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呉清源〜極みの棋譜を新宿武蔵野館で観賞。囲碁については、全く無知なのですが、中国から天才少年と言われ、日本に渡ってきた囲碁の神様のような方なんですね。文豪の川端康成、坂口安吾、谷崎潤一郎も呉清源が大好きで、著書の中で触れています。特に、共に旅もした川端康成は呉清源の顔立ちを「一見して天才とわかる顔つき。貴人と少女を足したような美しい顔立ち。」と、語っています。 その呉清源を「東洋の美」とも言われる台湾俳優チャン・チェンが演じる!!!監督は「青い凧」で文化大革命を描いた田壮壮。日本に渡っているので、日本が主な舞台。キャストも多くの日本人が参加した映画になりました!呉清源の師匠に柄本明、兄弟子に川谷拓三の息子の仁科貴、大森南朗、川端康成に野村宏伸、女流棋士に松坂慶子、呉清源の妻に伊藤歩、呉清源の母にシルヴィア・チャン、新興宗教教祖に南果歩でした。 解説: “碁の神様”と呼ばれた中国・福建省出身の稀代の天才棋士、呉清源氏の知られざる半生を描いた伝記ドラマ。『春の惑い』のティエン・チュアンチュアンが監督を務め、14歳で来日して囲碁交流で日本と中国のかけ橋となった実在の棋士の偉業にスポットを当てる。『グリーン・デステニー』の俳優チャン・チェンが主演するほか、柄本明、伊藤歩ら日本人キャストも多数参加した。囲碁への愛と人生の真実に対する強い探究心を持った天才の生きざまに引き込まれる。(シネマトゥデイ) あらすじ: 昭和の囲碁界で一時代を築き、“囲碁の神様”として数々の伝説を残した実在の棋士・呉清源は、昭和3年に14歳で来日、国籍を変えながら囲碁を打ち続けた。やがて国籍問題や日中戦争の開戦、交通事故による悲劇などさまざまな事件に見舞われる呉だが、ひたすら囲碁へ愛情を注ぎ、“昭和最強”と呼ばれる記録を打ち立てる。(シネマトゥデイ) とても静かな映画なんですが、呉清源の人生は波乱万丈。静かなのに波乱万丈なんです!!! もっと大騒ぎしてもいいような過酷な運命もあったりするのですが、呉清源はあくまで静かに苦悩する。。。彼は、囲碁と真理にしか興味がない、と、一切、テレビや雑誌など俗世間的なものは観なかったそう。静かに勝負と自分に向き合う厳しい人生だったんだなーと感じました。中国人なのに、戦時中に囲碁の世界で勝ち続け批判され、日本人に帰化し、中国とも戦うかもしれないのに新兵検査を受け(結果は肺病のために徴兵は免れたが。)家を焼かれ、心の拠り所を新興宗教に求めて・・・。南果歩演じる新興宗教教祖と信者とともに、各地を戦時中から戦後にかけて、放浪していたのは驚きでした。勝負の世界の厳しさ、世相の厳しさ、中国と日本に気持ちを引き裂かれて。。。こういう人生を送った方とは知らなかったので、びっくりしました。すすきや海岸、藁葺きの家など、日本の寂しげな荒れた土地を何を思いながらさすらい続けたのか。あくまでも静かな映画なのですが、自分と向き合い続ける厳しさも感じられました。風景が心象風景のように描かれて、静かで美しい映画になっています。 映画の冒頭は、今も小田原でご夫婦で仲良く暮らしている呉清源と奥様と、この映画でふたりを演じたチャン・チェンと伊藤歩の談笑シーンから入っていきます。チャン・チェンは、呉清源になりきるために、家にしばらく住まわせてもらったそう。こんなに役にのめり込んだのは、初めての経験で、映画が終わりに近づくにつれて寂しくなったそうです。若い頃の呉清源と良く似た高貴な孤高の雰囲気がよく出ていたみたいですよ。横顔が美しかったです。呉清源は、人気絶頂の頃、男性には囲碁の強さで、女性には美しい顔立ちで人気があったそうなので、チャン・チェンで良かったのではないでしょうか。 しかし、チャン・チェンももう30歳なんですね〜。この前、念願のデヴュー作「クーリンチェ少年殺人事件」を観ることができましたが、きりっとした顔立ちと寡黙だが存在感のある情熱と純粋さを秘めた雰囲気は変わってないですね〜。エドワード・ヤン監督によって今の自分がここにある・・・と、亡くなった監督に感謝し、更に俳優として頑張っていこう!と誓ったみたいです。チャン・チェンは、そのたたづまいと美しさから、本当にアジアの有名監督たちに愛されて、役のオファーが絶えません。ウォン・カーウァイ、アン・リー、ホウ・シャオシェン、ジョン・ウー、キム・ギドク・・・。まだまだ楽しみな俳優さんです! そういえば、この映画は衣装がワダエミ!どうりで、なんだかおしゃれだなーと思いました。チャン・チェンのするマフラーがさらっと巻いてるんですが、黒や赤だったりして、ポイントになっているので。着物や中国服も、なんとなくすっきりとしておしゃれでしたよ。チャン・チェンだからかっこいい!ていうのもあるけど。。。 呉清源について更に詳しく知りたい方はこちらを御覧ください!
