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ポン・ジュノ監督の新作「母なる証明」を映画館で鑑賞。 うーーーーん、こんな映画、作ってしまっていいのだろうか。。。 韓国映画の凄い映画は、こちらが隠しておきたいような事柄を表に出してきて、感情的に痛いところを突いてくるようなところがあって、参った・・・と思うんですが、この映画もかなり凄いんです。 ポン・ジュノは、どういうつもりでこんな映画を作ってしまったんだろう。。。心が抉り取られそうになる。母はここまで息子のために・・・これが本当の母性というものなのかなー。。。綺麗事や建前や世間体なんてものは、ここには全く存在してないんですよね。ただ、母と息子の関係性だけ。その強い絆が何よりも優先される。。。ショックでした。本当の姿なのかもしれないけど、これを描いてしまったことに驚愕しました。映画として、本当に凄いけれど、それを描いてしまっていいのだろうか・・・。 冒頭、ひとり枯野で、母は奇妙なダンスを踊っています。このダンスの前にあった出来事を後で知り、愕然とします。魂がなくなったような奇妙なダンス。普通の状態じゃない鬼気迫るような不思議なダンスに、どうしたんだろうこの人は?と、映画のストーリーに引き込まれる見事な幕開けでした。。。 「殺人の追憶」「グエムル -漢江の怪物-」のポン・ジュノ監督がとある寒村を舞台に、息子の無実を信じてたった一人で真犯人探しに奔走する母親の執念の姿をスリリングに描き出した衝撃のヒューマン・サスペンス・ミステリー。息子役には兵役後の復帰第1作となる「ブラザーフッド」のウォンビン。また、圧巻の母親を演じているのはTVドラマを中心に活躍し“韓国の母”とも称される国民的大女優、キム・ヘジャ。 静かな田舎町。トジュンは子どものような純粋無垢な心を持った青年。漢方薬店で働く母にとって、トジュンの存在は人生の全てであり、いつも悪友のジンテと遊んでいることで心配の絶えない毎日だった。そんなある日、女子高生が無惨に殺される事件が起き、容疑者としてトジュンが逮捕されてしまう。唯一の証拠はトジュンが持っていたゴルフボールが現場で発見されたこと。しかし事件解決を急ぐ警察は、強引な取り調べでトジュンの自白を引き出すことに成功する。息子の無実を確信する母だったが、刑事ばかりか弁護士までもが彼女の訴えに耳を貸そうとしない。そこでついに、自ら真犯人を探すことを決意し行動を開始する母だったが…。(allcinema ONLINEより) 韓国の警察のことはよくわからないですが、「殺人の追憶」でも、田舎の警察が、捜査もろくにしなくても、自白を強要できるような弱い立場の人間を犯人に仕立て上げるような杜撰なところがあるように描かれていました。けれど、実際のところはよくわからないので。。。ポン・ジュノ監督が、韓国社会のそういう悪い点を告発してるという側面も、この映画にはあるのでしょうか。 犯人とされたトジュンも、トジュンの母も、殺されてしまった女子高生も、みんな社会的に虐げられてきたような人たち。女子高生が本当に心を許し仲良くしてきたのも、顔に大きな傷がある友人だったり。 事件に関わっていると思われる誰もが、生活苦や弱さや絶望を抱えていて、閉塞感があり、その中で起こったこの殺人事件は、やりきれないものでした。そして、登場人物誰もが、いい人悪い人とは一概に言えないような清濁あわせ持って描かれていました。 やりきれない映画だけれど、サスペンスの要素もあり、全く飽きることなく見せていくポン・ジュノの監督としての力量は、見事というしかないです。でも・・・って、心にひっかっかるところが多分にある映画でもありました。 母のキム・ヘジャは、母そのもの。母の哀しさ、滑稽さ、一途な愛情でいっぱいでした。 4年ぶりの復帰作となるウォンビンも、本当にトジュンになりきっていて、凄いです。 ウォンビンは作品を選んで出演しているようで、そんなにたくさんのドラマや映画に出演しているわけではないのですが、どれも心に響くようなところがあるもので、ウォンビン出演作は、実は私は全部観てるんですよね〜。(長い長い「コッチ」も観ました!韓国の家族を描いた秀逸なドラマでした。波乱万丈で喜怒哀楽も激しく面白かったです。「秋の童話」「ブラザーフッド」も良かったです。娘がウォンビン大好き!なので一緒に観た・・・っていうのもあるのですが^^; ) で、今回、よくポン・ジュノのこの映画を復帰作に選んだなーと思いました。美しい男として有名なウォンビンが、ここまで演じるとは・・・。とても自然で、難なく見えますが、そこが凄かったです。演技者としてのウォンビンにこれからも期待したいと思いました。 パク・チャヌク監督の「オールド・ボーイ」、イ・チャンドン監督の「オアシス」を観た後に受けたような衝撃があった作品でした。 凄い作品です。でも、オススメはできません。好きとはいえない、辛い後味の映画でした。
