kariokaの「極楽鳥シネマ」

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九月に降る風

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90年代の台北郊外の新竹を舞台に描かれた高校生のみずみずしくも苦い青春映画「九月に降る風」を映画館で鑑賞。

昨年台湾で封切られて「この10年間の台湾映画のベスト」と評判の青春映画です。

台湾映画のこういった青春ものは、いつもとっても心に染みる秀作が多くて、私も魅了されてきました。


この映画の題名「九月に降る風」とは、台湾の新学期は九月から始まるそうで、そんな新学期に新竹地区では、とても強い季節風が吹くそうなんです。そこから、つけられた題名だそうです。(新竹はビーフンが有名で、その強い風でビーフンが干されて、乾燥したいいビーフンになるらしいです。)

楽しかった高校生活がちょっとした行き違いで、取り返しのつかない苦いものになってしまった後悔や悔しさ虚しさを、そのちょうど卒業入学の別れの季節に吹く九月の風に吹かれながら、苦さを懐かしさに変えて描いたような・・・。監督の自伝的要素が詰まった映画だそうです。


台湾期待の新鋭・トム・リン監督が、自身の高校時代を重ね合わせて描く切なくも瑞々しい青春グラフィティ。いつも一緒に遊んで悪童グループを形成している男子高校生7人と2人の女子高生が織りなす儚くもかけがえのない青春の日々を、作品の舞台となる1996年当時に実際に起きた台湾プロ野球の八百長事件と絡めてリアルかつノスタルジックに綴ってゆく。
 
1996年。9月は新たな始まりの季節。高校3年生となったタンは、あいかわらずいつもの仲間7人で一緒に楽しく騒いでは、ハメを外しすぎて教官室に呼び出される日々。学年も性格もバラバラな7人だったが、憧れのプロ野球選手リャオ・ミンシュンの試合を観戦したり、夜のプールに忍び込んだりと、いつも一緒につるんで変わらぬ友情を築いていた。しかし、1年の女子ペイシンは、同級生のチーションをそんな不良グループから引き離そうと世話を焼く。一方タンはグループのリーダー、イェンに憧れながらも彼の恋人ユンに秘かな恋心を抱き、イェンの女グセの悪さに反発を覚え始める。(allcinema ONLINEより)


主に男の子のグループの話だったんだけれど、自分が高校時代に、いかに彼らのように人が傷つくことや自分の本当の気持ちに対して、無自覚であったか・・・というようなことを重ねて思い出して、胸が痛くなりました。

やはり自分のことで精一杯で、人を思いやる気持ちとかが薄かったり、間違ってたり、ああすればもっと良かったのに、なんにもわかってなかったなー、あの頃は・・・。もし、戻してもらえるなら、一番高校生の頃に戻りたい!なんて、思ってしまいました。

大好きなはずの友人の気持ちを傷つけたり、仲直りしたくても意地やプライドが邪魔したり、善くありたくても卑怯者になってしまったり、筋を通せば自分が酷く傷ついたり・・・。青春って爽やかなだけじゃないんだよねー、痛く苦しく鬱々とした気持ちも青春時代なんだよ・・・、なんて、いろんなことを思いながら観てました。

でも、学校から悪いグループといわれている彼らが、授業をさぼってつるんだり、夜遊びしたり、野球観に行ったり、屋上で集まったり、夜中のプールで裸で馬鹿みたいにはしゃいで泳いだり・・・だんごになってじゃれあってるのは、とっても楽しそうでした。

リーダー格のイェン役の子は、ハーフの男の子でトム・クルーズに似てました。
可愛い(本当に可愛い女の子。ちょっと儚げなのがまた可愛い。)彼女ユンがいるのに、自分がとてももてるから、その機会を充分に活用したい、というか、なんというか。。。あれだけもてれば、そうなってしまって当然なのかも。。。でも、そういう不実さが、彼らのグループに徐々に影を落としてしまって。
グループの中でイェンの一番の親友のタンも、イェンへの友情とユンへの思いのバランスが取れなくなって、グループとの距離ができてしまいます。

いつも一緒だからって、みんながみんな同じように仲間を思い合ってるかっていうと、そうでもない。ちょっとした気持ちの行き違いが大きく大きくなって・・・そして、共に楽しく応援していた台湾プロ野球の八百長問題にもがっかりさせられ、楽しい楽しい時間は通り過ぎ、あまりにも取り返しのつかない苦さが彼らに訪れて・・・。

そんな中で、仲間を一番思いやる凄まじい男気を見せたヤオシン、けっして卑怯な行為を許さず、その覚悟の行為・・・。その結果は、キツかったけれど、自分に一番正直な行為でした。。。彼のようにありたいけれど、どうしても自分が一番大事になってしまったり、嫉妬心があったり・・・、その後の自分を考えて保身したり。。。複雑な感情が、皆の心の中に残ってしまって、もう2度とあの楽しかった日々は帰ってこないのを皆が知ってしまったのが、とても辛く寂しかったです。。。
(ヤオシンを演じたワン・ポーチエはその演技で新人賞を受賞し、ピーター・チャンのプロデュースによる大作「十月圍城」への主要キャスト出演が決定したそうですよ。)

他に、厳しく見えるが本当は彼らを思って注意していたであろう高校のクン教官に『深海 Blue Cha Cha』『西瓜』のルー・イーチン、イェンの浮気相手の恋人に『カップルズ』『ラスト、コーション』のクー・ユールンが出演してました。

それから、なんと、香港映画界のエリック・ツァンが本作の共同プロデュースを務めています!
愛娘に勧められて、本作の脚本を一読した彼は、その清新な物語にたちまち魅了され、プロデュースを即決。同時にイェンの父親役で特別出演して、香港公開に尽力したそうです。
エリック・ツァン、かっこいいですね!

