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セルゲイ・パラジャーノフ監督作品をもう一点レンタルしていました。「スラム砦の伝説」という「アシク・ケリブ」の前に撮られた映画です。投獄されていたパラジャーノフの復帰作品でした。1984年に撮影。その前の「ざくろの色」が1968年に撮影されたので、その間に投獄されたりして、なんと16年も映画を撮ることができなかったのです。そして、「アシク・ケリブ」を撮ったのですが、長年の獄中生活で身体を壊して、「アシク・ケリブ」が遺作となってしまい、長編は4本のみとなってしまったのでした。たくさんの脚本とたくさんの絵画を残して、パラジャーノフはこの世を去りました。まだまだ撮りたい題材がたくさんあったのに。 セルゲイ・パラジャーノフが中世クルジアの伝説を元に一組の恋人達の数奇な運命を描いたファンタジー。国防のために砦が作られ、女予言者の進言で生贄が出されることに。しかし、犠牲となったのは、かつて女預言者を捨てた恋人の息子だった。(DVD説明より) 「アシク・ケリブ」は民族色豊かで、ユーモアさえ漂う民話のようなお話でしたが、この「スラム砦の伝説」は、人柱伝説が元になっているて、荒れた土地での寂しげなお話となっています。登場人物の不安や辛さも場面転換後に映像化されていたり、ちょっと抽象的な場面もあり、「アシク・ケリブ」よりは難解なところもあったりします。私は、こちらの映画の方が好きでした。 ただ、人物を遠めに撮影しているので、誰が誰だかよくわからないところが多々ありました。「アシク・ケリブ」はスキンヘッドに濃いメイクで、とてもわかりやすい主人公だったんですが、この映画の主人公は、わかりにくかったかも。途中、置いていかれた恋人と、結婚した女性の区別がつかなくて、混乱しました^_^; 年をとった女預言者の後ろに、昔の若かった頃の彼女が現れて消えたのは、この人になったんだなーとわかって面白かったですが。 紙芝居か人形劇のように、場面が細かく変わるごとにタイトルがついていたり、左右対称の絵画的映像が多かったり、そこは「アシク・ケリブ」と同じようで、パラジャーノフの特徴なのかな?と思いました。 奴隷が酷い目にあって、領主を殺して逃げて、宗教も言語も変えて生き延びる・・・しかし、それを後悔して、故郷に戻るというようなところは、民族国家の集まりのようなコーカサス地方ならではのお話で、民族色が強かったです。 人柱伝説なので、様々な人々の無念の思いや、儚さなども見えて、味わい深い映画になっていると思いました。極彩色ではないけれど、かえって寂しげな色彩が、この映画にふさわしかったです。 この映画も気に入ったので、評判の「ざくろの色」を購入してみました!更にもっと哲学的で抽象的、現代美術のような装置や小道具のようで、楽しみです!来年、観賞して記事をUPできれば・・・と考えています。
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日本では「雉も鳴かずばうたれまい」ですよね。。人柱伝説ですか。。是非「ざくろの色」という作品も感想お聞かせ下さいませ。
楽しみにしております^^
2007/12/26(水) 午前 1:12
これまた気になる〜〜〜
「アシク・ケリブ」とはかなり感じが違うようですね。
それでそれで・・”さくろの色”は購入なさったのですか!!
感想を聞けると思うとこちらまで楽しくなってしまいます。
2007/12/26(水) 午後 4:42
「雉も鳴かずばうたれまい」ってなんだろう?と調べてしまいました(笑)民話なんですね。そういえば、聞いたことある話かも。すぐこういうのが出てくるところが、恋さん素敵です(*^_^*)
パラジャーノフは民族色濃いので、民話ベースのお話が多いのかも?「ざくろの色」は更に難解で色彩が美しいらしいので、来年記事にしますね♪
2007/12/28(金) 午前 11:24
カルさん、「アシク・ケリブ」はユーモラスで、メイクも歌舞伎か京劇みたいでしたが、こちらはメイクなしで、全体に死の影があるようなお話でした。民話っぽいとことは似てるのですが。。。
「ざくろの色」購入してしまいました!来年観て、記事にしたいと思います。カルさんは御覧になってるんですよね〜。コメお願いしますね〜!
2007/12/28(金) 午前 11:27