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トッド・ソロンズ監督の「ウエルカム・ドールハウス」を観た。 雰囲気が似ているという「ゴースト・ワールド」がかなりのお気に入りなので、この映画も面白かった!!! 「ゴースト・ワールド」の毒舌は、この主人公にはないけれど、そのまだ純情だった中学生時代の話みたいにも思えました。家族が全く無理解で、学校であからさまにいじめられている分、もっと悲惨すぎて、笑ってしまうくらいでしたが・・・。 でも、その悲惨にめげずに、こころだけはメラメラとして日常を送る主人公がリアルで、負けるな!と思いましたよ。負けてなかったですね〜。問題は全く解決してなかったけれど、現実生活って、それでも続いていくんだな、だから、めげるな!と思えるような映画でした。 牛乳瓶の底のような分厚いレンズの入った眼鏡をかけ、常に口を半開きにし、今どき小学生でも着ない子供じみたセーターやワンピースを身に着けた11歳のド−ン。学校では「ブス」「レズ」と嫌がらせを受けなぜか先生からも叱られてしまう。家に帰れば妹をえこひいきするヒステリーな母、何ごとにも無関心な父、おたくな兄が待っている。彼女だって、年上のスティーブに恋もするし執拗に嫌がらせをするクラスメートが自分の事を好きだって事も知っている。しかし彼女が真剣になればなる程おおいなる勘違いと焦りだけが先走りしてしまう・・・。(アップリンクより) ドーンがまずい状況に陥るたびにかかる音楽が、ドーンの心のメラメラを表しているようで、まだ耳に残っているくらい印象深かった。こんちくしょうーと、心でつぶやいているようで。 妹はとっても可愛くて、常にピンクのチュチュを着て庭でバレエを踊り続けている。 脳天気!と憎むドーン。 妹も母親に気に入られているのを知っていて、ドーンの悪口を言いつける。 一方的に怒られるドーン。 私も姉で、母と妹が仲良しの家だったので、この気持ち、わかる〜と思ってしまいました^^; やはりドーンの一番の不幸は、母親に愛されていないことだったのでは? あそこまでする?ということを母親はしてしまうし、そこまで頑固にならなくてもということをドーンもしてしまう。 ドーンは歩み寄ろうともするのだけれどね・・・。 中学校くらいだと、同じ年齢でも随分人間が違ってくるし、おまけに自分をどうしたいのかが皆よくわからない。ドーンのようなまだ子供みたいな子、チアリーダーみたいに人気者だけれど優しさがない子、美少女なのにいじめっ子、妙に醒めているけれど男の子についていっちゃう大人びた子・・・本当に同学年?というくらい違いが顕著になってくるし、皆がそれぞれバランスが悪い。 その人たちが、同じ教室で同じように暮らしていくのは、当然なかなか難しい。 違う人への思いやりなんて全くないし。 だから、状況は変わらないんだから、めげずに生きていかなくちゃ・・・。 ドーンもいいところはたくさんあるのだけれど、自分も周囲もまだよくわかっていないのが辛いですね〜。 見た目は子供っぽくても、ドーンも思春期。 自分よりもうんと大人っぽい兄の友人に惹かれる。 兄とロックバンドを組んでいて、ボーカルとギターだがとても上手でかっこいい! 彼の歌う「ウエルカム・ドールハウス」の歌は、相当いいです。 ドーンの立場だったら恋に落ちるでしょうね〜。 でも相手にされないのに、彼に一生懸命なのが、痛いけれど笑えました・・・。 執拗な嫌がらせをするクラスメートのブランドンが、実はドーンのことが気になって仕方がない・・・というのが、ありがちだけれど、凄ーく可愛かった! キューンとした。キュン死にでした。 でも、男心がわからないドーン。中学生だとそんなもんだよね〜。 今の気持ちを持ちながら、中高生をやり直してみたいなーと時々思います。 本当に自分の心も他人の心もわからなかったなーと反省するので・・・。 ・・・と、感じてしまうことが多い映画だけれど、でも、そこがとても可笑しい!!! これ、お気に入り映画になりました。 トッド・ソロンズ監督作は初めて観ましたが、「ハピネス」「アビバの場合」など他の作品も俄然観たくなりましたよ♪
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面白そう。。かりおかさんとこへ来るたびリストが増えていく。。ぐすっ。。(うれし泣きですw)
2007/6/6(水) 午後 4:20
私もドーンといじめっ子の男の子のやりとりにはキューンとしました。キスシーンなんて、ほんとに二人とも子どもなのに、微笑ましいというよりかは、ドキドキしました。
2007/6/6(水) 午後 9:37 [ カナ ]
あっ!オモシロそうかも…ジャケかわゆい☆←これ重要
思春期の息子とカブるかな〜!
