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さくらんを映画の日に観に行きました。うちの中学生がなんだか原作者の安野モヨコファンなので、うちには安野モヨコの本がたくさんあります。働きマン、シュガシュガルーン、監督不行届、美人画報、ジェリービーンズ・・・。知らない間にさくらんまでありました。中学生がこんな漫画読んでいいのか!と思いながらも、まあいいか、と私も読んでるんですけれどね〜.。 監督はフォトグラファーの蜷川実花!実花さんの写真、大好きなんですよね〜。女の子とお花と金魚と、蜷川ワールドとも言える独特のヴィヴィッドな原色でたいへん美しく可愛い写真。写真集欲しい〜。 そして、音楽が椎名林檎!アルバム「平成風俗」、もちろん買ってました!このアルバムの曲がさくらんに使われています。(娘は主人とライブに一緒に行くほど林檎が大好き。最近は東京事変だったので、久し振りの椎名林檎としてのアルバムですね!) 主演は下妻物語の土屋アンナ!下妻物語のヤンキーいちごは強烈でした。フランスでも、カミカゼガールと言って大人気だそうですね。 他に、安藤政信、成宮寛貴という美形俳優に、菅野美穂、木村佳乃、椎名拮平、永瀬正敏、夏木マリ、石橋蓮二、市川左團次と、豪華キャスト。観に行かないわけがない!ということで、映画館に行ってきました♪ さすが蜷川さん、美術、衣装など細かいところにまでこだわって、色彩豊かで美しい!花魁のお話なのですが、花魁ひといひとりの部屋の装飾も見事。各部屋にいけている花も気鋭のアーティスト東信に依頼。蜷川さんの写真ではお馴染みの金魚も登場。水槽の中でしか自由に生きられない、川に放すと3代で鮒になると、花魁たちの人生になぞらえた象徴として使われています。やはりセンスいい!蜷川さんは、あの舞台演出家の蜷川幸雄氏のお嬢さん。小さい頃から、ハイセンスなものに囲まれて育ってきたのでしょうね。特にお父さんが演出した近松心中物語の舞台は小さい頃から観ているはず。赤色の使い方、桜吹雪、遊女などの共通点のあるさくらんを映画化すると決めたのも、影響あったんじゃないかしら?この2世としてのスタンスは「マリー・アントワネット」を監督したソフィア・コッポラと似ているところがあると思いました。 桜咲く季節に売られた少女が反発しながらも花魁としてトップに立つという物語なのですが、花魁になろう!と決めたきっかけになる最高位の花魁を演じた菅野美穂が素晴らしい!身体を張った濡れ場も予想以上で驚いたが、根性悪ながら下の子の面倒もみてしまう器の大きさ、花魁としての輝き、金持ちの旦那に身請けされ嫁ぐことになるが、この後の人生、花魁あがりと馬鹿にされることがあるだろうが、それに負けないような強さもみせて、少女きよ葉の前から去っていく。練り歩きも美しく、堂々とした花魁でありました。 木村佳乃も体当たり演技!ここまでできるは、正直思っていなかったのでこちらにも驚きました。後輩のきよ葉に追い抜かれ、愛する男とは一緒になれず花魁として会うだけ。堕ちていく女の嫉妬と哀しみとを美しくみせてくれましたよ。 他の俳優たちも良かった。安藤政信は、もう居るだけできよ葉を心配し見つめ続ける使用人の清治だったし(2枚目で髷もにあうしね!)、椎名拮平も日暮(きよ葉)に惚れた優しい武士を好演。市川左團治の粋な旦那の最後にはちょっと泣けたりもした。 でも、なんだか豪華絢爛なわりには、あっさりとしていたかな〜。爽やか青春映画みたいだった。 やはり、土屋アンナが主役だったからか、きよ葉時代の喧嘩っぱやい反骨精神のある少女時代はぴったりだったものの、花魁になってからの色気とか感情の振り加減とかが少なかったかな〜と、思いました。 地で演じている部分が多過ぎた?そこが魅力なんだけれど、今回は仲良しの監督だったから、演技面の注文とかあんまりなかったのかな?ちょっと惜しい。他のふたりの女優がとても良かっただけに。だからあっさりした印象が強いのかな。廓の一少女の話なんでしょうが、でも花魁としての手練手管があるひとには見えなかった・・・。(また監督の仲良しの成宮くんも中途半端だった。もともとわかりにくい役なんだけれど、笑う鬼に見える一歩手前で終わっているのはちょっと。駄目なんじゃないかなー。いいのかな?それで。) ただお湯やで子供時代に先輩の女郎さんたちの裸に囲まれて、「女、女、女!」と嫌気がさすところは、高野文子の「絶対安全剃刀」という漫画の短編集の一編と同じだったので、そんな女の子が廓で生きていくなら、どうせならてっぺんとってやる、でも魂までは売らないぜ!ってところを描きたかったのかとは思ったけれど。そこまで強い感情の揺れがこちらにはみえなかったんです。なんか惜しい。客のターゲットが中高生なのかな?でもそのわりには激しい濡れ場だったし・・・。どっちつかずというか。うーん・・・。考え過ぎ?でも、映像の美しさではとても楽しめましたよ。飽きたりつまらないところはなかったです。ちょっと気になっただけです。感情ギリギリで過剰な映画ばっかり私が好んで観てるからそう思ったんじゃないかな?面白かったと思います。 椎名林檎の音楽は良かった。音楽ではもともと聴いている方が随分感情が揺り動かされるような歌い方をする林檎なので、さくらんの世界を盛り上げていたのではないでしょうか。ギャンブルという曲が頭から離れないです。カリソメ乙女やこの世の限り・・・みんないい曲でしたね♪
