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ジャーヘッドを観た。アメリカンビューティーのサム・メンデス監督が、湾岸戦争に従軍した兵士の告白本をもとに湾岸戦争をシニカルに描いた映画です。主演はジェイク・ギレンホール。ブロークバックマウンテンで初めて観て、気になる俳優さんだったので、借りてきました。もちろん、サム・メンデス監督だったから観たかったんです。 ジャーヘッドとは海兵隊の髪型なんですが、頭からっぽという意味もあります。海兵隊の生活はまさに頭からっぽにしていないと、ついていけないような・・・。ジェイク・ギレンホール演ずるアンソニーが入隊するところから映画は始まるのですが、フルメタルジャケットの訓練シーンを彷彿させる上官の厳しいしごき!(ジェイクってお目目がぱっちりでまつげが長いので、ゲイっぽく見えてしまうのか、ゲイネタでしごかれてましたね。)こんなところには来るんじゃなかったと後悔しながらも訓練を終え、配属されるのですが、同室のみんなに押さえつけられ、焼き鏝を押されそうに。すっかり嫌になり、仮病を使ったりしますが、ジェイミー・フォックス演じる三等曹長に見抜かれ、また訓練の日々。そんな中、イラクのフセインによるクウェート侵攻が始まり、派兵されることになります。湾岸戦争です。しかし、派兵されても、なかなか戦闘は始まらず、灼熱の砂漠の中を厳しい訓練だけがあいかわらず続いていくのです。 しかし、軍隊って男子だけなので、会話は下ネタだらけですね。色んな人が集まっているので、共通の話題ってそうなってしまうんでしょうか?まさに頭からっぽ状態で、訓練、訓練。韓国映画のシルミドを思い出しましたが、国の違いか、アメリカの軍隊には、唖然としてしまいました。笑えたけれどねー。最初、カミュの異邦人なんか読んでた主人公も、どんどん軍隊になじんでいきます。(ジェイクはテンション高く、その様子を演じていて、いいですよね!)兵士として呼ばれたのに、戦いのない日々。焦燥感、疲労、国にいる人々と離れてしまった気持ち・・・だんだんテンション高い呆れるほどのバカ騒ぎに興じていく兵士たち。この馬鹿騒ぎが尋常でなくお下劣なので、唖然とするけれど、大笑いでもあります・・・。 しかし、戦争は始まります。その頃のニュースで、湾岸戦争は空爆でピンポイントで爆撃していたゲームのような映像が流れましたが、その下での様子がこの映画ではリアルに描かれています。油田の燃えて流れる中はこんなに大変だったんだとか、しょうがないから民間人も爆撃してしまったというのはこういうことだったのかとか、アメリカ軍の仲間への誤爆の様子とか、知らなかったことがこの映画で描かれています。やはり、本当の戦闘になると、あんなに馬鹿騒ぎしていた彼らも精神的に相当追い詰められてしまうんです。戦争は酷いです。その中で、ジェイミー・フォックス演じる三等曹長だけは全くぶれずにいるのが不思議でしたね。普通の生活に飽きてしまいサバイバルの中で能力を発揮する人なんですね。こういう人もいるんだなと思いました。しかし、大半はおかしくなって当然の状況だったのではないでしょうか?湾岸戦争から帰ってきて、苦しんだ兵士がたくさんいると聞きますよね。若くて何も知らず、国での暮らしもけっして楽ではなかった彼らが、英雄になろうと志願して兵士ななったものの、厳しい戦争という現実の中で、苦しみを背負ってしまうのでしょうね。 これは人々の知らなかったアメリカ側の湾岸戦争の映画でした。(あの馬鹿騒ぎを見ていると、こういった人たちが仲間うちにするのと同じ軽いのりでイラクの捕虜を侮辱したりしたのかなーとも思ったりしましたが・・・。)たいへん虚しい戦いにうつりました。そして、戦争後の方が、イラクに残ったアメリカ兵はテロ攻撃などで亡くなっているんですよね。ますます混乱を極めていくイラク情勢。この戦いはなんだったのかとまた、虚しくなりますね。
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これは淡々と描いてあるようで実は怖い映画でした。。上手いですね、役者さんたちも。。トラバさせて下さいませ♪
2006/11/13(月) 午前 8:35
あ゛ーーー!コレ観たいのよぉ〜!!ジェイク君、『ブロークバックマウンテン』の時は妙にエロっぽかったよね〜♡ 『ドニー・ダーコ』では怪演を、『デイ・アフター・トゥモロー』では父子愛を素晴らしく演じ切っていたよ!!結構好きなんだよな〜、私(*´ェ`*)ポッ
2006/11/13(月) 午前 9:15 [ fuu*am*_am*28 ]
サム・メンデス監督だけあって、外れなしでしたね。実話だということですが、あまり反戦色は強くなかったですね〜。TBしますね!
