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フランス映画でジャン・ジャック・ベネックス監督の代表作、「ベティ・ブルー インテグラル」を観た。ラブストーリーと言えば、私はこの作品が一番に思い浮かびます。狂気に陥るほどの激しい愛。私の中で、全映画のベスト5には入る作品です。劇場公開時には121分だったのですが、64分もの未公開シーンを新たに付け加えた完全版が再編集されたのですが、まだ観ていませんでした。今回、記事も200個目になったので、「ベティ・ブルー インテグラル」を観賞しました。185分の長さでしたが、全く長さを感じなかった。もっと観ていたい!!と思いました。20歳のベティをベアトリス・ダル、30歳のゾルグをジャン・ユーグ・アングラードが演じています。 久し振りに観て思ったのは、ベティのエキセントリックさばかりを覚えていたので、もっとギスギスとした映画だった気がしたのですが、そんなことはなかったということ。ベティを愛するゾルグは、ベティを喜ばせようと様々なプレゼントを用意し、それを無邪気に喜んでベティが受け取ったり、一緒に美しい風景を眺めたり、ピアノを弾いていたり、おいしいご馳走を食べたり、友人と戯れたり、ふたりのとても幸せな時間もたくさんあったんだなーということ。ただ、ゾルグが言っていたように、目に見えない何かをとてもベティは欲しがっていて、それが思うように手に入らないと、精神のバランスを崩してしまう。ゾルグは側で助けてあげたいと語っていました。ゾルグはベティと楽しくふたりで暮らしたいだけだったのに、ベティはゾルグが心の中で諦めてしまっている感情に気付いていて、それをゾルグに与えてあげたかった。そのために、小説家になることにこだわったり、ゾルグや自分のプライドを傷つけるような人たちに牙をむいて襲い掛かった。ゾルグが本当はそうしたかったことを、ベティは感情にまかせて行動していったのでは。そのことが、分かっていたから、ゾルグもけっしてベティを見捨てなかった。非難せず、放り出しもせず、愛し続けたのだなーと思いました。深いところで、ふたりは一緒だと思っていたのでしょうか。あんなに物を壊しまくり、火を放ち、人を傷つけ、叫び逃げ出す女性からは、普通は面倒になって逃げ出すところなんでしょうが、ゾルグは逃げ出さなかった。かえって深く関わっていった。こんな男性がいるんだなーと、勝手にゾルグを私は以前は理想にしていたかもしれません。(私にも面倒なところが、多々ある気がするのでね〜。) でも、目の前の愛さえベティには見えなくなっていって、痛ましかった。自分の感情を抑えきれなくなって、ついには自分まで攻撃していくなんて。ゾルグはそれでも、ベティを心配し続けて。 この完全版はゾルグの部分を特に増やしてあるそうで、ベティだけでなく、ゾルグの狂気の部分も多く見せているみたいです。だからか、以前観た時よりも、ゾルグの愛情がよりわかったような・・・。ベティよりも、ゾルグが可哀想だと思ってしまいました。 映画の色彩も美しくて、ベティの洋服の色、ゾルグの赤や黄色の服、ピンクと青に塗られたバンガロー、黄色い車、後半の青く哀しげなトーン・・・。何もかもが美しい。 ベティを演じたベアトリス・ダルが、また凄い!屈託なく可愛らしい様子を見せているかと思うと、プライドを傷つけられると顔の表情が豹変!攻撃的になっていく。後半の魂の抜けたような白い顔。ほとんど地じゃないか思うほどの熱演振り。普段でも感情が抑えられない人なのか、万引き事件を起こしたり、いろいろあったようですが、ナイト・オン・ザ・プラネットやガーゴイルではさすがの存在感を見せていて、類まれなる女優さんなんだと思いました。 一方のジャン・ユーグ・アングラードは私の中ではゾルグと一体になってるので、もう大ファンなんですが・・・。キリングゾーイや王妃マルゴでは、逆に切れるキャラを演じてましたね〜。でも、ニキータとか、同じイメージの役も多いので、やはり大好きです・・・。 この映画、ベティのエキセントリックさにあまりに自分勝手だと引く人も多いんでしょうが、私はわかる気がするんだな〜。
やはり私はこの映画は、心にひっかかる一本なんです。 |

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あ〜私もまた観たくなって来ました!友人のカップルもすごく好き!ピアノやネコ、女装のシーンも…たくさんのスキが詰まってる作品です!オリーブのビンをかかえて食べながらそして泣きながら観るんですよ(なははっ)TBありがとうございました!
2007/3/1(木) 午前 9:35
やはり『インテグラル』のほうは長くなった分、よりゾルグに重点が置かれてますよね。僕はこっちのほうが好きです。ホント長さを感じないですよね〜。音楽も良い!