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MTVのインタビューで蜷川実花が「音の無い状態で出来上がった映画を観たら、すごく普通で、自分は思っていた以上に保守的な人間なのだと思った。音楽を付けたら雰囲気がすごく変わった」と言っているのを見ました。確かに分かり易いガーリームービーですよね。気張らず楽しんで観る作品だと思いました。TBさせていただきます。
2007/3/3(土) 午前 6:22
わぁ〜やっぱり土屋アンナ格好イイですね!! キレイだぁ〜ッッ☆+。私も「さくらん」観たいなと思いましたw 色鮮やかでィィですよね☆ あ、それと画像少し頂きます☆
2007/3/3(土) 午後 9:48 [ nbh*t*96 ]
カルさん、詳しいのは中学生の娘の方なんですよ〜。原作のさくらんだと惣次郎はもっと冷たい対応だったのですが、映画は違って見えましたね〜。でも、一からこの世界を作り上げたのはやはり素晴らしかったです!TBありがとうございました♪
2007/3/4(日) 午後 5:45
saramiさん、この写真よりもっときらびやかかもしれませんよ。部屋の内装、生けられた花、衣装、金魚、みんな美しかったです!障子がステンドグラスみたいにカラフルでした!
2007/3/4(日) 午後 6:28
原作の漫画はもうちょっと吉原に好きで売られたんじゃないという女の子の哀しさがあったので、もっと濃い感情があるのかなーと思っていました。でも、ガールズムービーの雰囲気を出すには、土屋アンナがあっさりとこのように演じた方がいいのかもしれませんね。林檎嬢の音楽は自分で身を削って作った曲が多いと言っていたので、迫力ありましたね、mangoさん。TBありがとうございました。
2007/3/4(日) 午後 6:33
はじめまして!nbhqt696さん。どうぞ!でも、ヤフー映画のフォトギャラリーにたくさんありましたよ。蜷川実花さんの写真、お好きなんですね。私も大好き!可愛いですよね〜。
2007/3/4(日) 午後 6:36
なるほどー!土屋アンナの評価は、もうちょい!という声を聞きます。 。他者は活きてるみたいですね。菅野美穂ちゃん観たいなー!彼女、最近、演技者としての気合を感じますし、木村佳乃は、「女優ですから、なんでもやります!NGワードもありません!」って、言い切り方がかっこよかったです。
2007/3/6(火) 午後 11:46 [ - ]
ひみこさん、アンナちゃんはいいところもあるんですが、ここの表情を使おうとか、この演技使おうとかがよくわかるような監督(例えば、中島哲也監督)だといいんじゃないかなと思いました。女優になる気はあんまりないみたいなので、そこが他のふたりとの違いかも。でも、中学生が観ると、アンナちゃんかっこいい!他のふたりの演技には引く・・・となるかもです。
2007/3/7(水) 午前 10:43
きれいでしたね、この映画。私、きれいすぎて、クラクラしそうでした〜(笑)。でも、この美しさが、とても良かったです。ついでも、ストーリーにもクラクラさせて欲しかったです。
2007/3/13(火) 午前 11:59
ここに載せている写真よりも更に全編美しかったですよね〜、kuuさん!部屋ごとに装飾も違って綺麗でした。原作は一巻だけあって、日暮が惣次郎の顔を見て戻ってくるところまででしたが、もうちょっと哀しみが描かれていたような気がしました。あっさりとした感じが映画はしましたね。TBありがとうございました。
2007/3/14(水) 午前 8:56
映画を観てから改めてかりおかさんの記事を読ませていただいて、共感するところが多かったです。門の上にあった赤い金魚の水槽、よかったですよね。
2007/8/26(日) 午前 2:30
やはり蜷川さんの美的センスは素晴らしかったですね!猫町さん。あの門はなかなか考え付かないですよね!素敵でした。美しいものに囲まれて暮らしたいものです☆まさにガーリームービーの代表でした!
