kariokaの「極楽鳥シネマ」

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ロカルノ国際映画祭ブロンズレパードを受賞したハネケの劇映画デビュー作。彼の最高傑作という
呼び声も高い。幼い娘を抱え、オーストラリアへの移住を希望する小市民一家の3年間。淡々とした
日常描写から一転、ラストは映画史上空前の破壊劇が観客を待ち受ける。(ユーロスペース)

ネタばれの感想です!!!

ハネケ監督のデヴュー作、「セブンス・コンチネント」を観た。
はっきり言って、観なきゃよかった。もうハネケ監督作品は観たくなくなりました。
一番不快な映画だった。監督インタビューもついていましたが、それを観たらますます嫌になってしまった。

第七の大陸なんて、ありませんから。ものすごく不快になってしまいました。特に水槽を割るシーンで嫌になった。撮影してても嫌になったのでは。何も感じないなら、相当病んでいると思いました。カンヌに招待された時に、水槽を割るシーン、子供が死ぬシーン、お金をトイレに流すシーンの三点で、観客から拒否反応が起こるだろうと予想していたみたいだが、子供や生き物が死ぬシーンよりも、お金を流すシーンで怒った人が多かったそうです。それも、信じられない話です。お金流すシーンはむしろ、スッとした。そんなにお金が大事なのかー!生死よりも大事なんだろうね。その人達には。うーん。

奥さんが不治の病になって同情して・・・なのかと思ったけれど、そうじゃないらしい。
絶望に支配されて?原因なんてひとつじゃないから、原因を推測して、そこから語るのはやめてほしいと、ハネケは言っていた。複雑な背景があったら、どう語ればいい?とも。
原因がはっきりしていたほうが、私達は安心する。でも、それは真実を語っていることにはならない。これは実際に起こった事件で、ハネケは新聞を読んだり、事実を取材したりしたらしいが、原因から説明的に語れないと思ったよう。
事実を淡々と、破壊行為さえもリズムに合わせて。同じリズムの日常の繰り返しと同じように。日常の繰り返しや上司、仕事、嫌な人、学校・・・繊細すぎると、何もかも無神経に嫌に感じるのかもしれない。でも、意識的に鈍くなってないと、現代の先進国での生活は送っていけないものなのかもしれない。しかし、なんとしても生きぬいていこうとか、頑張って生活していこうとか、思っている人に対して、この家族はなんなんだ!とも思った。くだらなくてもいいから、なにか楽しいこともなかったのかな。笑顔のほとんどない家族でした。気持ちはわかるような気もする。本当に絶望が支配したらこういう行為をとるのかもしれない。でも、第七の大陸なんてない。天国も地獄もない。今があるだけ。この映画は辛かった。子供も本当は嫌だったんじゃないかと思う。体が痒くなってるのはそうなのかな?と。でも、意地悪なハネケ監督は、それはその人がそう思うのは自由とか言うのだろうな。

この物語は日本でも起こりうる話だと、ハネケは語る。この家族みたいになりたくないでしょう、とも。

私は甘い人間なんだと思う。相当精神的にこたえたみたい。当分、ハネケ作品は観たくないです。これは辛すぎました。(直後の感想なので、こんなになりましたが、またしばらくしたら違う感想を持つのでしょうか?厳しくとらえてほしくて、映画にしたんだとは思いますが。その冷静さは凄いです!)


追記
「ベニーズ・ビデオ」がまだ気持ちに残っていたところに、これを観たので、なんだか効き目が強すぎたみたいです。昔観た印象に残っているお芝居で、結婚の約束をする男女が自分たちの未来を語るのですが、子供が生まれて、その子供が心を閉ざし、きっと私達はその子供に惨殺されるんだかするんだかするような未来を絶望的に語っていたのを思い出してしまいました。高校生の頃に、テレビの劇場中継で観たんですが、トラウマです・・・。別役実作品だったかも。「マッチ売りの少女」とか、家族間の話を描いたのが多かったです。今の世の中の先を描いているみたいだった。ハネケもそんなところがありますね。

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単純に「不条理」と言って片付けられるような映画ではないのかもしれません。この映画を観てかりおかさんのように不快に思う人もたくさんいると思います。単純な因果関係を乗り越えた、左脳ではなく右脳的な発想を喚起させるこの映画は、実際は観る人を選ぶことになるのかもしれませんが、ある種究極的な制作者の願望が再現されていると個人的には思うし、いい意味でも悪い意味でも(それはそれぞれの判断に委ねられるでしょうが)「刺激」を与えてくれる作品かな、とは思います。僕はこういうの大好きです☆

2007/5/19(土) 午前 4:04 [ the**sal*_of_t ]

変なんですけれど、高校生くらいの頃に思い描いていた自分の絶望的な未来に似てるような気がして、観てて辛かったです。不条理について(安部公房、別役実とか。)ない頭ながらも考えたりしていたので、同じような繰り返しだと絶望病のようになってしまうんじゃないかなーと思ってたので。今となっては、この人たちとは似ても似つかないごちゃごちゃとした混沌とした騒がしい毎日ですが(笑)ハネケの映画は日常と隣り合わせのように描くので、けっこうこたえますね。これが、デヴューにして最高傑作というのはわかりました!

2007/5/21(月) 午前 0:52 かりおか

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うはっ!相当打ちのめされてしまったのですね。僕も水槽を壊すシーンが一番嫌でした。彼の他作品では豚とか鶏も殺されますが、生き物を殺すシーンは嫌です。本当に。
毎日毎日様々な事件が報道され、そのたびに僕らマスコミは「心の闇」とかなんとか言って謎を解明しようとしますが、いくら我々が取材して原因を究明したって、または裁判でもっともらしい動機が語られたところで、真実は絶対わかりません。そういう意味でこの作品は非常に真摯に作られているなあと感じました。
ただ、嬉しそうに語るハネケを見ると「イヤなオッサンだな〜」とは思いますね、やっぱり。
これを観てこれだけの嫌悪を感じたかりおかさんは実に堂々と作品に向き合っているなあ〜と、この記事を読んで思いました。

2007/5/26(土) 午前 2:53 なかう

原因がわかれば安心するのかもしれないけれど、本当にわかるなんてないですもんね。ハネケの言うとおりなんでしょうが、確かにインタビューでの嬉々とした感じはイヤなおっさんでした〜。
日常の繰り返しが私はとても苦手なので、本当にイヤになりました、この映画。旅芸人にでもなればよかった・・・とまで思いました(笑) 他のハネケ作品は客観的にまだ観れたんですけれどねー。直後は感情的になってしまいました・・・。
コメント、TBありがとうございました、なかうさん!

2007/5/28(月) 午前 8:56 かりおか

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