2007/3/1(木) 午前 11:21
私も私も!!生涯ベストに入るほどです。特にあの時代。インパクトがあったんですよね。そうなんですか。私もぎすぎす感だけが残っていますが、楽しい場面もたくさんだったのですね。ところで”さくらん”見ましたよ〜
2007/3/1(木) 午後 6:31
完全版ってそんなに長いのですか?!64分プラスじゃ全然違う映画に感じそうですね。観てみたいです♪♪♪
2007/3/2(金) 午前 8:30
MIYAさん、やっぱり良かったです!私も凄く好き!DVD買ってしまおうかなと思いましたよ〜。友人のカップルも気のいい人たちだよね〜。ゾルグの作るテキーラのカクテル飲んで酔っ払いたい!泣きながら観たいねー。TBありがとうございました☆
2007/3/2(金) 午後 5:12
前の編集した映画は細部は覚えてませんでしたが、もっとゾルグが振り回されて途方に暮れてるイメージだったんですが、こちらはゾルグも同じ気持ちで行動に表さなかっただけなんだなーと思いました。だから諦めずに見放さずに愛せたのかな?音楽もいいですね!なかうさん。
2007/3/2(金) 午後 5:45
インテグラルで幸せな部分も多く付け足されたのでしょうか、カルさん。生涯ベスト、わかります!ベティの苛立ちや愛や壊れ方もわかる気がするんですよね〜。実際はゾルグのように抑えながら生きていく人が多いのでしょうが。さくらん、私も観ました!後でうかがいますね〜。
2007/3/2(金) 午後 5:50
ずっとゾルグ部分が付け足されていると聞いて、インテグラルは観たかったのです!やっと観れましたよ〜。やはりジャン・ユーグ・アングラードは素敵でした☆saramiさん。長さは全く感じません。むしろもっと長くても!
2007/3/2(金) 午後 5:52
ジャン・ジャック・ベネックス監督、「ディーバ」の監督ですね!この作品は未見ですが、是非、いつか、観てみたいですね〜。
2007/3/3(土) 午前 5:05
私もこれ、観ました!うぶな私には衝撃作品でした!(笑)ウソですょ〜(^-^)後半の狂気の世界みたいなものは、正直キツかったです。きっと長い映画だったからだと思うけど・・。今ならもっとフランス映画にも慣れたから違う印象かもしれませんね〜!
2007/3/4(日) 午前 1:33
ディーバの自由な感じも残しつつ、胸が締め付けられるようなところもある名作だと思います。しかし、ベティのような女性が嫌いだと気に入らないかもしれませんよー、swingさん。
2007/3/4(日) 午後 11:11
狂気の世界でも、わかるような気がしてしまうんですよー、ラルフさん。そこを受け入れてくれるゾルグがいて、さらにもっと壊れたようなところもあったのかなー?でもやはり私にとってベスト5には入る映画なんです。
2007/3/4(日) 午後 11:16
押さえきれないベティの激情を通t見込むようなゾルグに心を奪われましたが、切なすぎるラブストーリーでしたね。私は今回このインテグラル版を観たのですが、オリジナルはどうまとめられているのか気になります。TBさせてくださいね。
2007/3/24(土) 午前 10:56
御覧になったんですね!pu-koさん。オリジナルではもっとベティが暴走していく感じで、もっと痛々しかったです。ゾルグ側も描いたこちらの方がお互い必要としていた感じでより好きでした。ジャンが好きなので、シーンが多くて嬉しいというのも私はあるのですが。強盗のシーンは無かったんじゃないでしょうか?あとで、ゆっくり観にうかがいますね〜。TBありがとうございます!
2007/3/26(月) 午後 1:21
この作品、Upされてたの知りませんでした!ビデオで見たのは、かなり前。見た時はベアトリス・ダルのあの唇と激情に釘付けでした。どんどん狂気に陥っていく過程も、見ごたえありました。『Night on the Planet』の彼女の盲目の白目の演技が未だにどうやってるのか気になります・・・。
2007/6/11(月) 午前 6:24
ベアトリス・ダルは、やはり地もベティに近い雰囲気の人なのかなーと思ってます。他の作品でも存在感はありますよね〜。日本映画でも「二十四時間の情事」のリメイク版に出演しているらしく、町田康さんと共演の半ドキュメンタリーのような映画らしいですね。観てみたいけれど、なかなかないでしょうね〜。マギー・チャンとの共演作もあるらしいですが日本未公開みたいです。「愛より強く」たぶん好きな映画だと思うので、今度借りてみますね、anemoneさん!
2007/6/12(火) 午前 9:14
インテグラルはゾルグがとても優しく感じられました。
こんな男性と恋したい・・・願望はいらない?^^;
オリジナルも観たいですね〜♪
ラストが一生心に残りそうです。。
トラバさせて下さいませ〜
2009/3/10(火) 午後 10:45
長い間、このジャン・ユーグ・アングラードが私の理想の男性でした♪なかなかいないんですけどねー^_^;
でも自分のほうも、ゾルグのような気持ちを持たなければ、お互いにうまくはやっていけないのでしょうねー。ベティはあまりにも激しすぎる愛でした。。。でも、やはり大好きな映画です。
TBありがとうございます。。。しかし、最近恋さんの観る映画、観る映画、素晴らしすぎて、嬉しくなります♪私もいい映画に酔いしれたです〜。
2009/3/11(水) 午前 1:39