|
明けましておめでとうございます。
床の間の屏風、中国に行ったとき買った虎のものですが
そこに書いてある意味、よくわからなかったのですが
「珠江の南」と題する漢詩ですが・・・
憶昔 當辛
豪情高
千山萬嶺任
逍逸 一朝
入洛 繁華池
朝迎 暮送
究如 潮怎
不念 舊巣
最近なんとなくわかるような気がしてきました。
虎といえば・・・よく聞かされた話しが・・・・
「あさ、起きたら、隣の戦友がおらんのや・・・」
南方(ビルマ)で転戦する日本兵はジャングルで野営することが
毎日のようにありました。
暗闇に乗じて何かが襲ってきます。
食糧がないのは人間だけではなかったのです。
ベンガルドラは ビルマのジャングルのいたるところにいました。
このころ、トラにしてみれば餌に事欠かなかったかもしれません。
朝に水のある静かな繁みに隠れて、夜は静かに獲物を探しまわり
ます。
でも、森林に君臨する虎は夜粛々と狩を済ますとまた、適当な
隠れ場所を見つけて体を休めます。
ただ、一所に安住するということはありません。
それは、そのころ(昭和19年)配色濃くなった日本軍の行動にも
酷似していました。その経路もまた、ジャングルのけもの道だったのでした。
この漢詩にある、最後の句がとてもきにいっています。
不念舊巣(古き住処にこだわらない)
家庭や会社や、あるいは社会の規律、いろんなことに縛られていることは・・・
考えてみると幸福の裏返しではないでしょうか?
しかし・・・
もし野生で一人生きていたとしたら、そんなものは何も
ないはずです。あるのは、毎日生きるための戦いしか
ありません。
勇気をもって、自分のこれまでの仕事や殻を必要とあらば常に脱ぎ捨てる姿を 、
庚寅(かのえとら)に新たにしたいと思うのです。
|