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じみ〜さん、私は元々ポン・ジュノ監督が好きだったので、この映画は絶対観たい!と思ってました。強烈とは聞いてましたが、ここまで凄いとは。。。反則技でした。
ウォンビンは、ポン・ジュノの凄さを認めているから、オファーがきたからすぐ受けたんだと思いますよ〜。ポン・ジュノ作品を断るのは俳優としてどうかと思うので、ウォンビンが受けてくれて良かったです。元々恋愛ものが嫌いみたいですよね、ウォンビン。
田舎で育った素朴なところを生かしてた役柄でした。でも、凄みもありました。ウォンビンのこれからが楽しみです♪
2009/11/17(火) 午後 9:27
刑事やジンテを善良に描くこともできたのかもしれませんが、それをしないポン・ジュノは凄いですね〜、marrさん。
日本映画だと、山下敦弘監督の「松ケ根乱射事件」を観た感じと似てたかも。もっとポン・ジュノの方が、激烈で起伏がありますが。。。
日本だと淡白になるところが、胸にグサグサ刺さってきました。
2009/11/17(火) 午後 9:44
まだささくれ立った感覚が残ってますよ。
記事書いたんでTBさせて下さいね♪
2009/11/17(火) 午後 9:44
予告編だけよその土地で観て、こちらで観れないという。。
ポン・ジュノ監督作品ですし、各地で上映しているので、まず先に「観たい」という気持ちになっちゃうんですけどね。
胸に突き刺さるような・・・映画でしょうねぇ、やっぱり。。
2009/11/17(火) 午後 10:07
marrさん、TBありがとうございました!
ずしんと、特にウォンビンのラストの表情と、キム・ヘジャのラストシーンが、残ってます。。。
2009/11/18(水) 午後 4:35
残念ですね、恋さん。でも万人に勧められるような映画じゃないので、仕方ないかもしれません。
一昔前の日本映画の重い雰囲気を受け継いでるかのような映画でした。今村昌平などの域に近づいてるのかしら・・・。
ずっしりきました・・・。
2009/11/18(水) 午後 4:41
なんか、すごそう。
受け止め切れないという気持ちが、すごい伝わって来ました。
やっぱ、韓国の映画やドラマは、今、勢いがあるのかな。
ウチの母も、よく観てます。泣いたりしながら。
2009/11/18(水) 午後 6:56 [ おんくん ]
いわゆる韓流のドラマよりも、ポン・ジュノ監督作品は強烈だと思います。結局、人情や人との繋がりの大事さなんかにドラマでは涙しますが、この映画は涙も出てこないくらい強烈でした。こういう展開、許せないと思う人もいるんじゃないかなー。。。
でも、とても完成度の高い映画でした。
2009/11/19(木) 午前 1:54
私もポン・ジュノ監督作品なので絶対みたいと思ってました。
これは強烈でしたよね。そうですね、好きとはいえない人もいると思う作品だけどでももう、お見事って思っちゃいました。サスペンスとしても飽きる事もなかったし引き込まれましたね。
韓国の警察って杜撰なんでしょうか。実話の『チェイサー』でもかなり酷いものだったけど監督そういうとこ指摘したいのかもしれないですよね。ウォン・ビン復帰作にコレを選んだのは凄いですね。
TBお返ししますね
2009/11/28(土) 午後 10:55
映画館で絶対観たい!って思って鑑賞しましたが、キツいとは聞いていたものの、ここまでとは驚愕しました。ちょっと引いたかも。。。
でも、一瞬たりとも飽きなかったし、登場人物たちの造詣も凄みがありました。ポン・ジュノ凄いです。ウォンビンも凄い。
「チェイサー」とっても観たいですが、新作扱いなので、ちょっとケチってます(笑)観忘れないようにしないと。強烈そうですね〜。
TBありがとうございました、らぐなさん。
2009/12/2(水) 午前 1:58
そうそう。これはなんて書いていいのか困るくらい感動っていうか
驚いてしまいました。母の盲目の愛の深さ、激しさってすごいですね。そうそう。被害に遭った女子高生も悲しい〜〜。養っていた自分のおばあさんにまであんなこと言われて・・
みんな何かしら負のものをしょっていますね。
そうですね。すごいけれど後味も悪いです。
TBさせてくださいね。
2009/12/4(金) 午後 0:29
正直、観た直後は、ここまで描くのかーと参ってしまいました、カルさん。人間の負の面をクールに鋭く描いて言葉が出ない感じでした。
あの女子高生も悲しかったですねー。。。映画全体に、偽善な部分が全くないのがポン・ジュノの凄いところなのかもしれないですね。
TBありがとうございました、カルさん。
2009/12/7(月) 午前 0:37
すごい作品でした。
私はポン・ジュノ初体験でしたが、感動して泣いちゃいましたから。
ココまで深く危険なレベルまで母子を描ききった作品があるだろうか。韓国映画恐るべし!