2007/6/6(水) 午後 9:48
「ドーンがまずい状況に陥るたびにかかる音楽」あれ耳に残りますよね〜。何度も流れるので、そのたびに笑ってました。ソロンズ作品はどれもダメ人間が主人公で、悪趣味かつ毒が強いです。僕はコレが一番好きですね。
2007/6/6(水) 午後 11:33
恋さんは今韓国映画にはまりつつですね!嬉しくなって、コメントし続けてますが、すみません。
私は、今はフランス、香港、台湾、中国映画、カルトなど、以前はまってた分野の見過ごしたのを観てます!
この映画も、好きなタイプの映画でした!面白かった。
この監督の他の作品も、解説読むと観たくなったので、また続けて借りるかもしれません♪
2007/6/7(木) 午前 9:13
カナさん、はじめまして!コメありがとうございます。
ブランドンにはキューンとなりますよね!
でも、同じ年齢の頃だと、どうかな?
男心はわからないだろうなーと思いました。
だからこそ今、ドキドキしますね〜。
2007/6/7(木) 午前 9:16
悲惨だけれど、観てると笑ってしまいます。
他の方が書いていたけれど、アキ・カウリスマキの「マッチ工場の少女」みたいでもある。悲惨だが笑える。
ポップで音楽もいいですよ、MIYAさん!
思春期の男の子は難しそうですね〜、うちもどうなるのか・・・。
ドーンのお兄ちゃんは、クールでシビアでした。
2007/6/7(木) 午前 9:20
なかうさんはソロンズ作品をほとんど観ているんですね〜。さすが!
ダメ人間が主人公なところが、気に入ったのかも、私。自分がダメだからかな〜。トム・クルーズとか観てると息苦しくなってくる(笑)
お気に入り監督になりそうです。(なんて、また嫌になるかもしれませんが。)
でも、「アビバの場合」でドーンが・・・と読んでしまい、なんかショック。
2007/6/7(木) 午前 9:28
「ゴースト・ワールド」とたしかにダブリますね〜。わたしも両作品とも好きです。かりおかさんの感想を読んで「そうそう!」と頷いてしまいました。どう表現すればいいのか難しいけど、面白い映画でしたね!
2007/6/7(木) 午後 3:59 [ fin ]
そうですね、FINさん。いじめられてるというと、悲惨で暗い映画なのかなと思われるかもしれませんが、そんなことないですからね。色彩はPOP、音楽は軽快だし。駄目なんだけれど、可笑しい。立派で性格のいい人がひとりも出てこないのが、かえってリアルと思う私もひねてるのかなあ?
2007/6/7(木) 午後 10:33
観ている人それぞれにとって、自分自身の中学生時代が思い出される作品のようですね。
相手にされないのに一生懸命なドーンが、とてもけなげに感じられます・・・。「ウエルカム・ドールハウス」の歌が気になります(^^)♪いつか鑑賞できるかな(^^)。
2007/6/8(金) 午前 7:22
『ゴーストワールド』は自分もかなりお気に入りの映画です〜。
こちらも是非、観てみたい一作ですね〜。 メモメモ。。。
2007/6/10(日) 午後 3:20
「ゴースト・ワールド」面白かったからね。かりおかさんの記事で見た。っじや、これも見るかな。
2007/6/11(月) 午前 2:02 [ - ]
ギターの彼は第2のジム・モリソンになりたいって言ってました、swingさん。ドーンはけなげには思えなかったです。どちらかというと、うざがられてるみたいだから、空気読んで〜と思ってしまうような描かれ方でしたね〜。クールでシニカルな視線で撮られた映画だと思います。だから、面白いんですが・・・。
2007/6/12(火) 午前 8:26
サムソンさん、それならこの映画、面白く思えるのでは?
ソーラ・バーチの方が、毒舌で自分勝手でしたけれどね〜。
でも、私もあの浮遊感はわかるなーと思ってしまいました。
この映画のこの子は、ついてなさ過ぎです(笑)
2007/6/12(火) 午前 8:29
Reyさん、この映画は中学生が主人公なので、ちょっと子供っぽいですが、面白かったですよ。最近のアメリカ映画って、シニカルな家族ものが多いような気がします。この映画はその先をいってた作品なのかもしれませんね。
2007/6/12(火) 午前 8:38
”アビバの場合”はとっても好きな反面、ちょっと苦手な??
自分でもよくわからないけど、不思議な気分になった映画でした。
その監督さんの作品ですからおもしろいんでしょうね。
2007/6/13(水) 午後 4:55
カルさん、アビバは8人の俳優がひとりを演じるというのを知って、観たいと思っていた映画ですが、この作品と少しリンクしているんですね。でも、内容を読むと厳しそうで、面白いって思えるかどうか・・・。でも、観てみますね!
これは、アビバほどキツイ内容じゃないと思います。いい人はでてこないですが、かえってリアルで面白いです。
2007/6/14(木) 午前 9:29