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ずっと観たかった旧ソ連の映画作家、セルゲイ・パラジャーノフ監督の映画をやっと鑑賞しました! 以前パラジャーノフ映画祭が話題になっていた時に行っておけば良かったです。レンタル探してもどこにもなく、新宿にやっとありました!でも、お目当ての「ざくろの色」が貸し出し中・・・。どこかでリクエストするか購入することにして、まずは置いてあった「アシク・ケリブ」を借りてきましたよ♪ ロシアの詩人ミハイル・レールモントフのおとぎ話をもとに、パラジャーノフ監督が描いた恋物語。貧しいながらも心やさしい吟遊詩人のアシク・ケリブ。彼は、富豪の娘マグリに結婚を申し込むが、彼女の父親に一蹴されてしまう。彼は1000の夜と1000の昼の後に帰ると彼女に約束し、様々な困難が待ち受ける旅へと出掛けるのだが……。(allcinema ONLINE) パラジャーノフは、グルジア生まれのアルメニア人。この映画はアゼルバイジャン語のセリフに、グルジア語の音声が付いています。イスラム色が強く、音楽、衣装、美術、小物・・・とっても民族色豊か! 民族音楽がずっと鳴りっぱなし。細野晴臣監修の「地球の声」という民族音楽の8枚組みを持ってますが(もう廃盤らしいです。)それをずっと聴きながら、民族雑貨店にいるみたいでしたよ。横浜中華街に私が大好きなチャイハネというお店がありますが、あの店内みたいなカラフルな色彩でした! お話は民話だし、複雑な話でもないんですが、とにかくあんまり観たことない色彩感覚の映画でした。 なんか辻褄合わないような話だったりもするんですが、民話なので・・・。ちょっと無声映画みたいな紙芝居的な要素もあり、スローテンポなんですが、面白かったです。ドラマはそんなにないんですが、師匠の吟遊詩人が亡くなって、お墓に埋葬するところは印象的でした。埋葬の儀式も土地ならではの雰囲気でした。 上の画像のスキンヘッドで眉が繋がっている人が、主役のアシク・ケリブです。吟遊詩人だそうで、恋人を置いて、身をたてるためにいろんな国を旅して回るのですが、ちょっと不思議な世界でもありました。目の見えない人の国、耳の聴こえない人の国、絶対的な王様の君臨する国、戦好きの国・・・いろんな国でアシク・ケリブは歌います。 王様の国では、ハーレムの女性たちがマシンガンを持って歓迎。王様に歌を強要されたアシク・ケリブはそれを拒否して、捕まってしまったりして。パラジャーノフ自身が旧ソ連で、自由すぎる映画を作ったことで目をつけられて、牢獄に入れられたことも、ここに投影されてるみたいでした。 「火の馬」で、世界の映画祭で絶賛されたパラジャーノフでしたが、次の「ざくろの色」を撮り終わったあたりから、社会主義的リアリズムに反するということで、同性愛的物品を不法に販売した?というわけのわからない罪で、5年もの刑を言い渡されて投獄されました。それに抗議したのが、名だたる映画監督たち。フェリーニ、ロッセリーニ、ヴィスコンティ、トリュフォー、ゴダールといったヨーロッパ中の映画人が抗議運動を立ち上げ、フランスの作家ルイ・アラゴンのブレジネフ書記長への直談判により、刑期1年を残した1977年12月、パラジャーノフはようやく釈放されたそうです。 その後も、短期間ながら2回投獄され、「ざくろの色」から、次作「スラム砦の伝説」まで、なんと16年もかかってしまいました! 1980年代後半、当時のペレストロイカの進行によって、自由な環境で製作された「アシク・ケリブ」は、海外の映画祭で大絶賛を受けましたが、獄中の過酷な生活から肺病になり、この作品が遺作となったそうです・・・。現在観賞できるのは、これら長編映画4本のみです。 「アシク・ケリブ」のラストに平和や魂の象徴の鳩が撮影カメラにとまり、この映画の2年前に亡くなった同じ旧ソ連の映画監督アンドレイ・タルコフスキーに捧ぐという文字が浮かんで終わります。 そんなに過激な内容でもないと思うのですが、この自由な表現、極彩色の美しい映像は、社会主義下では、警戒されてしまったのですね〜。。。民族色が強いのも規制された理由なんでしょうね〜。 ストーリー性があって、もっと観やすいという「ざくろの色」を今度は観たいです!
