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横浜美術館で開催されたチェコ映画祭に行って来ました。その中の一本「野の花」を観賞。 素敵な映画でしたよ。美しく幻想的でダークなおとぎ話を、チェコの素朴な自然の中で、カメラマンだった監督が撮影したので、とても凝った映画でした。でも、CGとかではなく、チェコ映画らしく手作り感の溢れる映像でした。 話は七つのおとぎ話から出来ていて、ろうそくが七つ灯って、ひとつ終わるごとにジュッと消えていく・・・。怪談みたい。日本だったら怪談話ですよね。 なかなか公開がないと思うので、お話紹介します。映像が美しいので、お話知ってても楽しめますよね? 一話めが題名の野の花。三人の可愛い女の子がいるお母さんが、外を歩いていると雷に打たれて死んでしまいます。(この打たれ方が?で、あれ?死んじゃったの?と思いましたが。)残された三人の娘は、哀しみ、お母さんのお墓に毎日通います。すると、母の哀しみが野の花になり、お墓から美しい花を咲かせます・・・。とても、短いお話。 二話めが、チェコ映画祭で紹介されていた河童のお話。この河童を人気シンガーが演じて話題になったそう。なかなかワイルドでかっこいい人でした。 河童は湖のほとりに住む美しい娘に目をつけ、彼女が湖に洗濯に来て落ちてしまったので、湖の中で妻にして、赤ん坊をもうけます。母一人子一人だった娘は、河童や子供に愛情を感じながらも、母に会いたい。頼み込み、母のもとへ一日だけ帰還が許されます。喜ぶ母子。しかし、河童に娘をさらわれて恨んでいる母は、赤ん坊がいるというのに、娘を湖に返さずに家に閉じ込めてしまいます。怒った河童の起こした行動は、哀しく残酷なものでした・・・。 水の中の暮らしが映像にあって、どうやって撮影したんだろうなーと思いました。水中バレエみたいに美しかったです。娘の白い服、花々、母の赤い服、林檎・・・ヴィジュアルイメージも鮮やかです。 三話めが真昼の魔女。子供たちが遊んでいるところに、とても恐ろしい魔女のような浮浪者のようなおばあさんが近づきます。恐れあざけり石を投げる子供たち。 ある家で母親が、帰ってくる旦那さんのためにお昼ごはんを作っていると、幼児が泣きながら足元にまとわりつき邪魔をします。(うちもそうでした。夕飯作ってると、ギャーギャー泣いてまとわりつき大変な騒ぎでした。)怒った母親が「そんなに悪いと、真昼の魔女がやってきて、お前をさらっていくよ!連れてってもらおう!」と、言います。すると、本当に魔女が入ってきて・・・。日本で言う、なまはげ伝説ですね〜。 四話めが、戦争に行った恋人を心配して、教会のマリア様に「どんな姿でもいいから。彼を帰してください。」とお願いしている乙女の姿から。すると、お墓の中から彼が復活して(ゾンビですね〜。)彼女の元に。喜んだ彼女ですが、彼の様子がおかしい。彼女を故郷に連れて結婚しようとして、抱きかかえ、空を飛んでいきます。彼女の聖書、ロザリオなどが飛ぶ邪魔をするので、どんどん捨てていく。段々恐怖に震える彼女は・・・。 飛んでいくところが、チャイニーズゴーストストーリーみたいなワイヤーで飛んでるみたいで、浮遊感がたまらなく良かったです! 五話めが、領主さまが滝に裸で打たれている美女を一目見て好きになり、結婚の申込みをするために彼女を追いかけます。彼女のうちに行くと、継母と彼女そっくりの継子がいて、継子のほうを勧められるのですが、当然お断り。彼女がお城に行く日に、継母と継子は、彼女を騙して森に連れて行き、両手、両足を捥ぎ、両目をえぐりだしてしまいます。そのまま森に置き去りに。両手両足両目を置いていくと、誰かがくっつけてしまう!とそれらを持って、継子が彼女になりすましお城にお嫁入り。「シンデレラ」や「白鳥の湖」みたいですね。しかし、森に住む魔法使い?とその弟子が彼女を発見し、黄金の糸車を両手両足両目と交換に、継子に売りつけ、取り戻そうとするのです・・・。ちょっとグロな昔話でした。