kariokaの「極楽鳥シネマ」

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このポスターを観ると、ギョッとするけれど、この映画とてもいい映画でした。人間ドラマであり、感動作です。

誰でも心の中に黒い蛇を飼っていて、抑えきれずに蠢くことがある。黒蛇に自分が食い尽くされそうになることもあるかもしれない。その蛇を、音楽が癒してくれる。ここでは、特にブルースが。

人の痛みがわかる彼も、自分の心の痛みを抱えていて、ブルースを歌うことによって、彼女も癒し、自分の心をも癒す。

デルタブルースの代表的ミュージシャンであるサン・ハウスが「ブルースは男女のもつれから生まれる。」と語っている実際の映像が映画の冒頭に流れます?H4>デルタ・ブルース(The Delta blues) はアメリカ合衆国南部のミシシッピ川流域(デルタ)やテネシー州メンフィスなどの地域で発生した、初期ブルースミュージックのひとつである。演奏楽器として、特にギターとハーモニカが一番多く使われた。またソウルフルで、激しく、そして自己の内面を歌い上げるようなボーカルスタイルもデルタ・ブルースの特徴である。(Wikipediaより)


アメリカ南部の田舎町。かつてはブルースを愛し愛されたが、妻に捨てられブルースへの情熱をすっかり失ってしまった初老のラザラス(サミュエル・L・ジャクソン)。幼少期に受けた性的虐待のせいで心に闇を抱える、セックス依存症の女・レイ(クリスティナ・リッチ)。ラザラスは道端に倒れていたレイを介抱し、彼女の心の闇が消え去るまで、鎖で“カラダ”を、音楽で“ココロ”を繋ぎ止めることを決意する。そしてその出会いはラザラスの中に眠っていたブルースへの情熱を呼び覚ます…。魂から奏でられる音楽を通じて、心の闇を抱える2人が交流し、再生していくさまを描いた壮絶な物語。(cinemacafe.netより)

クレイグ・ブリュワー監督の前作「ハッスル&フロウ」は未見ですが、その映画もヒップホップミュージックによる精神的な映画のようで、今回のこの映画はブルースです。(次回作はフォークミュージックらしい。)音楽が人間の心に及ぼす力についての映画であり、まさにブルースが誕生し浸透していく様子を描いているようにも見えます。

サミュエル・L・ジャクソンは、かつてブルースマンだったのですが、今は農業を行い、日曜は教会通いという安定した暮らしをしています。しかし、その暮らしぶりが合わなかったのか、妻は彼の弟の元へ行ってしまうのです。恋して結婚したのでしょうが、あまりにも価値観が違っていたのでしょうか。
価値観が違ってると、長く暮らすと辛くなってくるのかもしれないですね。ただ、サミュエル・L・ジャクソンが、この映画ではあまりにもかっこよかったので、なんで捨てられちゃったんだろうか?とも思ってしまったんですが^_^;彼女が派手好きだったのかな・・・?

そんな失意のラザラスのところに、ボロボロになったレイが道に倒れていたのを拾われてやってきます。
ほとんど半裸の上に、顔は酷く殴られあざだらけ・・・。介抱してあげるのですが、この女の子のひどく荒れ果てた様子とその悪い噂に、ラザラスは、神が自分の元にこの子を寄こしたのだ!と、少女の心の闇を取り除こうとします。夢遊病のようになっていて、出て行ってはまた男漁りをしようとする彼女を、太い鎖で繋ぎとめておくことに。目を覚ましたレイは驚き、抵抗し、あるいは誘惑し逃げようとしますが、その状態から、彼女の邪悪な心、トラウマが、彼女からまだまだ追い出されていないと、鎖で繋ぎ続けます。

この時のレイは、ほとんどエクソシストの悪魔つき少女のよう。そこから悪魔を祓う神父であるかのように、彼女の面倒をラザラスは見るのです。

次第に、そのラザラスの思いに、素直になり、心を開いていくレイ。
こんなひどい状態になったのも、恋人(ジャスティン・ティンバーレイクが好演です。)が、彼女が懇願したのに、軍隊に入ってしまったからなのですが、その恋人も、レイの過去の酷い虐待の事実を知りながらも、レイを大事にしてくれて、また彼も心の病を抱えていて、レイに大事にされていたという信頼関係で結ばれていたかげがえのない存在でした。

