kariokaの「極楽鳥シネマ」

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アンダーグラウンド

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記事が100個目にあたるらしいのですが、実家に帰ったり、なんだかんだとあと一週間はDVDが観れないかもしれないので、いままで私が観た中で一番の映画と思っている映画のご紹介を。エミール・クストリッツア監督のカンヌでパルムドール受賞のアンダーグラウンドです。アンダーグラウンドで検索してみると、生涯で一番の映画という方が何人かいらして、同じ意見だー!と嬉しくなりましたが、ユーゴスラビアのナチス支配からチトー政権、ユーゴ内戦へとの歴史を背景にしているわりには、登場人物たちのジプシー音楽にのった馬鹿騒ぎが理解できない方もいらっしゃることでしょう。私は真ん中ストライクの映画です。好きな要素いっぱい。大笑いから最後は、あまりの悲惨な運命に呆然とし涙した最高の一本でした。もう一回観返そうと思ったのですが、うちにあったはずのアンダーグラウンドと書いてあるビデオに何故かオダジョーの仮面ライダークウガが!オダジョー若い!とちょっと観てしまった・・・。アンダーグラウンドは消えてました。また借りてきて観ますが、ストーリーを引用しますね。

第二次世界大戦中、ドイツ軍に侵略されたセルビアの首都ベオグラードに住む武器商人のマルコは、レジスタンス活動を行うために市民を率いて地下に潜伏し、そこで武器を製造させて巨万の富を築きあげる。そして大戦が終結した後も、彼は市民にそのことを告げず、せっせと武器を作らせ続けていく…。 サラエボ出身のエミール・クストリッツァ監督が、バルカン半島の情勢が緊迫する90年代半ばに作りあげ、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した問題作。シニカルで滑稽な作風のなか、哀しく愚かでありながらも生き続けていく人間への賛歌を露にしていく171分の力作でもある。クストリッツァ映画に欠かせないジプシー・バンドの音楽も効果的だ。(的田也寸志)

マルコ役は最近観た美しき運命の傷痕の父親役と、青い夢の女の浮浪者役だった俳優さんミキ・マノイロヴィチ。あ、マルコだと思ったのでアンダーグラウンドを思い出したのです。アンダーグラウンドの演技が一番でしたけどねー。調子よくみんなを騙し、50年も!地下都市でナチスに対抗するためといって、武器を作らせ続けて売りさばいた武器商人を、ひどい奴なんだけれど憎めない人物として演じています。ナチの将校とも懇意にし、地下都市のリーダークロ、武器商人マルコと渡り歩く女、ナターリアとともに、己の欲望のために嘘を重ねていき裏切る、なんともいえない人物像を作り上げています。愛すべき隣人でもいつのまにか敵対して、殺しあってしまう様子を、ユーゴの内戦と重ね合わせて、その愚かさを描いていたり。前半の喧騒が、どんどん悲劇に変わっていく様子は圧倒されます。笑い、泣き、怒り、欲望、哀しみ、あらゆる感情が猥雑にひとつになり表現されている稀有な映画ではないでしょうか。
上の写真にある地下で大きくなった子供たち同士の結婚式で花嫁がふわっと浮かぶシーンは、不思議で美しかったと記憶しています。この現実からの浮遊感もクストリッツア監督の持ち味ですね。監督の前作、ジプシーのとき(こちらも私の中で最高の映画です)と並んで、大好きな映画でした。また観返したら、印象的なところを書き足したいと思います。

閉じる コメント(23)

saramiさん、そうなんですよー。私がアンダーグラウンド書いた後、saramiさんのところを覗いたら、アリゾナドリームが書かれていて驚きました!アリゾナドリームはいいところもあるけれど、監督の良さが生かしきれてなかった気がします。ジョニーは監督のこと大好きだと思いますが。アンダーグラウンドも御覧になっていたのですね!本当に大好きなんですよー。

2006/10/11(水) 午前 11:13 かりおか

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あーこれ見たいと思ってたのです。見よっ!

2006/10/11(水) 午後 3:00 MIYA

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私も好きです、『アンダーグラウンド』!これ確か美術が『デリカテッセン』と同じ人ですよね。あとクストリッツァと聞くと、すぐジプシーバイオリンの音色を連想してしまいます。目にも耳にも素晴らしい作品でした。

2006/10/11(水) 午後 8:21 mango

MIYAさん、長くてテンション高いですけど、悲惨ですが力強くていい作品ですよ。観てくださいね!

2006/10/12(木) 午前 0:13 かりおか

mangoさん、デリカッテセンも美術凝ってましたね。舞台美術みたいでした。思ったほどグロもなく、面白い映画でした。同じ監督のロストチルドレンもリリカルで好きでしたよ!

2006/10/12(木) 午前 0:20 かりおか

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最初と最後のシーンは今も強く印象にあります。 人間の馬鹿らしいほどの.... また見たいと思います。

2006/10/12(木) 午後 9:49 [ ヘナチョコ ]

ヘナチョコさん、はじめまして!アンダーグラウンドにコメントありがとうございます。嬉しいです。人間の馬鹿らしいほどの・・・その通りですね。隣人同士が知らない間に敵対し、馬鹿騒ぎの中での愚かな行為。また観たいですね。

2006/10/13(金) 午前 0:53 かりおか

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観ました!すごかった!いやぁ〜すごかったです。途中から正座して観てました(笑)いやぁ〜すごい!

