ある子供を観た。ベルギーのダルデンヌ兄弟のロゼッタに続いて2度目のカンヌ映画祭でのパルムドール受賞作。息子のまなざしでも主演男優賞をカンヌで受賞しています。ロゼッタのときはベテラン監督たちの作品の中から選ばれて、衝撃的だったと記憶していますが、ロゼッタも息子のまなざしもまだ観たことがありません。ドキュメンタリー的なのかなーと思っていました。
で、ある子供のストーリーですが、
20歳のブリュノ。定職には就かず、仲間とともに盗みを働いて、その日暮らしをしている。恋人はソニア、18歳。ふたりの愛は、まるでじゃれあう子犬のようだ。ある日、ふたりの間に子供ができる。だが、ブリュノにはまったく実感がない。盗んだカメラを売りさばくように、ブリュノは子供を売る。それを知ったソニアはショックの余り倒れ、ブリュノは、その時になって初めて自分が冒した過ちに気づくのだが……。大人になる意味も知らず、その道筋にさえ気づいていないブリュノ。彼は、ただ“何も知らない”だけなのだ。涙も、働く汗も、本当の愛も、命の重ささえも。
と、公式に書いてありました。本当にこのとおりに映画は進んでいきます。そのまま描いているようなんだけれど、ラストで胸に迫るものがありました。人間として、基本的なことをしっかり生活していくのがまず大事だなー、とか、この子たちは同じ魂の持ち主で、そういう相手とはなかなか巡り会えないから大事にしていかなければいけないんだなーとか、思ってしまいました。女の子は本当に子供みたいな可愛い顔なんですが、赤ちゃんが怪我すれば心配して保健婦さんにもちゃんと相談したりしてる。偉いなーと思いましたよ。産んではみても育て方がわからず殺してしまう若いお母さんもいるというのに。赤ちゃんって本当に育て方わからないですよ、努力しないと。ブリュノの子だから大事にしようと思った。それを売られたんだから気絶もしちゃうんでしょう。ブリュノも悪い子ではないんです。自分も放っておかれて育ったみたいだから、よくわからなかったんでしょう。でもソニアの信頼、同志愛を裏切ってしまった。
ブリュノもソニアのことは大事だったのですよ。オーディションでソニア役の子は、人生に負けているような雰囲気の子は駄目で、ブリュノに似た感じの子が選ばれた、とあったけど、それはぴったりでしたね。
ダルデンヌ兄弟の他の作品も観たくなりました。
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これ観ようと思いつつ、まだなんです!『息子のまなざし』はシビアで、色々考えさせられますが映画としての魅力もありましたね。
2006/8/2(水) 午前 3:26
今度、息子のまなざしも借りてみようと思います。ある子供は、もっと、暗くてどんぞこな話かと思っていたのですが、誇張もなくそのまま描いていて考えさせられる映画でした。
2006/8/2(水) 午前 8:57
「ロゼッタ」は観ました。あまりにも絶望的な内容に暗澹たる気持ちになりながらも強く心を揺さぶられました。この作品もぜひ観てみたいです。
2006/8/2(水) 午後 9:17
ロゼッタはパルムドール受賞時のコメントなど読むと暗く重そうで観ると落ち込むだけかもと勝手に思ってしまったので観てませんでした。でも監督の社会の底辺で生きているような人々にも希望を与えたい、というような話を読んで、そしてこの映画も希望があったのでロゼッタも観てみようかなとも思います。
2006/8/3(木) 午前 2:36
ずっと気になっている映画です。かりおかさんのレヴューを読んでますます興味が湧いてきました。近いうちに借りて観ますね。
2006/8/4(金) 午前 1:45 [ wxrfd775 ]
いろいろ書いてしまいましたが、そのままを観て自分で感じる映画かなと思います。息子のまなざしを次は観てみようと思います。
2006/8/4(金) 午前 9:33
感想書きましたので、TBさせていただきました。難しかったなあ。でも監督の若い人たちへの愛は十分感じました。
2006/11/19(日) 午前 11:31
そうですね、厳しい描き方ながらも、頑張れっていう愛も感じましたね。人生に負けない雰囲気の女の子をキャスティングしたのも、そんな気持ちからでしょうね。ブリュノは彼女のためにも人生を投げないでほしいですね。
2006/11/19(日) 午後 9:10
この作品、とてもリアリティに溢れていて、本当に三人の家族がいるかのような気分で観ることができました。ソニアには、途中、自分と子供だけでも、生きていこうとする強い覚悟が、感じられました。ラストには、救いが感じられて、この作品、観て良かったと思いましたね〜。こちらからもTBさせてくださいね。
2007/1/17(水) 午前 6:20
TBありがとうございました。ブリュノを駄目なやつだと、批判している視線ではなくて、応援したいと感じさせる監督の気持ちが伝わるような映画でしたね。そういえば、息子のまなざしがまだ未見でした。観なくてはと思いました…。
2007/1/18(木) 午前 8:19
そうなんですよね。ブリュノは根っからの悪党というわけでもなく、本当に思慮が足りない子どもと言う感じで、これから更生してソニアと頑張っていってくれるかも、という救いをラストに感じました。いろいろと我々大人が考えさせられる作品でしたね。こちらからもTBさせてくださいね♪
2007/3/28(水) 午後 0:39
この監督の作品は、淡々と描かれていて、後で、じっくり考えさせられるような、印象的な作品が多いですね。「ロゼッタ」も、録画してあるので、見なくっちゃ。ブリュノと、ソニアが、じゃれ合っているところは、本当に、まだまだ子供でしたね〜。
2007/3/29(木) 午前 9:11
こういった若者は日本にも多いのではないかと思ってしまいました。もっと悲惨な話が現実では起こっています。このふたりには頑張って欲しいと思ってしまいました。TBありがとうございました、Choroさんお。
2007/4/1(日) 午前 6:09
まだこの作品しかタルデンヌ兄弟は観ていませんが、また他の作品も観たくなりました。TBありがとうございました!kuuさん。
2007/4/1(日) 午前 6:12
そういえばダルデンヌ兄弟監督の作品って、まだこれしか観ていないことに気づきました…。
絶望的な展開をしていくものの、最後に希望を持たせてくれるところに静かな感動を覚えたものです。
音楽を使用せず見栄のない作風であるところ、ブレッソン監督の影響でもあるのかな?などと勝手に想像してます…
TBさせてくださいね!
2008/8/22(金) 午後 8:44
「ロゼッタ」も観たのですが、途中で眠気に勝てず断念しました。。。フランス映画は音楽をあまり使用しないからか、眠い時には観れないこともあって・・・。いい映画でも淡々としすぎてると、時々観きれない事があって(恥)
「ある子供」の方が、ラストが良かったので、観て良かったと思いましたが、「ロゼッタ」は・・・。
ブレッソン監督作、観てないので、とても気になってます。
「ラルジャン」とか、いつかちゃんと観なくてはと思ってます、Mijahさん。また名作を紹介してくださいね♪
2008/8/27(水) 午後 7:02