ウエルカムトゥサラエボを観た。
前回に引き続き、マイケルウィンターボトム作品。ずっと気になっていた作品。
ユーゴの内戦を各国のジャーナリストが取材する内容。ユーゴ内戦は、複雑すぎてよくはわからないのですが、エミールクストリッツア監督のジプシーのときという映画が大好きだったので、その次の作品のアンダーグラウンドを観てから、わからないけれど少しは情勢を知ろうと思い、ユーゴ内戦について読んでみたり、ブログを始めたばかりの頃、クストリッツア監督のライフイズミラクル、ボスニア人の監督のノーマンズランドを観たりしました。
それで、同じ内戦を扱ったこの映画を観ました。が・・・あれ?観たことある。テレビでやっていたのを題名も監督もわからずに、観ていたみたい。ERのルカが出ているぞー(私、アメリカのドラマ、ERのファンで最初からかかさず見ているのでした。)そういえばクロアチア人だったな、と思って観ていた映画でしたー。ぼけてますね、私。観たことあっても、観始めるまで全然気がつきませんでした・・・。
ドキュメンタリー映像とミックスして作られているのですが、普通の生活している人々に銃を乱射するというのはこんなに酷いことになるのかが、よくわかるように編集されているし、捕虜の取材映像も実際の映像と合わせて編集されていて、あまりの痩せ方、うつろなまなざしに絶句してしまいます。
主人公のイギリス人ジャーナリストは、スクープ映像を撮るというよりも、戦火の中に取り残された孤児院の子供たちの取材に力を入れていて、この子たちをここから救い出す働きかけになればと、取材し続けるのですが、政府の方針なのか、狙撃されても、意地でも出て行ってはいけない、自分たちの住む場所だからと、人々に生活させ続けていたようでした。
ひとりの女の子に、彼はきっと救い出すと約束してしまい、国外に引き取り手のいないその子を救い出そうとします。
ナイロビの蜂という最近公開されていた映画では、過酷な状況化の子供をひとり助けたところで何人もそういう子供がいるのだから、ひとりだけにかかわってはいけない、というような考え方がありましたが(主人公は変わっていくんだけれど)、このジャーナリストは、この少女を救いたいと実行するのです。
最近、はちどりのひとしずくという絵本が話題ですが、自分のできることをする、どうせ無駄だからと思わないで、と言う内容だと思うんだけれど、この主人公はまさにほっておけないという気持ちだったのでしょう。はちどりのひとしずくだったとしても。イギリスに家族もいて、自分の子供とここの子供とのあまりの差に辛かったのでしょう。生まれ育った場所が違うだけで、こんなにも違ってしまう子供たちの現実も描かれていて考えさせられます。
私がこの映画の監督がマイケルウィンターボトムと気づかなかったのは、ここまでするかのどん底の不幸を見せるまでもなく、厳しい現実がサラエボにはあって、それを素直に描いた映画だったからでしょうか。
もう一度観返したことになったのですが、よく観ると共演俳優も豪華でした。アメリカンジャーナリストにウッディハレルソン(ラリーフリント、心の指紋などいい映画にでてますよね。作品選びがいいのかな?)マリサトメイ(いつも上手です)、あと私がこころ揺さぶられた映画エンジェルアットマイテーブルの主人公だった女優さん(名前がよくわかりません。雰囲気違いすぎてわからなかったー。)など。もちろんERのルカも。主人公の俳優さんはイギリスでハムレットを舞台で演じていた名優です。
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おお、見たのね。イギリスの作品って、どっかこう、アイロニックだよね。題名からしてさ。
2006/9/10(日) 午後 10:25 [ - ]
そうですね。すっかりウィンターボトムにはまってしまいました・・・。ニコラスローグにも一時はまってました。イギリス映画、好きなんですね、きっと。(眺めの良い部屋は寝たけど)ケンローチはどうでしょうね。ケス観て昔へこみました・・・。
2006/9/11(月) 午後 0:26
私は的外れなレビューになってしまいましたが、かりおかさんのように知識が無いからヘタなことも書きたくなかったし、この手の映画は感情だけが働いて何も言葉が出て来ないんですよ〜。観て良かったことだけは確かです!
>自分のできることをする…
これは私が書いた「プライベート・ライアン」や「ライフ・イズ・ビューティフル」にあてはまりますか?「プライベート…」は最近やっと意味がわかったんですが、「ライフ・イズ…」がわからない私ってヘンですか!?笑
2007/7/3(火) 午前 1:25
ウィンターボトムは厳しい現実をとことん描くので、戦争物には向いている監督なのかもしれませんね。「インディス・ワールド」も観てみますね。
自分の良心を信じて行動できた主人公に偽善ではない本当の気持ちを感じました。私はこれは偽善かもってすぐ考えちゃうので。そうじゃない人も世の中にはたくさんいるんですよね〜。
「プライベ−ト・ライアン」はトム・ハンクスが苦手なのと戦闘シーンも苦手で観てませんが、アメリカの「ひとりを救うためなら敵が何人死ぬことになっても迷惑をかけてもいい。」という考えがあるのかな?「ブラック・ホーク・タウン」もそうなのかな?と観てません。偏見?「フライトプラン」観た友人がアメリカにそんな感想を述べていたので。命の重さが違うアメリカ怖いって言ってました。
「ライフ・イズ・ビューティフル」は単純に号泣しちゃったけど。自分が死ぬかもしれないのに、怖がらせないために楽しくし続ける強い意志に「できないなー、偉いなー」って。
2007/7/5(木) 午前 11:27
厳しい現実を生々しく描いた、きつい映画でしたねぇ。 反戦映画としてかなり、強烈に世に響いたのではないでしょうか。
TB、させてくださいませ。
2008/1/15(火) 午後 10:14