落ち着き始めたレイに、ラザラスは、ブルースギターを出してきて、ブルースを歌うのです。
暗く堕ちていた心に染み渡るブルース音楽。ラザラスもレイによって、ブルースマンとしての心が甦ってくるのでした。

サミュエル・L・ジャクソンのブルースが、またかっこいい!!!
「パルプ・フィクション」のラストの聖書を引用したお説教に、ちょっと私は引いた覚えがあったのですが^_^; このブルースはいい!素敵です。ブルースでお説教、されたいくらいです(笑)

人生に投げやりになって、自分を痛め続けるようなレイを、ほっそりとした(でも出てるところはバッチリ!)のクリスティーナ・リッチが熱演してます!童顔の可愛らしい彼女は、何か、子供っぽさも残しながら、トラウマと闘おうとするけなげさも見せて、とってもいいです。天使のようです。レザレスから、彼女にブルース魂が乗り移ったかのように口ずさみ始めるブルースも、細い美しい声でとても素敵。
母親との確執は、本当に可愛そうで、血が繋がってるとかどうとかじゃなくて、本当に彼女の幸せを考えてくれたラザラスこそ、愛情が溢れていたんだ・・・と。ラザラスも、娘のように思ったんだろうな。

ブルースが、とても聴きたくなりました。ブルースには詳しくないけど(笑)
心を癒す、素晴らしい魂のブルースが聴きたいです♪
皆さんの好きなブルースはどんな曲ですか?

閉じる コメント(6)

あはは、ブルースでお説教されたいですか(笑)ここでもサミュエルさんお得意の説教でしたね。ブルース詳しくないから曲名だせないんですよね〜(笑)ジャケのイメージと内容かなり違いましたよね。しょぼい記事ですけどTBしますね

2008/11/10(月) 午後 4:24 LAGUNA

らぐなさん、サミュエルさんのブルースがあんなにかっこいいとは!
渋くて素敵でしたよね♪出てった奥さんの気持ちがわからないです。
もっと変態映画かと思ってたんですが(笑)凄く真面目で、胸がいっぱいになって、涙止まらなくなりました。(涙腺弱いんで^_^; )
私も、日本語ロックやブルースなら聴くけど、初期ブルースはよくわからなくて。。。でも、魂の歌で癒されたいですね!

2008/11/11(火) 午後 4:58 かりおか

最初はどうなるやら。。と、実はどきどきして観ていました^^;
サミュエルのブルース、素敵ですねえ。。
私も曲名はよくわからないですけど、どこか憂鬱でそれを悟ったような大人のもので。。という、このイメージが好きですねえ。。
トラバさせて下さいませ。

2008/11/11(火) 午後 11:06 恋

クリスティーナ・リッチは、どんな役柄でも天使みたいに見えますね〜。体当たり演技で、ドキドキしましたが、ブルースに癒されていく彼女には涙でした。
辛い人生ほどブルースが生まれ響くというのも、物悲しくも愛しい感じがしました。音楽っていいですね〜。
TBありがとうございました。恋さん♪

2008/11/12(水) 午後 9:10 かりおか

この映画のクリスティナ・リッチにはびっくりしました。激やせしているし、ほとんど裸だし・・・(^^;。でも、彼女がこの役を演じたわけが、見ているうちに分かってきましたね。とてもいい話じゃないですか。ボロボロになってしまった彼女にには、あのぐらいの荒療治と、深い愛情が必要だったんですね。
サミュエルのブルースも、心に浸みました。

2008/11/16(日) 午前 10:12 kuu

イメージと違っていて、本当にいい映画でしたね。
クリスティナ・リッチは大好きな女優さんですが、ホントに体当たりでびっくりしました。でも、いつも胸に来るような話を選んで出演してるのかなーと思いました。
母親とのシーンは可哀想すぎましたが、深い愛情に包まれることができて、良かったですよね。サミュエル、かっこよかったです。
kuuさん、TBありがとうございました!

2008/11/17(月) 午前 0:42 かりおか

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