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私は碁にはまったくの門外漢で、今だに棋譜を見ても勝敗すら分からないのですが、数年前「ヒカルの碁」という少年マンガにはまり囲碁には興味をもっています。
この映画は碁そのものよりも呉清源という人間の生き様を描いた映画なのですよね。その方が門外漢にはとっつきやすいのかな、とも思いますが…^^;
チャン・チェンはジョン・ウーの「レッドクリフ」も楽しみですね(確か孫権役だったかな)。
2007/12/18(火) 午前 0:25 [ 柴多知彦 ]
これとっても見たい映画の1本です!!
そうなんですか静かなのに波乱万丈っていう言い方、いいですね。
囲碁の世界もお茶やお花と同じで精神的な高みを感じます。
2007/12/18(火) 午後 6:41
さすがかりおかさん,これご覧になったんですね!わたしも観たいのですが,観にいけるかな・・・(泣)。もっと多くの劇場で公開して欲しいです。わが街で前売りを売っていたのでもしや,と期待したのですが公開ないなぁ。
チャン・チェンは若いのに映画スターのオーラがありますよね。スクリーンで観るチャン・チェンは素敵過ぎて思わずひれ伏しそうです(笑)。クーリンチェ観るためにも体力回復しなきゃ!
2007/12/19(水) 午前 0:21 [ wxrfd775 ]
cinema365さん、「ヒカルの碁」で囲碁を始めた小学生は多かったですね〜。うちの娘の友人も囲碁クラブに通ってました。ニュースで「ヒカルの碁」で碁を覚えて優勝した外国の子供の話があったばかりです。うちは嵌らなかったんですが、同じ作者のデスノートには嵌りました〜。
囲碁はどちらが勝ったとか詳しくは映画ではわかりませんでした。囲碁ファンには物足りなかったかも。淡々としていたので、眠くなった人もいたかもしれません。でも、私は精神的な葛藤が見えて、興味深かったですよ。チャン・チェンも、孤高の哲学者的な雰囲気でぴったりでした。
「レッドクリフ」いろいろキャスティングが揉めましたが、でも、楽しみですね。「三国志」勉強しといたほうがいいのでしょうか?
2007/12/19(水) 午後 5:42
勝負ごとなので、精神的に厳しい世界ですよね〜。時代も日本と中国の関係が悪化していて、更に精神的に追い詰められていたみたいです。囲碁を一時やめてでも宗教に入信したのは、驚きました。結局、宗教団体の広告塔になってしまい、不信感からやめてしまったようです。教祖役の南果歩は迫力ありました。とにかく囲碁と真理に生きた方のようです。お茶やお花なども、道を極める方は精神的にも研ぎ澄まされそうですね、カルさん。淡々としてるのに、内容は激しかったですよ。この監督の文化大革命を描いた「青い凧」もそんな雰囲気でした。
2007/12/19(水) 午後 5:54
新宿、遠いなーと思ったんですが、勢いで前売り券を買ってしまってたので、行って来ました!人によっては退屈かもしれないと思い、ひとりで観てきました。それで良かったかも。静かな映画だったので・・・。でも、チャン・チェンにこの役は合っていたと思います。ラブコメも演じてるとは信じられないですね〜(笑)「カップルズ」がけっこう軽い役でしたが、あんな感じ?どちらにしろ二枚目オーラはいつもありますよね〜!ギドクの「ブレス」は観るのが怖ろしいけど、チャン・チェンはどうなってるんでしょうね?wxrfd775さん!
2007/12/19(水) 午後 6:06