった。
「…でも、また会えるんだよな」
実際みんなと会うのは数年ぶりくらいだろうか。それを考えると自然と笑顔になってくる。
「明日、か。早くこねーかな」
時計を見る。そろそろ日付が変わろうとしていた。
「…たまには早く寝てみるか…」
ベッドに潜り込む。不思議とすぐ寝ることが出来た。
「…ここか…」
着いた場所は都内でもかなりグレードの高いところだった。
「ここで同窓会って。意外とウチの学校金持ちだったのな」
ついつい見上げてしまう。本当にここであっているのだろうか、という不安もよぎる、が
「…入ってみりゃ判るよな」
今は夏真っ盛り。目の前に冷房の効いた室内が待っていると言うのにこんな所で突っ立っていられるほど俺は熱に耐性を持っていないのだ。
「…すいません、○○高校の同窓会場はここであってますか?」
フロントで確認を取る。…どうやら本当にここらしい。
「しかも25階と来た。どんだけ金を無駄遣いするんだよ、ったく…」
エレベーターから降り、○○高校同窓会、と書かれた看板があったドアを開ける。そこには、
「…わお」
数年前とは随分と印象の違う、が見覚えのある人達が現れた。
「あれ?おーい!」
「……?」
振り向くとそこにはよくつるんでいた仲間達がいた。
「!…久しぶりだな、みんな」
「おう。元気だったかー?」
「そっちこそ。…いや、お前は元気だけがとりえだし、全く問題ないか」
「何ぃ?」
軽口を言いあい、笑いあう。…昔と全く変わらない風景がそこにあった。
俺達がだべっていると、また見覚えのある顔が現れた。
「や、久しぶり」
「…おう」
そこに現れたのは幼馴染、時々だが唯一連絡を取っている玲奈だった。
「いつ以来だっけ、会ったのは」
「今年の初詣以来だな」
「そだったっけ?」
「そうだよ。ったく、無駄に物覚えが悪いのは変わらないのな」
「んだとー!?」
俺にしてみれば慣れた絡みである。が、他の奴らの顔はなんだかニヤついている様に見える。
「…お前ら、何考えてるよ?」
「いやー?なんでもないぞ?」
「そうそう。なんでもないって」
「…ならいいけど」
楽しい時間はあっという間に過ぎた。終わった後みんなで飲みに行き、解散したのは11時頃だった。
「ほら、送るぞ?」
「うん。助かる」
車に乗る。助手席に朱鷺が乗る。いつもの光景だと言うのに、何か違和感を覚えた。
「…何かあったのか?」
「ううん。何も」
「そっか。ならいいや」
「…馬鹿」
「何か言ったか?」
「なんでもない」
「…変な玲奈」
そう言って俺は運転に集中する事にした。
―馬鹿なのは私だ、と思う。いつもの様に圭一の車に乗り、送ってもらう。で、軽口を言いながら笑いあう。…その笑顔を見ると、私の決意が鈍る。この想いを伝えたら、その笑顔が見れなくなるんじゃないか、って思ってしまって。本当はすぐにでも言ってしまいたい。『ずっと私の傍に居て』と。だけど断られたら、私はまた独りになってしまう。もうあんな暗闇の中に居たくない。高校を卒業して初めて気付いた。私の心を支えてくれていて、私をずっと笑顔にしてくれていた事を。取り戻そうと必死に動いた。でも私の想いは圭一に届きそうで届かない。彼にとって私は大切な幼馴染。…正直その時はこのままの関係でもいいと思った。でも、その考えは甘いと知ってしまった。彼が結婚して遠くに行ってしまうかもしれない、と感じてしまったから。だから私は彼に会う度に告白しようとした。でも結局出来ないまま数年。
「はぁ…」
「何溜息吐いてるんだよ。幸せが逃げるぞ?」
「うん、そうだね」
車内が静寂に包まれる。…私の家まであと少し。この時、私の中の何かが告げた。
―言え、言わないともう彼とはいられない、と。
「…ねえ、圭一」
「ん?」
「私、今までずっと言いたい事があったの」
「ああ」
「聞いてくれる?」
「…いいよ。言ってみな」
「うん。じゃあ言うね―」
終わり。
いい所で切る、というまるで週刊誌の様な手法をとってみたんだがどうか。因みに、これのイメージはアニメひぐらしのED「YOU」です。が、全然イメージと違う方向に持って逝ってみた。というか、俺の技量じゃこの曲の世界を描ききれない事を途中くらいで悟ったんだ。でも一応は最後まで書き切ってみた。
もう俺orzなkarasukamiでした。
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ウソだっ!
おもちかえり〜♪
ちなみに私の高校の同窓会は付き合ってた二人が幹事になって、その後、別れたのでもう行なわれることはないでしょう。
2007/8/23(木) 午後 10:37
うわ…。それってどうなんだろうか。ただ楽しそう。(待て
2007/8/24(金) 午後 9:17