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ショーン・ペンの映画が気になっていたので、カンヌで主演男優賞を受賞した「シーズ・ソー・ラブリー」をレンタルして鑑賞しました。 ジョン・カサヴェテスが遺したシナリオを、息子のニックが映画化した秀作ラブストーリー。破滅的な愛に生きる男女の姿を、カサヴェテス流の乾いたタッチで捉える。破天荒な主人公を演じた、ハマリ役のショーン・ペンが見もの。ロビン・ライト・ペン、ジョン・トラボルタ共演。無軌道だが、激しく愛し合うエディとモーリーン。ある日、自分の留守中にモーリーンが隣人に暴行されたことを聞いたエディは、怒りで我を忘れ、銃を片手に暴れ回り逮捕。施設に収容されてしまう。そして10年後、新しい家庭を築いている彼女の前に、退院したエディが姿を現すが・・・。(allcinema ONLINE) 脚本がジョン・カサヴェテスなんですね〜。あらすじだけ読むと、あらすじどおりに進んでいくように思うけれど、なんだか普通の感覚では観れないような映画というかなんというか・・・。 キャラクターの行動、思考、台詞、すべて規格外で、教科書どおりではなくて、なんだか凄い!って思いました。日本のテレビドラマのように、お決まりごとのように話がすすまないんです。マニュアルどおりの展開の安っぽいドラマとは違ってて、これがいい脚本、本当のドラマなんだろうなーと思ってしまいました。カサヴェテス、凄いですね〜。 愛しすぎるが故に、狂ってしまう男・・・って難しい役柄ですよね。ショーン・ペン、遊び人みたいにも最初見えたので、そこまで発狂してしまうのがよくわからなかったのですけれど、愛してるのに嘘をつかれて本当のことを言ってもらえない(それも彼女が彼を愛してるからなんだろうけど、)何か彼女が酷い目にあったのに、頼ってもらえないことで、発狂しちゃったのかな・・・とも思いました。そしてその混乱の中、3ヶ月というのが10年も病院に収容されてしまうとは!そこまで激しく愛するエディ。でも、ただ激しいだけの男じゃなくて、人に好かれるキュートさも持ち合わせているのが、凄い。お金持ってないのに、彼が甘えると、ダンスホールも食事代も美容院代もお店の人がタダにしてしまうのにはびっくりしました!それだけ魅力ある人物ってことですよね〜。キレるだけの人なら、こんなにも周囲に愛されないです。 モーリーンのほうが、どちらかというと最初から精神不安定な人に見えましたが、彼女もエディを愛しすぎたがために、日常的に愛に溺れて、かなりの駄目女になってるんですよね。駄目駄目という、それが本当の彼女の姿なんでしょうねー。エディがいなかった10年間は、とても普通に、いや普通以上に日常を頑張ってきちんと暮らしていた印象なんだけれども、それは本当の彼女じゃなかったんですね。自分を律して、きちんと生きていけるのは素晴らしいことだろうけど、夢中で愛する人がいて、我を忘れて駄目になってしまうなんて、そんなことができるモーリーンは、常識なんかからははみ出した幸せがそこのところにあったんじゃないでしょうか。彼女は非難される行為をしたかもしれないけれど、自分に正直すぎた人なのかな。そして、その非常識さを受け止めるエディがいて、エディとは、なくてはならないソウルメイトでもあったのかな・・・。 しかし、常識で考えると、再婚したよき夫でよき父のトラボルタは可哀想なんです。とってもいい人なんだもの。頭ではわかっていても、感情的には腹が立ってしまうというのは、当然でした。 長女の心理描写も、ハッとさせられるような描写で、こういう事実があるからこういう態度になって当たり前っていうところが全然なくて、観ながらびっくりして、でも、そうだよねー、予想通り、思ったとおりに人生はいかないもんだよねーと、なんだかカサヴェテスの視点に感心させられました。 ふたりでいると他人に迷惑もかけるし、駄目駄目になってしまうふたりなんだけれど、この繋がりを切ることはできないんだというのが、賛否別れるところでしょうが、「彼女は幻の女なんだ!」って言ってたように、その恋もつながりも幻なのかもしれない、けどそこに生きるっていうのも人生でありなんだろうなとも思いました。当たり前って何?普通って何?って、あらためて思った。 金髪リーゼントのショーン・ペン、かっこよかったです♪