森の風景がとても美しいです! 六話めが、母子ふたりで暮らしている親子。その娘が、若い軽薄な男と恋に落ち、夜な夜な彼女のところに男が通ってきます。見て見ぬふりの母親。しかし、悲劇が訪れます。妊娠した娘は自らの手で赤ん坊を殺してしまったと告白するのです・・・。村の掟により娘は・・・。 世間体を重んじるだけの母と恨む娘の関係にぞっとさせられました。。。 七話めが、寒い冬の日、仲良しの友達同士で糸を紡いでいる娘ふたり。氷の張った湖に真夜中に斧で穴を開けると、将来の自分の姿や伴侶が見えるという伝説について話をします。好奇心を抑えられない娘たちは・・・。横でその話を聴いていた老婆は・・・。 これら七つのお話が、語られていて、ロシア民話のような、美しく不思議で残酷なお話でしたよ。 ラスト、すべての出演者が役そのままに音楽に合わせてパレードをするところは、私の好きなクストリツァ監督の映画みたいでした。 音楽も評判で、サントラを購入する人もいるみたいです。 とても、いいものをみせてもらった感じでした。素敵な時間を過ごせましたよ♪
DVD化だけでもされるといいですね〜。 (一から七話の順番が違ってるかも。記憶が曖昧でした・・・。) |

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面白そうですね!!DVD化されるといいなぁ。
2007/10/31(水) 午後 8:06 [ del**ery*pierro* ]
かりおかさん、今晩は!ブログの改造に熱が入って、更新もご訪問もサボリがちでした。。。
今まで見たことないくらい綺麗で不思議な感覚のジャケや画像ですね!
オムニバスなんですねw観たいけど、DVDになるのはまだずっと先なんでしょうね…
20世紀少年も楽しみですが、邦画だから私に観れるかどうか不安です。。。
2007/10/31(水) 午後 8:20
へぇ〜短編なんですね。画像見ながら、読ませて頂きました。多分観れないと思われますので。
不思議なお話。何か良いな〜☆水中のヤツ観てみたい、つーか全部観てみたい。
CGじゃなくて手作り感がただよう感じ、好きです。
2007/11/1(木) 午後 0:36
チェコ映画祭、他の作品も面白かったんじゃないか?と思いました、delivery_pierrotさん。
私もDVDになったら欲しい映画です♪
2007/11/1(木) 午後 9:10
ラルフさんのブログ、白黒でかっこよかったです♪
私もあと8本の映画のレヴュー書きたいんですが、頭がよく回ってません・・・。どれもこれも面白かったので〜。
チェコ映画って美術も凝ってるし、なかなかいいかも。「ひなぎく」というおしゃれなガールズムービーも観たいんです。
20世紀少年は原作越えは難しそうですね〜。キャストも誰になるんでしょうね。楽しみもあり、不安もありです。
2007/11/1(木) 午後 9:14
この水の中の話は、最初別の奥さんがいるんですが、彼女が水に落ちてきたら、あっさり乗り換えられちゃうんですよ。悲嘆にくれてその人消えちゃうのかな?(曖昧なんですが^^; )で、彼女はそのかっこいい河童?に襲われてすぐ赤ちゃんが生まれちゃうんです。この赤ちゃんをこの写真みたいに水中で撮影してるのが不思議でした!でも、赤ちゃんが泳ぐ映像ってよくあるし(ニルヴァーナとか)泳げるのはわかるけど、凄いなーと思いました。昔観たよみうりランドの水中バレエみたいでしたよ〜。他の短編も子供向きじゃないお話でした。CGじゃないのがよかった。枯葉が舞う所は、シュバンクマイエルの「アリス」みたいでもありました。撮影大変そう〜。
2007/11/1(木) 午後 9:22
チェコの映画って・・・。
見たコト無いなー。
DVDに期待ですねぇ。
2007/11/1(木) 午後 10:32 [ - ]
うわ〜!!jam好みのアーティスティック&幻想的&耽美的な感じ!!観た〜い!!DVD買っちゃいます!大切な宝物になりそう!全部のお話に興味津々です!
