|
ポール・ハギス監督のアカデミー賞作品賞受賞作、クラッシュを観た。クラッシュというと、私はデビッド・クローネンバーグのクラッシュの方が先に頭に浮かんでしまうんですけれど(自動車事故による衝撃によりエクスタシーを感じていき、関係を再生させる夫婦の話。って、凄いですね。でも、クローネンバーグなので…。)父親たちの星条旗と硫黄島からの手紙が観たかったので、先に借りてみました。ポール・ハギスは、イーストウッドのミリオンダラーベイビーと父親たちの星条旗の脚本を担当していて、これが初監督作ですね。ミリオンダラーベイビーは観たんですが、ラストが納得いかなかった。はっきり言って好きじゃありませんでした。このクラッシュも気がすすまなかったんですが、硫黄島の2部作を観ると決めたので(決めておかないと、観る勇気がでない。)では、クラッシュも、と借りてきました。 人種差別って、よくわからないんですが、ひとりひとりはいい人、やな人など色々いるのはわかるんだけれど、あんなに面と向かって、差別発言や行動する人たちって、理解できませんねー。その人種に対するイメージが出来上がってしまっているので、そこに踊らされているのかしら?根深いものがありますよね。個人を見ないで、人種として見る。その人種に嫌な思いをさせられたからと、ひとくくりにして差別する。気持ちがわからない。でも、こんな私は、きっと、ライアン・フィリップ演ずる警官のように、いざという時にああなってしまう可能性もあるってことでしょうか、この映画から言えることは。どんなに差別発言繰り返しても、いざという時に、個人としての優しさからの行動ができるということでしょうか。人間の予測不可能な多面性を、たくさんの登場人物とエピソードを絡めながら一本の映画にまとめあげているのは、脚本兼監督のポール・ハギスの凄いところなのでしょうね。しかし、銃社会は嫌ですねー。ちょっとした反目で撃ち殺したり、されたり。もっと簡単にすむことが、より深刻な事態を引き起こしてしまいますよね、銃によって。嫌だなと思いました。 マット・ディロンが嫌われ役を好演してますね。演技派になったのかな?ドン・チードルとタンディ・ニュートンは、ER緊急救命室で、人間ドラマを好演していたので、見ていて安心感がありました。(私、ERをずっと見ているんですよ!毎回の人間ドラマは胸に響きます。この映画観てると、ERを思い出します。)テレンス・ハワードという黒人のテレビの演出家の役の俳優さんが、一番気になりました!成功しているけれど、差別されてしまう憤りがよくあらわされていたのでいいなーと思いましたよ。あの錠前やさんの女の子もまた可愛すぎる子供でしたねー。天使のエピソードも救いがあったので、よかったです。根深い問題だけれども、人々はその中でも実はよくないとは考えているのだなとわかり、絶望で終わらなかった映画だと思います。
|

- >
- エンターテインメント
- >
- 映画
- >
- 映画レビュー







nhctusaさん、TBありがとうございました。簡単に片付かない問題を描いているからか、観終わった後、感想も書きにくい作品でした。マット・ディロンとライアン・フィリップの役には特に考えさせられました。でも、マットは嫌な奴の役なのに変わりはなかったけれど。あー、何言ってるかわからなくなってしまいます…。
2006/11/14(火) 午前 1:35
MINAさん、TBありがとうございました。よく出来た映画で、アカデミー作品賞は納得ですね。アメリカの根深い問題が巧く描かれていました。でも、個人的にはブロークバックマウンテンが好きでした。アンリー監督がみんな様々な問題に囲まれすぎて嫌気がさしている。そこにBBMのような物語が求められた、自分なりのBBMを探してくださいとインタビューで言ってましたね。そうだな自分もと思ってしまいました。
2006/11/14(火) 午前 1:46
アメリカに住んでいらっしゃると、またより近くにこの映画の伝えたいところが見えてくるのでしょうねー、pu-koさん。TBありがとうございました。
2006/11/14(火) 午前 1:58
ERの重いテーマの回を観た後の気持ちにも似ています、今。ERもよく人種差別、銃社会、人間の尊厳などが描かれていますものね。でも、映画で巧くまとめて描いた力は凄いものだとやはり思わされましたよ、恋さん。
2006/11/14(火) 午前 2:08
ラルフさん、私もパンク好きの友人からクラッシュ、ストラングラーズ、ピストルズ、パティ・スミスのテープをもらって聴いてましたー。クローネンバーグ全部好きなんですが、これは感想書きにくい(笑)でも、好きでした、たぶん。このクラッシュは人種差別問題を真っ向から描いて重いですが、よく出来た映画なので御覧になってみては?