2006/11/24(金) 午後 4:29 MIYA

ミヤコさん!観てくださったのですね!圧倒される映画ですよね。私もまた観直さなければ。壮大な悲喜劇ですよね。内戦の傷は深いんでしょうね。ジプシー音楽が頭の中で鳴ります。

2006/11/24(金) 午後 9:04 かりおか

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あの結婚式のシーンは本当に不思議ですよね。外界から閉ざされた世界(チトー政権下のユーゴ)の中でも若者たちが持っている希望、というようなものを表していたんでしょうか?まだ、ユーゴの歴史、民族についての理解度がまだ低いので、この映画を完全にはできていないような気がします。マルコはセルビア人を、クロはクロアチア人を表しているんでしょうかね???

2007/3/5(月) 午後 2:35 nhc*usa

カンヌでパルムドールを獲った後、クロがセルビア人に近く描かれていて、ラストがセルビアよりのように誤解されて、監督は引退宣言までしたそうです。監督自身は父がセルビア人、母がムスリムで(民族間での結婚は当たり前にあったそうで、だから兄弟、隣人同士の戦争になってしまった)、自分のことをユーゴスラビア人と名乗っていたので、どちらよりということはなく、戦争全般の愚かさを描いたんだと思います。監督はその後引退を撤回して、また同じ戦争が舞台のライフ・イズ・ミラクルを撮りました

2007/3/7(水) 午前 8:58 かりおか

ライフ・イズ・ミラクルでは、もっと民族の違いは関係なく個人の魅力や素晴らしさで人は交流を持つ・・・というようなメッセージが強くなっていて、どちらよりとかではないというのがさらに強調されたように思います。この地帯は特に複雑で、私も映画を通してしかわからないので、理解度は?ですが、政治的なことで誤解されてしまった背景があったようです。

2007/3/7(水) 午前 9:00 かりおか

これは本当に素晴らしい作品でしたね!非の打ちどころが見当たりません!
クストリッツァ作品はどれも“人間らしさ”の表現が凄いとでも言いますか、本作ではそれがずば抜けて素晴らしいように思います!
音楽も秀逸で最後までずっと圧倒されっぱなしでした!!
これは本当に何度でも観てみたい傑作です☆
TBお返しさせて下さい!

2007/8/3(金) 午後 1:58 Mijah

映画館で観たのですが、ずっと圧倒され感動したまま観てしまいました!浮遊シーンは本当にドキドキしました。そう!人間らしい憎めない人物たちの悲喜劇ですが、戦争の酷さも表し、凄い映画でした。またあらためて観ても、一番の映画だと感じると思います!TBありがとうございました。

2007/8/4(土) 午後 4:27 かりおか

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あらら、これUpされてたんですね〜。
はまると思ってなかった予想を大幅に翻し、はまりまくってしまった映画の一つ。音楽からしていい!!
話も長いのに凄いまとまってるし、退廃的なイメージが画像全体から出てるし、全ての要素が上手くMIXした傑作ですね。

そういえば、このDVD、図書館でいまだ、お目にかかってない・・・。ゼッタイ再見したいのに!!

2007/9/24(月) 午前 6:19 anemone*DDR

anemoneさん、私もこの映画は一番だ!と思ってます。もう一回見返すと書きながら、まだ見返してないんですが・・・。「哀しく愚かでありながら生き続ける人間賛歌」がクストリッツアの特徴ですね〜。
ヨーロッパはDVDが図書館で借りれるんですね!友人がイギリスにいましたが、やはり図書館を利用してたみたいです。ところで、イギリスでは「時計仕掛けのオレンジ」は禁止されてて、なかったって言ってましたよ。ドイツもでしょうか?

2007/9/25(火) 午前 2:17 かりおか

一回目の前半、うるささに嵌りきれませんでしたが、途中から驚くほど惹き込まれました。
こんな長い作品を2度続けてみるなんて、普通あり得ないんですが、2度目は最初から嵌りました。
おそらく観るたびに好きになる作品だと思います。そして間違いなく何度も観そう。TBさせてくださいね。

2007/11/3(土) 午後 11:39 pu-ko

TBありがとうございます、pu-koさん。この映画は本当に映画の中で一番好きだなーと思う映画です。記事読んでて、文章表現が上手なので思い出して泣きそうでした!また何度も観たくなる映画ですよね。愚かしいけれど憎めない罪深い人間たちでした・・・。

2007/11/5(月) 午前 11:06 かりおか

以前この映画についてコメントさせていただいてたんですが、最近やっと再見できたので、再び来ました。
今回は結構政治的背景とか、前回気づけなかった点とか発見できた気がします。そして今回はラストが凄く染みて涙ぐんでしまいました。
ラストのあの台詞は記憶になかったので余計だったんでしょうね。
前回は内容を追うのに夢中で背景とかをあまり気にしてなかったのかもしれません。でもこの監督さんの使う役者さん達って濃いな〜と思いましたけど!!TBさせて下さいね☆
◆『時計仕掛け・・』は図書館でDVD借りたことあるので、ドイツでは禁止ではないと思いますよ!!

2008/3/12(水) 午前 7:53 anemone*DDR

御覧になったんですね!また再見したい・・・と言いながら、まだ観てませんでした〜^^;でも、そういう生涯において大事に観たい映画って何本かありますよね!anemoneさん。この映画はその一番だと思ってます。TBありがとうございました!

2008/3/15(土) 午後 9:16 かりおか

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