小さいお嬢さんが、一目見て好きになってしまうかっこよさがありました☆ |

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わ、観た気になってる作品シリーズだ(笑)
あら〜これジョン・カサヴェテスが脚本だったですか。
ショーン・ペンの演技もあっての事なんでしょうけど、感情移入させられそうな感じですねぇ。
今度こそ忘れずに観ようっと(笑)
2009/5/28(木) 午後 1:09
昔観た映画です。記憶の奥にありますが、かりおかさんの記事を見てて、切ない気持ちを感じながら観たのを思い出してます。普通って、常識って何?という部分をとても感じる映画だったと思います。
2009/5/28(木) 午後 8:15
じゅりさん、記事を書きながら、「愛より強く」や「トゥルー・ロマンス」を思い浮かべたりもしました。
ジョン・カサヴェテスの脚本は、予想がつかない感情の流れがあって、凄いなーって思いました。
ショーン・ペン、この映画では、なんか魅力的でしたよ♪
そういえばロビン・ライト・ペンと、また復縁したみたいですねー。
2009/5/29(金) 午前 0:55
これは公開当時に観ました。心に残る好きな映画です。
後半の展開、ラストにはびっくりしました。
すごい、の一言です。
2009/5/29(金) 午前 1:02 [ 鉄砲弥八 ]
他人から見てサイテーでも自分自身に幸せの絶頂や自分らしさがあったのでしょうね。常識の枠の中では捉えきれないなーと。
世間体とか、うわべとか、全く感じさせない正直さに、感じ入るところもありましたが、反対の立場から見ると、どうしようもない切なさもありますね。カス同士といわれたけれど、それでいいんだという覚悟が凄かったです、shoesさん。
2009/5/29(金) 午前 1:10
鉄砲弥八さん、ショーン・ペンの映画で、この映画が好きと言う方が何人かいらしたと記憶していたので、観てみました。ジョン・カサヴェテスだったんだーと。映画で、こういうところを大事に演じようとか、監督しようとか、ショーン・ペンははっきりしてるような気がします。魅力的な人ですね。
長女の反応が、そうなんだーとびっくりしました。トラボルタも良かったですね。
2009/5/29(金) 午前 1:28
前から観たいと思ってましたが 未だに観てなかったです^^;
カサヴェテス親子で手がけてるんですね〜。
お決まりパターンじゃない展開との事で見るのが楽しみです♪
2009/6/4(木) 午後 9:55
俳優としてのショーン・ペンはそれほど好きではないですけどこの作品は光と影を上手く演じきってるようなんで楽しみです♪
2009/6/6(土) 午後 5:50
らぐなさん、私もずっと前から観たい!って思ってたのですが、今、やっとショーン・ペンブームが自分の中にやってきて(笑)観ることができました。
カサヴェテスの女性の方が狂っていく、ジーナ・ローランズの「こわれゆく女」は観てましたが、男性側も描いてたんですね〜。
予定調和じゃないところに感心しました。
「愛より強く」も思い出しましたよ。ちょっと女性像に賛否両論かもでしたが、かなり演技してた気がします、ロビン・ライト・ペン。
2009/6/9(火) 午後 11:56
私も熱演型なのがあまり・・・と思ってましたが、この役は、最初は怖そうに見えましたが、憎みきれない愛嬌が見えて、なかなか良かったです、marrさん。カサヴェテス脚本なのも、良かったと思います。映画への愛がショーン・ペンは強い人なんじゃないかと思います。
2009/6/10(水) 午前 1:25