2007/11/2(金) 午前 0:22
こういうの好きです。。うわぁ。。
また夢に出るかしら。。^^;
2007/11/2(金) 午後 9:22
凄く良さそうですね!!
チェコ映画祭、行けそうになかったのが残念だったんですが、こうして記事Upしていただけると本当に嬉しく思います。
DVDが発売されることを願ってます。または全国規模で公開してくれることを…!
でなければチェコから取り寄せしてしまうかも…。
2007/11/3(土) 午前 2:57
Reyさん、チェコってアートアニメもいいものがたくさんあるみたいですよ。ウルルン滞在記でアベサダオがチェコのアートアニメスタジオで修行してました。ヤン・シュバンクマイエルという監督の映画もアートアニメと実写なんですが、シュールで不条理でみたこともないイメージでとても面白いです!「ひなげし」という映画もみたくて、チェコって面白いかもです。
2007/11/5(月) 午前 10:00
そうそう耽美的なんですよね〜、jamさん!でも、お話はちょっとダークな昔話なので、難しくないです。母と娘の関係が描かれてるのが多くて、チェコってそういうの何かこだわりというか問題点があるのかな?と思いましたが。DVD発売されたら、うちにおいておきたい一本かもしれません。
2007/11/5(月) 午前 10:03
テリー・ギリアムの「ブラザーズ・グリム」やティム・バートンの「スリーピー・ホロウ」などがお好きなら、この映画も大好きになると思いますよ〜、恋さん。でも、CGで作られたこの2本よりも手作り感があって、素朴で不思議なゆったりした映画でした。ホント、夢に出てきそうな、出てきたら嬉しいような美しさでした〜♪ちょっぴり怖いけど。。。
2007/11/5(月) 午前 10:06
MIJAHさん、ありがとうございました!MIJAHさんが紹介してくださらなかったら、チェコ映画祭には行ってませんでした〜。時間があったこともあり「野の花」観賞になりましたが、とても良かったです!他のも観たかったですねー。特に「バカンス」と「スクシーテク」は面白そうでしたね〜。字幕付けたのだから、DVD発売して欲しいですよね。でも、この映画はお話は単純だったので、日本語なくても楽しめるかもしれませんね♪美しい映画でした!
2007/11/5(月) 午前 10:11
これ是非是非見たいです。
ファンタジックでありながら民族的で独特の辛口さがありそう。
チェコはずっとロシアをはじめ色々な国に翻弄され続けた国ですから
おとぎ話やこういった映画に夢やイマジネーション
を閉じ込めたのかもしれません。
あ〜素敵そう・・
2007/11/5(月) 午後 0:53
カルさん、きっとお好きなんじゃないかなーと思います。映像が美しかったですよ〜。そうか!だからチェコ映画ってイマジネーションが溢れている作品が多いのですね。ヤン・シュバンクマイエルは政治的な意見を底に秘めたところがあるみたいですよね。この映画もなにかそういったところがあって、チェコの人が観たらわかるのかもしれないですね〜。でも、基本はダークなおとぎ話でした〜。DVDになったらうちの娘にも見せたいです。(たぶん好きそうです♪)
2007/11/6(火) 午前 1:07
わーー、奇麗で怖そうな画像。すっごく気になります。
でもこっちでは観れそうにないですね〜。貴重な鑑賞されて羨ましい。
2007/11/9(金) 午後 10:50
MIJAHさんに紹介していただかなければ気付きませんでしたが、素敵な映画でした!チェコ映画って芸術的ですね、pu-koさん。ヤン・シュバンクマイエル人気のせいか?チェコアニメチェコ映画も限定された地域ですが、紹介されるようになってきたような。横浜でもクリスマス頃にチェコアニメ祭があるようなので、行けたらなーと思ってます。
2007/11/11(日) 午後 4:03
ここにレビューあったんですね〜。
この一番下の映像に一番惹かれました。こういう色合いってたまらなくキレイ・・・!!
色々Web調べてみたんですが、独逸でもこのDVDは販売されて無い模様です・・・。残念!!
一番上のポスターは部屋に飾りたい位です!!
2008/1/16(水) 午前 2:40