(ところで、横浜ジャック&ベティという映画館で、この映画を鑑賞しました。この映画館は、いわゆる名画座なんですが、映画のセレクトがいつも素晴らしいんです!!!主に渋谷のユーロスペースやその他単館で評判になった映画を多く公開しています。とっても行きたかった映画館なんですが、ちょっとわかりにくいところにあり、方向音痴の私は2度ほど迷って行けませんでした〜^^; しかし、今回、やっとたどり着き(笑)無事鑑賞!今後、多く利用することになりそう?です♪)


監督は、短編『海岸巡視兵』が05年の台北映画祭で作品賞に輝いた注目の新鋭トム・リン(林書宇)。1976年生まれの彼は、自伝的要素を色濃く投影させたこの長編デビュー作で、等身大の青春模様をリアルに掬い取り、世代の異なるさまざまな観客層から普遍的な共感とノスタルジーを獲得。と同時に、緻密なカット割りと躍動感あふれる手持ちキャメラによる映像スタイルは、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)やエドワード・ヤン(楊徳昌)ら80年代台湾ニューウェイヴの監督たちに勝るとも劣らぬ斬新な才能の発見と、高く評価された。(公式より)

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何だか苦くて、フーッとため息が出た映画でした。
クー・ユールン、役者してるんですね、出てきた時、あれって思いましたよ。
台湾の学校って、教官がいるんですよね、この人達って軍人なんでしょう、以前にも何かの映画で学校の教官が出てきた時も、どういう立場の人なのかなあって思いましたよ。

2009/11/6(金) 午後 0:37 banimi

思った以上に、爽やかというよりも苦さが強い映画でした。
現実に起こりそうな苦さだけれど、取り返しがつかない感じがあって、現実だったら辛すぎですね・・・。
クー・ユールンは「カップルズ」の印象が強いです。そういえば、「カップルズ」の後味も苦かったかも。監督がエドワード・ヤンの助監督だったので、影響が強いかも。「クーリンチェ」も苦い青春だったし。。。
クー・ユールン「ラスト・コーション」にも出てましたが、あんまりいい役じゃなかったです。
軍人だと、先生以上に厳しくて怖いんでしょうね。1996年設定でも、私たちが想像する以上の規律があったのでしょうか?

2009/11/6(金) 午後 3:35 かりおか

「この10年間の台湾映画のベスト」ですか〜。当時台湾滞在中だったはずの私は知りませんでした…。
最近、ようやく台湾映画に本格的に興味を持つようになったので(遅!)、かりおかさんのセレクトは勉強になります!
台湾、完成度の高い青春映画が多いような気がします。この作品も非常に気になってきました!

2009/11/14(土) 午後 10:46 Mijah

台湾の女優のスー・チーも、この「九月に降る風」や「Orzボーイズ!」をいい!とインタビューであげていました。俳優のピーター・ホーも「夢遊ハワイ」がいい映画だったと語ってますが、台湾の映画界は製作資金不足で、低予算のアート系映画かローカル色の強い青春映画になってしまうところもあるそうです。でも、その限られた中で瑞々しい秀作を多く撮っているのは凄い。台湾青春映画は、その素朴さゆえに惹かれるところが多いです。
この映画は、思ったよりも苦い映画でしたか、その苦さが懐かしいような映画でした。
台湾映画は、話題のものでも、一般公開されなかったり期間が短かったりするのが残念です。昨年、台湾映画祭での映画はまだDVD化もされてないのがほとんどで。。。
観たいのが実はいっぱいあるんですよ、Mijahさん。

2009/11/17(火) 午前 0:57 かりおか

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横浜ジャック&ベティって、一度も行ったことがないんですが、なかなかのラインナップですよねー。
どこの国も娯楽大作に重きがおかれがちなんですが、台湾はずっとこういうのを核にしていってほしいなぁと。
私は、「Orzボーイズ!」が観たーい。

2009/12/6(日) 午前 1:41 [ かえる ]

台湾青春映画、いいですよね〜。観た作品はどれも良かったです。
2月公開の「海角七号」や「台北に舞う雪」も観に行きたいですが、なかなか都心だと遠くて。。。
ジャック&ベティで上映してくれると、近いので行きやすいです。
この映画観た後も、「動くな、死ね、蘇れ!」などレンタルでもなさそうないい映画を上映するらしいので、また行きたいと思ってます。
「Orzボーイズ!」はもう少し下の小学生の話ですが、とっても良かったですよー。NHKでまた放映してくれるといいですね〜。
かえるさん、TBありがとうございました♪

2009/12/7(月) 午前 1:38 かりおか

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Orzボーイズも台湾人から「いいよ〜」と勧められてDVDを購入しました。これもいい映画でした。
「9月に降る風」をはじめとする台湾青春映画、今まで見たので
あんまりはずれもなく、どれもよかったです。

2010/2/1(月) 午後 9:44 sally

2年前の夏に、遅いんですが「藍色夏恋」を観て、凄く良すぎて、それからますます台湾映画観るようになりました。F4ってなに?って思ってたのに、流星花園1、2も、明るく爽やかで面白くて。
香港や韓国の映画も好きですが、最近は癒される台湾の映画が好きです。明星も明るく優しい性質のいい感じの人が多いような。
以前はエドワード・ヤンやツァイ・ミンリャンやホウ・シャオシェン作品を観てましたが、もっと若い世代の映画も面白いですね♪
なかなか公開されないのが残念です。
コメントありがとうございました、sallyさん。

2010/2/2(火) 午後 4:44 かりおか

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