kariokaの「極楽鳥シネマ」

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ふたりの人魚

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ふたりの人魚を観た。

「パープル・バタフライ」を観て、ロウ・イエ監督の映像で語る映画の撮り方が、とても気に入ったので、探して借りてみました。中国の第6世代の監督のリーダーといわれている人で、ヨーロッパの映画も映画学校でたくさん観る機会に恵まれたので、映画作家的な雰囲気の映画を撮るみたいです。

ロッテルダム国際映画祭のグランプリに当たるタイガー・アワードとTOKYO FILMeX2000のグランプリをこの映画で受賞。また、タイム誌の選ぶ2000年ベストムービーのベストテン第6位 に選出されたそうですよ。

「パープル・バタフライ」はチャン・ツイィーがあまり可愛くなかったのが難点でしたが、
この映画の主役はジョウ・シュン!!!
「ウィンターソング」「小さな中国のお針子」「ハリウッド・ホンコン」で、そのキュートな小悪魔的な魅力に虜になったので、この映画もとても楽しみでした。
監督もジョウ・シュンのことを「あらゆる世代、あらゆる年齢の人を魅了する魅力の塊のような人」と絶賛しています!この映画の中で二役?を演じてますが、ノーメイクでふたつ結びでジャージを着たとても幼いムーダンと、人魚の仕事をしている妖艶さもある小悪魔的魅力いっぱいのおしゃれなメイメイを、どちらも違和感なく演じています。

上海に住んでいる“僕”の仕事はビデオの出張撮影。 
ある日、撮影にでかけたバーで“僕”は水槽の中で泳ぐ美しい人魚にひとめぼれしてしまう。
彼女の名前は“メイメイ”。つきあい始めた“僕”と“メイメイ”。
しかし彼女には不思議な行動が多く、しかもある日、
彼女のことを自分の恋人、“ムーダン”だと言いはる男、マーダーがあらわれた……。
ほんとうの恋を探し求め、揺れ動く4人の気持ちが、
上海をゆるやかに流れゆくスージョウ河を背景につづられる。切ない恋人たちの物語。(公式より)

この「僕」という人が、ビデオカメラマンということもあるんですが、一度も顔を出しません。全編通して、カメラの視線が彼の視線になっています。一人称の面白い撮り方だなーと思いました。
そして、「僕」が頼まれれば様々な人を撮影するということから、俳優ではなさそうな上海の一般の人々の生活をドキュメンタリーのように切り取って映していて、この映画の中でその様子を見せてくれます。「僕」はスージョウ河のほとりで生活しているので、河の周囲で生活する人々、風景、河の流れ行く様子、河を行く船上からカメラで映していて・・・河を中心とした現在の上海の風景が映画に映し出されています。監督がこの河の近くで育ったので、河を知り尽くしていて、映画にしたいと思っていたそうです。河は、ゆったりとしているけれど、生活によって汚されたり、人々の生活の場であったりと、映画全体の雰囲気がこの河の様子に似ています。

バーの水槽での人魚ショーがあるということも、この映画を観たい要因のひとつでした。
小さい頃、私は年に2回くらい、親戚の家の近くにあるよみうりランドの水中バレエを観に行ったものでした。そして、その水中バレエが本当に大好きでした!この金髪のカツラをかぶったジョウ・シュンのような人魚姫のショーがメインだったと記憶してます。凄くドキドキしながら観てました。細い管で息をしながら、水中でニコニコ笑い、揺らめきながら泳ぎ演技する人たちに、とても憧れてました。もう今は存続するのが難しいということで、水中バレエは閉鎖されてしまったのですが、なんだかこの映画にもそんな懐かしさを感じたのです。ただ、水中で人魚になっている姿は思ったよりも写されなかったのでちょっと残念でした。(ジョウ・シュンは水中バレエの人ではないので、長い時間はたいへんだったのかもとは思いましたが・・・。)