TBお願いします。
後になりましたが、今年もよろしくお願いいたします。
2010/1/3(日) 午後 0:35
Onemuさん、凄すぎて涙も出ないくらいでした。驚愕でした。。。
韓国映画は、物凄い映画を作るんですよね。。。
ポン・ジュノ監督作は大好きでしたが、この映画には参りました。
同じように参っている韓国の映画監督に、イ・チャンドン(「オアシス」「ペパーミント・キャンディ」「シークレット・サンシャイン」など)、パク・チャヌク(「オールド・ボーイ」「復讐者に憐れみを」「親切なクムジャさん」など)、キム・ギドク(「悪い男」「受取人不明」「コースト・ガード」など)がいます。彼らの映画は、できれば全部見逃したくないと思ってますが、続けて観るとキツイですねー。。。
TBありがとうございました!
2010/1/5(火) 午後 5:39
確かに後味の悪い映画でした。
ポン・ジュノ監督のすごさも感じることが出来ました。
韓国でも、この映画は、話題になったことでしょう。
冒頭の彼女のダンスは、意味深いものでしたね〜。
2010/1/9(土) 午後 8:40
2009年のベストに入るような凄い映画でしたね。
キネマ旬報ベスト10などに入ってくるのではないでしょうか。
「殺人の追憶」は、その公開年に「ミスティック・リバー」に続く2位で、びっくりしました。3本韓国映画がランキングに入ってて、勢いがありました。その監督たちが、凄い映画を作り続けてますね。
キム・ヘジャのダンス、迫力でした!
2010/1/10(日) 午前 9:21
母親の愛は万国共通。しかしこの愛は間違ってる。でも否定は出来ない部分もありますね。
2010/4/30(金) 午前 11:55
強烈すぎてショックでしたが、映画として凄い映画でしたね。
高評価なのもわかります。
TBありがとうございました、もっさんさん。
2010/5/3(月) 午後 3:29
お久しぶりです。
私も先日やっとDVD視聴で「母なる証明」観ました。
いや〜本当に強烈すぎるくらい凄い映画でした!観終わって、言葉を失うくらいの衝撃。でも、時間が経つにしたがって…じわじわっときますね。韓国映画は、後でじわじわが多いです。何か、この警察を見てたら…最近の日本の検察と重なりました。
とにかく、主演のキム・ヘジャの演技は圧巻でした。この映画はシナリオに惚れ込んで出演を決めたようですが、さすがと思いました。ウォンビンの演技も良かったですが、何と言ってもジンテを演じたチン・グがミステリアスな人物で…何かこの映画の本が出てるそうですが、本ではジンテが裏で被害者の少女の相手になる男性を紹介してた人物になってるようですが、そして〜あの事件の一部始終を見たという男とも、少女が殺された後に、その男と会ってることになってるようで…。映画でも何かナゾめいてましたね。本当に犯人は、ドジュンなのでしょうか?
TBさせてくださいm(__)m
2011/1/11(火) 午後 1:27
本当に凄い映画でしたね。強烈過ぎて引いてしまいました。。。
外国でも評価されて、何か映画賞受賞してましたね。
でも、最近は、韓国映画でも、ちょっとハートがあるものというか、そういうものが好きなので、この映画は私にはきつすぎました。
でも凄い一本ですよね。
遅くなりましたが、TBありがとうございました、サランヘヨさん。
2011/1/25(火) 午前 3:18