kariokaの「極楽鳥シネマ」

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ざくろの色

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随分前ですが、セルゲイ・パラジャーノフ監督の映画祭が開催された時に、この「ざくろの色」の紹介記事や写真を観て、是非観てみたい!と私は思っていたのですが、レンタルにはなく、ずっと観ることができなかったんです。なんとか「アシク・ケリブ」「スラム砦の伝説」はレンタルで観ることができて、いよいよ「ざくろの色」!と思ってもレンタルには見つからず・・・。とうとうDVDを購入してしまいました。

しかし、購入するとそれで安心しちゃって、長い間観ないで棚に置いてしまって^_^;
ここのところ、展覧会などを観て、美しい絵画を観賞するように観ることができるというこの「ざくろの色」を思い出し、早速観賞しました。

いやーーー、購入して良かったです♪素晴らしいです、この映像美。とっても好みの映画でした。
私にとって、YAHOOのMYムービーのお気に入り映画に入れてもいいような素晴らしい映画になりました。何度でも観賞したい作品です。

この時代にこれだけの凝った美術、シュールな表現、凄いですね。民族的な風合いも強く、そういったものが大好きな私には堪りませんでした。あのたくさんのタペストリーも美しく。ざくろの色の鮮烈さ、黒白赤の衣装のコントラスト、鶏や孔雀や羊などの生き物たち、神や天使への儀式の様子、詩人の言葉、詩人の見た夢。。。

元々演劇的なものが大好きなので、演劇の舞台のような、無言劇のパフォーマンスのような、でもかなりの装飾性の美術と美しい人物や映像がその分多くを語っているこの映画に、私は酔うことができました。

詩人の一生が描かれているのですが、その詩人役の子供も可愛いし、青年時代の彼も子供と良く似た雰囲気の美貌・・・と思っていたら、彼は女優さんだったんですね!宝塚の男役スターみたいに美しくかっこいいですね〜。男装の麗人です。そして、その青年詩人が恋する女王役も彼女が演じて美しい!自分に似た美貌の女性に恋するなんて、随分ナルシストですが^_^;そのナルシスト振りもなんだか魅惑的に思えてくるのは、一人二役の彼女が素敵だから。。。二役どころか、実は尼僧、天使、パントマイマーも彼女、ソフィコ・チアウレリが演じているんですね!

ひとつの素敵な展覧会を観終えたような充実感を、この映画を観て感じることができました。


18世紀アルメニアの詩人サヤト・ノヴァの生涯にオマージュを捧げた美しい映像詩。愛と才に溢れた詩人の生涯を宮廷や修道院を舞台に描く。そこに映し出される人々の情熱や感情を、台詞のほとんどない映像言語で描いている。それは豊かな詩であり、舞踏であり、そして全編動く絵画である。絢爛な美術品のような美しさを放ち、また神秘的で謎めいた儀式性と様式美に彩られている本作は、他のどれとも違っており、映画史上でも特別に例外的なポテンシャルを持つ傑作である。(公式より)

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 第一章 詩人の幼年時代
 雷雨に濡れた膨大な書物を干して乾かす日常の風景。幼いサヤト・ノヴァの、書物への愛の芽生え。

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 第二章 詩人の青年時代
 宮廷詩人となったサヤト・ノヴァは王妃と恋をする。彼は琴の才に秀で、愛の詩を捧げる。

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 第三章 王の館
 王は狩りに出掛け、神に祈りが捧げられる。王妃との悲恋は、詩人を死の予感で満たす。

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 第四章 修道院
 詩人は修道院に幽閉された。そこにあるのは婚礼の喜び、宴の聖歌、そしてカザロス大司教の崩御の悲しみ。

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 第五章 詩人の夢
 夢のなかにはすべての過去がある。幼い詩人、両親、王妃がいる。

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 第六章 詩人の老年時代
 彼の眼差しは涙に閉ざされ、理性は熱に侵された。心傷つき、彼は寺院を去る。

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 第七章 死の天使との出会い
 死神が詩人の胸を血で汚す、それともそれはざくろの汁か。

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 第八章 詩人の死
 詩人は死に、彼方へと続く一本の道を手探りで進む。だが肉体は滅びても、その詩才は不滅なのだ。


この「ざくろの色」の元フィルムの「サヤト・ノヴァ」が製作されて、パラジャーノフの自由な表現に危険性をみた当局によって、いいがかりのような罪状で5年の懲役刑を言い渡され、映画製作が全く出来なくなったパラジャーノフでしたが、フェデリコ・フェリーニ、ロベルト・ロッセリーニ、ルキノ・ヴィスコンティ、フランソワ・トリュフォー、ジャン=リュック・ゴダールといったヨーロッパ中の映画人が抗議運動を展開して、刑期一年前に釈放されました。

そして、上映禁止されていた「サヤト・ノヴァ」のフィルムを集めて、再編集されたのがこの「ざくろの色」だそうです。

彼の頭の中の自由な表現までは取り締まりきれなかった!

彼の中には、こんなにも絢爛豪華な世界が溢れそうになっていたのでしょうね。
それを映像にして私たちに見せてくれたパラジャーノフ監督に感謝したくなりました☆

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ついにご覧になられたんですね!
手元にあると安心して見ない・・・凄く良くわかります!私もそうで、だから『火の馬』も1回見ただけで安心してたら、紛失・・っていう結末に。当時のロシアは彼の表現方法が気にいらなくて投獄と言う処置をとったわけですが、別に反体制の表現なんてないのに何処が??って感じなんですけどね。キリスト教への冒瀆なようにとられたんですかね。
ただすぐにもう1度見るのはちょっとキツイです。何故ならいい意味で相当頭が疲れてるので!!そして映像美で二日酔いだから!あの映像美に酔える人ならお友達になれそうです(笑)。
TBお返ししますね!