2006/11/14(火) 午前 2:12
やはりそうですよね、ozbrogさん!クローネンバーグのも驚きですね。でも、細かくは忘れてますので、また観ないとなんとも言えませんが。とても変態ぽく痛々しい映画だったような。 このクラッシュも重い気持ちが残って感想やコメントが書きにくい映画でした。アカデミー作品賞にふさわしい作品でしたね。
2006/11/14(火) 午前 2:20
テーマは重〜いんですけど、決して重すぎる雰囲気になっていないお見事な脚本だったと思います。確かに、あの鍵屋の女の子、可愛かったですよね〜!
2006/11/14(火) 午後 9:26 [ lig*tm*n*2002 ]
TBありがとうございます。さすが作品賞の映画でしたね。人種、銃などの深刻な問題も描かれていて、なおステレオタイプの人がひとりも出てこなかったので、洞察力のある監督さんだと思いました。あの車泥棒のおにいさんも、いろんなこと考えているんだけれど行動がそこに合っていかないという矛盾を抱えているのがよくわかる描写で、感心しました。
2006/11/15(水) 午前 1:05
さすがオスカー作品賞!って感じの作品でした☆TBしますね〜
2006/11/15(水) 午前 6:31
TBありがとうございました。印象に残るシーンがたくさんありましたね。それだけいい映画なんでしょうね!
2006/11/15(水) 午前 7:08
テレンス・ハワードさんは大出世みたいですね♪この作品なら、「ブロークバック」が受賞できなかったのもうなづけると思いました。(あれ?受賞できなかったのは違う理由だったりして???)
2006/11/16(木) 午前 10:05
アメリカのアカデミー賞にふさわしい作品でしたね。でも、私はブロークバックマウンテンの方が好きなんですよー、やはり。DVD買ってしまいました…。
2006/11/16(木) 午後 11:37
トラックバックさせてもらいました!!
2006/11/25(土) 午前 1:54 [ - ]
TBありがとうございました。世の中はリンクしていて、しかし負の作用の方が残念ながら即効性がある・・・ひみこさんのいうとおりですねー。でも、救いも見せている映画でしたね。人間ドラマでした。
2006/11/25(土) 午前 3:39
今日のアメリカ社会に対する強いメッセージを感じた作品でした。最近、記事をアップした作品です。TBさせてください♪
2007/1/18(木) 午前 6:39
ありがとうございます。ポール・ハギスの実体験が元なんですか〜。脚本家魂ですね。こんなによくできた脚本に仕上げるとは!でも、確かにいい映画なんですが、そつがなさすぎるので、自分の中に残る映画ではなかったかもです。
2007/1/18(木) 午後 8:34
見事な群像劇でしたね。トラバさせていただきますね♪
2007/3/11(日) 午後 4:21
本当に良くできた映画だったと思います。テレンス・ハワードが印象に残ってます。TBありがとうございました。
2007/3/14(水) 午前 9:04
印象に残るシーンは多くあり、やはり人種差別を忌み嫌うライアン・フィリップの行動が、最終的には対極的な方向に向うエピソードなどは実にリアルで悲しいものでした。同じく自分だったら・・・
孤独や痛切さも感じましたが、鑑賞後には優しさや暖かさも心に残りました^^これだけの登場人物とボリュームのある内容をきっちり描いて、二時間で仕上げているのはすばらしかったです^^
TBさせて下さい。
2008/5/2(金) 午前 1:47 [ ♪ ]
夢bbさん、お返事たいへん遅くなってすみません。見落としていたわけじゃなかったんですが、すぐコメ返せなくてすみませんでした。
脚本が見事でしたね。ポール・ハギスの新作、「告発のとき」も観たいと思ってます。TBありがとうございました。
2008/5/2(金) 午前 8:36