2007/8/27(月) 午後 10:56
やっと観てみました♡きゃりおかさんの批評はあいかわらず面白くて的確ですね。
そーなんですよ。初監督でこのセンス全開の作品を撮ってしまった蜷川さんの今後が楽しみです〜♪♪♪
2007/9/25(火) 午後 10:42
saramiさん、御覧になったんですね!綺麗だったでしょう。美術凝っていましたよね、さすがです☆私、面白くて適確ですか?ありがとうございます。ピントがずれてて、思い込み激しいかな〜と思ってました(笑)これでまだ暫く続けられそうです(笑)
蜷川さん、また映画を撮るんでしょうか?写真も素晴らしいですよね〜。
2007/9/26(水) 午前 2:05
椎名林檎さんの音楽が想像以上によくて、これにはびっくり。
映像もさすが蜷川さん♪写真家の感性が見事に映画にも生かされていましたねえ。。^^
内容は少し。。ですけど、これだけでも満足の1本でした。
トラバさせて下さいませ♪
2007/10/28(日) 午前 10:47
原作が何故かうちにあったので(娘が安野モヨコファンなので、こんんなに大人な漫画でも買ってきちゃうんです。働きマンも美人画報もあります・・・。)読んでから観ましたが、内容はあっさりしちゃったかもしれません。でも、美しい色彩の映画で、観に行ってよかったですよ♪TBありがとうございました!
2007/10/30(火) 午前 2:24
をー原作読んでみたくなりました!まるで夢のような世界でしたもん!映像つーか、いちいち美術が凝ってるのってスキ☆ものすごい観てて疲れるケド(笑)花のとこだけ早送りでもう一回観たりしました!
ストーリーは確かにあっさり目だし、アンナさんもバッサリ脱いで欲しかったです。(スミマセン)
でも、これで感情ギリギリで過激なストーリーだとしたら…ものすげー体力消耗しちゃうかもしれませんね!
私もそちらの方が好みですが・・・いやん☆
2007/11/29(木) 午後 4:41
本当に夢のような映画でしたね!MIYAさん。お父さんの蜷川幸雄さんが感情ギリギリで過激で怒りっぽいから、娘は優しい感じなのかもしれないですね〜。写真もPOPで可愛いですものね。蜷川さんが「蛇にピアス」を映画化と聞きびっくり!あれ映画化できるのかな〜?強烈そうですね。
お花はさくらんの公式ページでも生けたのが部屋ごとに観れるようになってましたよ!「玉菊屋は此処でありんす」の画廊のページです。部屋を見ると花をクリックして見れましたよ〜。
2007/11/29(木) 午後 11:30
原作安野モモコさんの世界を写真家蜷川実花さんが艶やかで豪華絢爛な映画にしましたよね〜。土屋アンナさんもヤンキーイチコからまた違った面を見せていて素晴らしかったと思います。それだけに内容が映像美に負けてしまっていたのかも知れませんね。
TBさせてください。
2008/3/8(土) 午後 10:46
安野さんの原作は、読んだのですが、映画よりも深い印象がありました。でも、美術、映像、音楽、衣装、すべて豪華で素晴らしい日本映画でしたね。ただ、鈴木清順監督の「ツィゴイネルワイゼン」や「陽炎座」を好きなので、ちょっとこの映画は、あっさりした印象になったのかもしれません、私。蜷川さんのセンスは素晴らしかったです。TBありがとうございました、流風月海さん。
2008/3/10(月) 午前 1:34