2008/12/12(金) 午前 8:49 anemone*DDR

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いやあ、かなり気に入られてしまったようですね(笑)。
僕が眠くなったことのないタルコフスキー作品で爆睡されたとおっしゃっていたので、ついついこれはもっと厳しいだろうと勝手に決めつけてしまい、失礼いたしました(^^;
でも、やはりこの手の映画ってホントに相性次第なんだな〜、と思い知らされましたね。

2008/12/13(土) 午前 0:11 [ user t ]

anemoneさん、やっと観ることができました!
anemoneさんやMIJAHさんが絶賛されたのがわかりました。素晴らしい映像美でしたね。祝祭的演劇的なところは寺山修司やホドロフスキーも思い起こさせますが、あそこまでのいかがわしさや毒々しさ悪意はなく(その毒も魅力の一つですが。)素直に観賞することができました。詩人の一生と言うのも、イノセントな感じが醸し出されていたのかなと思いました。
宗教儀式なども、見慣れないものなので新鮮で面白かったです。
パラジャーノフ作品、好きです♪未見の「火の馬」をいつか観るのを楽しみにしときますね!
「ざくろの色」そしておすすめの「ひなぎく」も手元にあるだけでなんだか嬉しくなるような映画でした。
TBありがとうございます。

2008/12/13(土) 午前 0:51 かりおか

user tさん、タルコフスキーも「惑星ソラリス」は面白く観れたのですが、まだ映画をたくさん観慣れる前の学生の頃の深夜に「ノスタルジア」か「サクリファイス」を観賞時に眠ってしまい、それからみてないんです。今観ると、その素晴らしさがわかるかもしれないですね。お好きな方も多い監督さん作品だったので、あんなこと書かなきゃよかったと後悔してます。体調にもよるし、たとえ眠気を誘っても、後から振り返ると素晴らしい作品だった、面白かったな〜と思う映画もありますし。(たとえば私はジャームッシュ大好きですが、そんなふうだったりもします。)
パラジャーノフは素晴らしい大好きな美術作品を鑑賞しているみたいに目が冴えて観れましたが、台詞もあまりないし、退屈な方には退屈なんじゃないかとも思います。王妃が目にレースのリボンを当ててるのを観るだけでぞくっとしたり、ざくろの赤い汁が血の様にかけられるのを観るだけでドラマティック!と私は思いましたが、そう思われないと別に・・・となると思います。

2008/12/13(土) 午前 1:01 かりおか

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いえいえこちらこそ、余計な忠告をしてしまって正直かなり後悔しています(^^;
でもこの作品の魅力が分かるというのは、やはり凄いです。この映画を好まれる人というのは、アート系の素養の深い方ばかりだと思いますよ。

2008/12/14(日) 午後 2:46 [ user t ]

user tさん、この映画は演劇的な要素が強かったと思います。
それも前衛的な、またはアンダーグラウンドな。
私は、映画鑑賞歴よりも演劇観賞歴の方が実は長かったので、この映画が気に入ったのかなーとも思います。
逆に映画的な映画?は、淡々とした表現だと苦手なのかもしれないです。。。

2008/12/14(日) 午後 3:18 かりおか

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かりおかさんのところに来て、3つ目のあーーです。まったく!。
これまたとっても気になりつつも見られないでいる作品。
そうなんですよね〜レンタルにないから購入しかないでしょうか・・
これ『落下の王国』に通じるものがあるかもしれませんね。
あ〜見たい!

2008/12/14(日) 午後 11:38 car*ou*he*ak

カルさん、「落下の王国」は「ざくろの色」の影響を受けてるのでは?という記事もありましたよ。「落下の王国」はとても観たかったのに映画館で観れなかったので、DVD待ちですが、必ず観たい!と思ってます。
「ざくろの色」は何年も観たかったので、とうとう購入してしまいました。あまりDVD購入しないのですが、これは手元においてまた観ても美しいので、購入して良かったです。
またBSかどこかの映画館でパラジャーノフ特集があればいいのに・・・。それまで「火の馬」を観るのを楽しみにしておこうと思います♪

2008/12/17(水) 午後 5:24 かりおか

わーー、ご覧になったんですね。私も観ようと思いながらそのままになってました。
手元にあるといつでもいいやって思ってしまうんですよね〜。
やっぱり映像美、素晴らしそうですね。画像からもシュールでアートな雰囲気分ります。
観なくっちゃ。

2008/12/19(金) 午前 1:57 pu-ko

pu-koさん、観たい!と思い続けて購入したのに、安心しすぎて、気がついたら一年たってました^_^;
台詞もあまりなく、静かな映画ですが、装飾性に富み、本当に美しく詩的な映画でした。私は気にいりましたが、映画として観るよりも、絵画を観るようにシーンシーンを楽しめるとお気に入りになるんじゃないかと思いました。

2008/12/21(日) 午前 1:49 かりおか

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ヤバいですね!この絵は美しすぎます。スバラシいです!!1
観たいな〜
って…この作品、レンタルされてないんですね。
買うしかないか!他にも買わなきゃ観れない作品が・・・(←ひなぎく)←欲しい
今年はDVD購入用貯金しようかな(こどもか!!!)笑

2009/1/5(月) 午後 4:40 MIYA

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