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フランソワ・トリュフォーの「アデルの恋の物語」を再見。 以前観たのは、テレビ放映していた時。なんとなく観始めたら、凄い映画で、のめりこんで観てしまった。その時に一回しか観てないのですが、強烈な印象でした! 主演のイザベル・アジャーニは私の一番好きな女優さんになりました。 アジャーニ、弱冠19歳の演技!!!私もちょうどこの映画を観た時が同じ年くらいだったので、影響を強く受けました。 『レ・ミゼラブル』などで著名な作家ヴィクトル・ユーゴーの娘、アデル・ユーゴーは、イギリス軍中尉の青年に一目惚れした。以来、青年の任地が変わるたびに、アデルも彼について回る。そして彼女の愛は、次第に執念とさえ呼べる激しいものになっていく……。フランセス・V・ギールの原作『アデル・ユーゴーの日記』をトリュフォーが映画化。当時まだまだ若手だったI・アジャーニの美しさと存在感を世に知らしめた秀作。(allcinema ONLINEより) イギリス中尉に誘惑され、好きになり、彼の任地に行ってみると、もうそこには愛は存在していなかった。。。彼の心変わり。元々不誠実なところのある男性だったようで、もう現地の女性と恋愛を楽しんでいて・・・。初めての恋にのめりこんだアデルは、相手に受け入れられないのに、諦められずに執着を見せるのです。今で言うところのストーカーとなってしまうんですが、彼への激情を持ち続け、彼との嘘の結婚報告を新聞に発表させ、彼の縁談を潰し、彼に娼婦まで贈り物として届け、催眠術師に彼に自分を好きになるような催眠術までかけさせようとして・・・終いには、彼への恋情から発狂してしまって。。。 この激しい女性をイザベル・アジャーニは、演じきるんですよね〜。役柄が憑依してるみたいでした。 くだらない男と軽蔑までしているのに、恋の情熱は止められない・・・自分もこんな恋愛をしたらどうしよう・・・と恐怖さえ感じました。そうならないとは言い切れないなーと当時は思ってしまいました^^; 相手がとことん拒否するので、なんと憎らしい男!とも思いましたが、今観ると、アデルにも拒否される問題がかなりあったのでは・・・と思います。だって他の女性とは結婚しようとしてましたから・・・。 偉大なヴィクトル・ユゴーの娘であった・・・というところも、彼女の相当なコンプレックスとプライドになっていて、本当は芸術家として認められたい人だったのかなーとも。 自分の思いを手紙にずっと書き綴っていて、もう何が本当なのかもわからなくなるくらい激情を書き綴ってて・・・。凄かったです。 相手のことがわからなくなるほど、日常生活が送れなくなるほどの、激しい思い。究極の自己愛かも。 彼女のプライドが、後に引けなくなってしまったのか・・・。 恐怖でもありますが、そこまでの感情に生きるなんて、驚嘆でした。 アジャーニがまたとても美しいのですが、最後は服もボロボロで乞食女のようになり・・・。 アデルは実在の人物だそうです。姉が新婚旅行の事故で溺れ死んだことも彼女の心に傷になっていて、死んでしまう前に思いを遂げたいと思ったのか、水に溺れる悪夢を何度も何度も見続けるのも、あー、そうなってしまうんだ・・・と、わかるような気もしました。。。 このアジャーニの演じたアデル像が、ずっと心の中に残っていました。 その後もイザベル・アジャーニは、このアデルに似たような激情の女性の役が続きます。 年齢不詳のように、何年たっても美しいままの女優さんでもあります。 【フィルモグラフィー】 ○イブラヒムおじさんとコーランの花たち (2003) 出演 映画スター ボン・ヴォヤージュ (2003) 出演 ヴィヴィアンヌ ○イザベル・アジャーニの 惑い (2002) 出演 エレノール 愛のはじまり (2002)<未> 出演 パパラッチ (1998) 出演 悪魔のような女 (1996) 出演 ○王妃マルゴ (1994) 出演 可愛いだけじゃダメかしら (1993) 出演 ○カミーユ・クローデル (1988) 出演 イシュタール (1987) 出演 ○サブウェイ (1984) 出演 ○殺意の夏 (1983) 出演 ○死への逃避行 (1983) 出演 アントニエッタ (1982)<未> 出演 炎のごとく (1982)<未> 出演 イザベル・アジャーニ/抱きしめたい (1981) 出演 カルテット (1981) 出演 ○ポゼッション (1980) 出演 アンナ/ヘレン ○ザ・ドライバー (1978) 出演 ザ・プレイヤー ○ノスフェラトゥ (1978) 出演 ブロンテ姉妹 (1978) 出演 イザベル・アジャーニの 女泥棒 (1977)<未> 出演 テナント/恐怖を借りた男 (1976)<未> 出演 バロッコ (1976) 出演 ○アデルの恋の物語 (1975) 出演 夏の日のフォスティーヌ (1971) 出演 (○は観た作品です。) 一番激しいのは「ポゼッション」!!!憑依演技の極みでした。
可愛いのは「サブウェイ」かな?でも、パンクな髪型の若奥様で、いきなりキレてたけど。。。 |

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これはレンタル店で見かけたことがあります〜。
なるほど、このようなお話でしたか。
俄然これ、観たくなっちゃいました。^^;
今度借りてみます〜〜。
2009/12/30(水) 午後 11:00
レンタル店にありましたか!サムソンさん。
私、みかけたことがなかったので、どうしても再見したくて購入してしまいました〜。そこのレンタル店、いいお店ですね!