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面白そう!!
ロシア映画は他国とはまた違った味があって面白いですよね♪
ロシア語は一つのことを言い表すにも様々な表現法があるので、原語で観たほうがきっと面白いのでしょうね〜^^
2007/12/17(月) 午後 8:02 [ del**ery*pierro* ]
パラジャーノフの魔術的な映像美にはいつも驚かされてしまいます…!口で言うより画で魅せることによって語る…だからこそ無声映画のようなセリフの少なさにして高密度な内容になっているのだと思うんです…!
本作はパラジャーノフ作品で比較的分かりやすい内容というのも良いですね!TBさせてください!
『ざくろの色』は機会があれば是非…!!極限にまで抑えられたセリフの数ゆえに難解さを指摘されてる作品ですが、私は冒頭の映像で鳥肌が立ちました…!!
2007/12/18(火) 午前 3:07
ひゃ〜これまたすっごいのをご覧になりましたね。さすが!!
パラジャーノフは1本しか見てないのですが、とっても気になってます。とりあえずスルーしておきます。
2007/12/18(火) 午後 6:42
すみません、delivery_pierrotさん。ロシア映画って書きましたが、旧ソ連が正しいので直しました。監督はグルジア生まれのアルメニア人で、映画はアゼルバイジャン語にグルジアの音声がのってます。言葉はわからないけれど、面白かったですよ♪ソ連崩壊後、独立した民族国家の人だったので、民族色が強くて弾圧されたんでしょうね〜。絵画的で美術作品を観賞しているような映画でもあります。昔の映画なのでスローテンポです。なかなかレンタルで観れないんですが。。。あと観れるのは「火の馬」「ざくろの色」「スラム砦の伝説」だけなんですよ〜。
2007/12/18(火) 午後 11:04
やっと観ることができましたよ〜、Mijahさん!ざくろの色がなかったのが残念でしたが・・・。写真で見る限りでは、アシク・ケリブと随分違う雰囲気みたいですね。ざくろの色の方がシリアスで現代美術的に観えましたが・・・。いつか観れたら!と思います。
これは、民族色強くて、民族雑貨に民族音楽で、私が以前嵌っていた雰囲気でした。プラス土着的でユーモアもあるような。ガリバー旅行記みたいな展開でもありましたね!TBありがとうございました。
2007/12/18(火) 午後 11:10
ついにご覧になったんですね〜!!ワタシもやっと実家でビデオを親に発見してもらい、今DVDに焼いてもらってます!!あと少しで10年来の願望がかないます・・・。早くみたいな〜!!
ワタシは『火の馬』しかちゃんと見てないので、これでTBさせて下さいね!
2007/12/19(水) 午前 4:34
カルさん、何を御覧になったんでしょう?なかなかレンタルもないんですよね〜。以前パラジャーノフ映画祭があったときに行っておけばよかったです。大画面で観た方が更に美しい色彩を楽しめたかもしれないです。「ざくろの色」観たいです!購入してしまうかも?美術作品を観賞するのに近いですね!
2007/12/19(水) 午後 6:24
「火の馬」もあったのですが、そんなにたくさんは観る暇がないので、「アシク・ケリブ」にしました!民族雑貨店好きだったので、なんだか懐かしい気がしましたよ!どちらかというと、見慣れた雰囲気でした〜。他はまた写真では違った雰囲気なので、観たいです。「ざくろの色」もあったのですか?「火の馬」の感想、観にうかがいますね〜、anemonedさん♪
2007/12/19(水) 午後 6:38
見たのはざくろの色。しかしそれが80年代中ごろに確かシネヴィヴァンあたりで・・なので、色々な意味がちっともわかりませんでした。
天使さんと僧しか覚えてないのですが、すっごい映像美だったことだけは確かです。この頃ラ・パロマとかド・マイナー映画をたくさん見ています。
2007/12/19(水) 午後 7:37
そうそう、六本木で上映と話題になってましたね〜。でも、行けなかったんだと思います。大画面だとまた綺麗でしょうに。また映画祭をやってくれないかしら(笑)
私もその頃のマイナーで耽美な映画は気になりつつも、観てないのが多いんですよ。「ラ・パロマ」もそうだし、デレク・ジャーマンとかファズビンダーとか。気合入れないと爆睡かもと不安にもなりますね、そのあたりの映画は。観ると、忘れられない印象を残すんですけどね〜、カルさん。
2007/12/20(木) 午前 10:18