マーダーという男の人の登場は、僕とメイメイの愛情を確かめるために登場した架空の人物なのか、それとも本当にメイメイをムーダンだと思っている実在の男だったのかは、よくわかりません。
でも、ずっとムーダンを探し続けたマーダーと現実の僕との対比は、ロマンティックでもありほろ苦くもありましたね。映画全体にも、物語としての悲恋と現実の恋愛の曖昧な境を漂っているような空気を感じました。実際には存在しない伝説の美しい人魚と、人魚ショーを仕事にする生身の寂しげな女性の違いでもあるように。
不思議でゆったりとしたノスタルジックな映画でした。

マーダー役のジア・ホンシュンは上の写真の男の人ですが、ドラッグに溺れていたのをリハビリしてこの映画で復帰したようです。ちょっとダークサイドに堕ちやすそうな雰囲気のある男の人でしたね、そういえば。マーダー役に合ってました。

ロウ・イエ監督もジョウ・シュンも、これからもとても楽しみな人たちです。
また、この映画で好きになりました。

「愛しているなら、死ぬまで私を探して。 人魚になった私を」 彼女はそう言って僕のフレームの中から消えた。

閉じる コメント(9)

こういう映画もいいですねえ。。ゆっくりまた観てみたい作品が出来ました。。^^

2007/6/1(金) 午前 8:47 恋

こんな映画があったんですね。全然知りませんでした。ゆったりと時間のあるときに見てみたいですね。

2007/6/1(金) 午後 1:36 秋香

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これ、前から気になってたんです、ジョウ・シュン、いいですよね。
レンタル出てるんですか?水中バレエショー、見たことないです、一度見てみたいわあ。「夜宴」邦題は「女帝」ですか、これでもツィイーよりもジョウ・シュンの方がよかったなあ。「僕のフレームの中から消えた」なんてそそられるんでしょう

2007/6/2(土) 午後 5:38 banimi

この映画は良かったです!私は好きな雰囲気でした。ちょっと「百年恋歌」を観た後みたいな、ノスタルジックで切ない気持ちになりましたよ、恋さん。

2007/6/3(日) 午前 10:38 かりおか

チャン・イーモウやチェン・カイコーの次の世代のリーダーらしいですよ、この監督さん。大学でもヨーロッパの映画をたくさん観ていたようで、フランス映画っぽい?です、秋香さん。プラス上海の古さと新しさの間を彷徨う雰囲気もあり、ゆったり観るといい映画かもしれません、秋香さん。

2007/6/3(日) 午前 10:41 かりおか

ジョウ・シュンは本当に魅力のかたまりですね!banimiさん。洋服もなんでも似合うし、可愛いし、自由奔放さもいいです!ツタヤの宅配レンタルで探して借りました。「夜宴」もやはりジョウ・シュンですか!CMだと、ツイィーが怖いけど・・・。
水中バレエはこの映画ではあまり映らなくて残念でしたが、本物は何年か前に閉鎖されるとニュースで言ってました。こども心には凄くぐっときましたよ!美しかった!水泳得意なら、水中バレエ団に入りたかったくらいです!

2007/6/3(日) 午前 10:46 かりおか

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周迅は、娯楽作品でアイドルっぽい役もこなすけれど、こういう作家性の強い作品でも雰囲気を出せる魅力的な女優ですよねぇ〜。この作品は、好きだったはずなのに、彼女が金髪のカツラをかぶっていたという以外は、もうほとんど忘れてしまいました(苦笑)。私もDVD探してみます。

2007/6/10(日) 午後 6:35 mango

ジョウ・シュンのアイドルっぽい作品は観たことないですが、アイドルでも通るでしょうね〜。でも女優魂のある人ですよね。したたかで、たくましくて。みためは羨ましいくらいスレンダーですが(笑)強烈な作品ではないので、内容は忘れてしまうかもしれませんね〜。でも、雰囲気のいい映画でした。ジョウ・シュンも魅力的。声が低いのもギャップがあって面白いです。mangoさんに教えていただいた映画でしたね☆ありがとうございました♪

2007/6/12(火) 午前 9:04 かりおか

TBありがとうございました!周迅は本当は泳ぎが得意ではないのに、あの水槽のシーンを撮ったり、河へ飛び込んだりしたそうですね。それも、まだ寒い3月ごろにお湯ではなく、水をはった水槽だったのだとか。
冷たい水の中でのあの笑顔、女優魂を見たような気がしました(笑)。

2007/10/22(月) 午前 0:04 秋香


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