イザベル・アジャーニ様は、女優さんの中で一番好きな人です。
美しい彼女が、ボロボロになるまで激情の中に生き続けるのが衝撃でした。いわゆる心が通い合ういいお話の映画に出演したことってないんじゃないかしら?って思います。徹底してる女優さんですねー。
2009/12/31(木) 午前 2:17
未見です・・・
「発狂」「憑依」の役作りですか、なるほど、かりおかサン好みですね(^^)
トリュフォーは、恋愛をテーマにして何かしら甘いような印象があったのですが、レンタルかTV放送があれば、是非みてみたいですね
2009/12/31(木) 午前 10:49 [ 8 1/2 ]
この時アジャーニは若いですもんね。ほんとすごいですよね。
基本的には憑依系の女優さんなんでしょうけれど、きれいなだけでなく不思議な魅力がありますよね。
このほかだと、「カミーユ・クローデル」も印象的です。
「サブウェイ」はファッションもよかったですね。
他にもいい作品はありますが「ブロンテ姉妹」なんかも荒野の雰囲気とマッチしていた記憶があります。
2010/1/1(金) 午前 7:33 [ miskatonic_mgs_b ]
8 1/2さん、一番最初に観たトリュフォー作品がこの映画だったので、この女性像に衝撃を受けました。この後の映画鑑賞の好みに随分影響を与えた作品になってしまいました。
自分の思いのままに・・・という印象がトリュフォー作品には強いですが、でも面白いです。私も未見のトリュフォー作品は全部観たいなーと思ってます。(毎年言ってるような気がしますが^^; )
2010/1/5(火) 午後 4:07
miskatonic_mgs_bさん、アジャーニは若いうちから本格的な舞台女優だったので、舞台的な演技なのかもしれないですね。抑制した演技とは反対の演技トーンですよね。そこが私にはとても魅力的でした。
文芸ものや歴史ものなどが似合う気品のある雰囲気と容姿も兼ね備えているのが、激情でも嫌な感じには見えないところですね。不思議な人です。「王妃マルゴ」も素晴らしかったですよ!
「ブロンテ姉妹」未見なので、観たいです。「嵐が丘」も演じてれば嵌ってたでしょうね〜。
2010/1/5(火) 午後 4:12
ほんとカミーユ・クローデルと同じくのめりこんでいってしまう
狂気の愛を全身全霊で表現していました。
アジャーニの出演作、みんな見ていきたいですね〜
TBさせてくださいね。
2010/1/6(水) 午前 11:27
このアジャーニを観たら、「王妃マルゴ」「カミーユ・クローデル」もまた観たくなりました。
韓国のパク・チャヌク監督が、「サースト」で吸血鬼役の女優さんに「ポゼッション」のアジャーニの演技を見せて、抑制された演技と反対の感情を激しく表に出していく演技を勉強させたそうですよー。
2010/1/7(木) 午前 1:19
この映画、もうイザベルさんの出てる映画ってこのへんのは大抵狂気が入ってるのが多いので見たんだったか、見てないんだったかもうわかんなくなっちゃてます・・・。
ただこの前ビックリしたのがドイツで『ポゼッション』のDVDが発売されてたこと!!20ユーロ弱でちょっと高かったので検討中なんですが。
あのグロさを今見ていい時期なのか、でもあの頃の印象とまた違ったものを受けるのかもしれないとか色々考えは巡るので迷ってます・・・。
2010/1/8(金) 午前 9:07
この映画は、狂気の役柄の最初の映画で、トリュフォー監督作なので、強烈な印象でした。一番最初にアジャーニを観たのがこれだったので、その後、アジャーニ作品を探して観るようになって・・・。
可愛いのに、それを超えた演技っていうのが凄いです。
「ポゼッション」また観たい!タコ?が出てくるところなんか、もうわけわかんないくらいでしたので、自分が今観てどう思うかっていうのは、わかります。レンタルで観かけないですよねー。ズラウスキー監督作って強烈でしたが、「ポゼッション」はホラーみたいでした。
2010/1/9(土) 午後 6:29