2006/11/13(月) 午後 0:33
恋さん、TBありがとうございます。音楽も印象的でした。T−REX,ドアーズ、地獄の黙示録のワーグナーなど。ジェイクが嫌がっていた上官にそっくりになっていくところなど、鬼気迫る演技でした。戦争で狂っていく若者たちが怖かったですね。
2006/11/13(月) 午後 7:49
fuuさんもですか!私も、写真で見たときは別になんとも思わなかったんですが、ブロークバックマウンテンでの色っぽさにやられました。長いまつげで伏し目がちなところがいい!(ヒースもかっこよかったですが、ジェイク派です。)この映画でも、テンションがあがっていくのがなりきってる感じでいいですよー。惚れたかも…。ドニーダーゴ今度観ます!
2006/11/13(月) 午後 7:54
naonaoさん、TBありがとうございました。本当に無意味な戦争でしたね。その国の指導者たちのせいで、民間の人々が空爆にあってしまうのはどの戦争でも納得できません。若者たちもここまで戦争とは過酷なものなのだとは思わないで志願してしまうのでしょうか?
2006/11/13(月) 午後 7:59
えっらいシモネタのオンパレードでしたよね〜〜〜。当時のイラク戦争ってこんなんだったのなぁ〜〜〜と思いました。ベトナム戦争とは全然違いますよね。でも、今のイラクにいるアメリカ兵士達は、この映画とは違うかも・・・今の方が恐ろしそうな感じがするのですが・・・
2006/11/14(火) 午前 1:02
呆れるほどの下ネタだらけでした。軍隊ってああいう感じなんでしょうか。実態は。それしか話題がなくても、多感な頃を共に過ごした絆が生まれてましたねー。今の方が、たくさんのアメリカ兵が亡くなって。もっと殺したいから、アメリカにはまだ駐留してほしいとアルカイダは言ってるみたいですね・・・。うーん。
2006/11/14(火) 午前 9:54
異色な戦争映画でしたよね。派手なシーンは殆どなく「結局なんだったの?」っていう、虚しさが漂う感じで、それはそれで考えさせられる内容だったと思います。
2006/11/14(火) 午後 9:30 [ lig*tm*n*2002 ]
TBありがとうございます。湾岸戦争での地上での様子が描かれていて、過酷さの中、アメリカの現代の若者たちが、たくさん無意味な戦争に従軍させられたんだなと思いました。更に泥沼化でやりきれないですね。
2006/11/15(水) 午前 1:27
サム・メンデス監督って全然知らないですけど、ジェイクの映画だから見ましたよ〜。私は音楽がすごく気に入りました。私の知ってる曲ばかりだったので、映画館の中でつい歌っちゃったりしてしまったような気がします・・・。これも確かDVDを持っていますよ。でも、見てないなあ・・・。これももう一回見ようかな・・・。
2007/5/12(土) 午後 5:54
「アメリカン・ビューティー」が良かったので、期待してみました。ジェイクは狂っていくような感じも巧いんですね!「ゾディアック」が楽しみになりました。T−REXが好きな映画でかかることが多くて、嬉しいです!
2007/5/15(火) 午前 3:25
かりおかさん!!T-REX!!マーク・ボランは私の初恋のヒトなんですよ〜〜(^^ゞ大好きです。最近、CMとかバラエティの番組とかでも時々彼の曲がかかるのでひとりで嬉しくなってます。この映画を見ているときもひとりでニタニタしてましたよ〜〜。「ゾディアック」楽しみですね〜〜〜〜♡
2007/5/15(火) 午前 7:48
「リトルダンサー」「ベルベット・ゴールドマイン」「プルートで朝食を」「ドニーダーコ」でもT−REXがかかってましたね〜。どれも好きな映画ですよ、xiumeiさん!
2007/5/15(火) 午後 11:45
この映画は意外と映像がよかった記憶があります。
戦争も無為さをうまくおもしろい切り口にのせて描いた映画だと思いました。
戦争はやはり異常な事態ですので、どんなに日常的に描かれていても、異様でありますよね。
青春群像的なのが、うまく利いていた作品だと思います。
TBさせてくださいね。
2008/11/19(水) 午前 4:57 [ miskatonic_mgs_b ]
じりじりとした焦燥感と馬鹿騒ぎの中で、文学青年だった主人公が、軍隊に染まって狂っていく様子が印象的でした。アメリカの軍隊ってあんな?!とも思いましたが(笑)リアルなんでしょうね。
異常事態の中での虚しさを描いて、サム・メンデス監督はあまり観なかった戦争映画を作ったのですね〜。
TBありがとうございました、miskatonic_mgs_b さん。
2008/11/21(金) 午後 3:32