|
お正月の深夜にテレビ放映された「4分間のピアニスト」を鑑賞。 年末年始のバタバタで映画が観れず、かといってテレビも観れなかったので、実家に帰っていた深夜、皆が寝静まってからの鑑賞でした。 激しい映画。でも、こういう映画が一年の初めに観れて良かったです。 本国ドイツで大ヒットした音楽ヒューマン・ドラマ。類いまれなピアノの才能を持ちながら殺人犯として収監され、刑務所の中でも手のつけられない問題児となった女囚と、彼女の才能に惚れ込み残り少ない人生を懸ける老教師、そんな2人の女性の魂のぶつかり合いを衝撃的に描く。主演は新人ハンナー・ヘルツシュプルングとドイツの人気俳優モーリッツ・ブライブトロイを息子に持つベテラン女優モニカ・ブライブトロイ。 ピアノ教師として刑務所を訪れたトラウデ・クリューガーは、机を鍵盤代わりに無心で指を動かしている女性に目を留める。彼女の名はジェニー。天才ピアニストとして将来を嘱望されながらも道を踏み外してしまい刑務所暮らしの日々。心を閉ざし、衝動的に暴力を振るう彼女は刑務所内でも札付きの問題児。それでも、ジェニーの才能を見抜いたトラウデは所長を説得して特別レッスンを始める。来るべきコンクールでの優勝を目指し、厳しくも情熱をもって指導に当たるトラウデに、ジェニーも次第に心を開き始めるのだったが…。(allcinema ONLINEより) 女囚のジェニーは、周囲にピリピリとしたバリアを張り巡らして、ちょっとでも彼女の癇に触ろうものなら、暴力的な態度にでるような狂暴な女性。でも、彼女はかつて天才ピアニストとして注目された少女だったのです。刑務所でその才能を見抜いた老ピアノ教師トラウデは、その才能を生かすのが自分の使命だと、彼女をコンクールに出場させるためのレッスンを始めます。 始めは反発していたジェニーですが、ピアノが嫌いなわけではない。彼女の才能を伸ばしたいと願うトラウデのレッスンを受け入れていきます。 ところが、看守や女囚仲間の嫉妬や反発による妨害にあったり、ジェニーとトラウデの気持ちがすれ違ったり・・・。そのたびにジェニーの激しい気性が爆発して。。。ジェニーは更に自分も周囲も傷つけて。 「人とわかりあうのが、こんなに難しいなんて・・・。」とトラウデは思わずつぶやきます! トラウデは若き日に、ナチスドイツによって愛する人を奪われてしまうという哀しい過去がありました。 辛い人生だったとはいえ、才能に恵まれ、まだ若いジェニー。若くして亡くなった恋人への思いを昇華するかのように、彼女を世に送り出すことが自分の残された最後の使命だと、トラウデはくじけそうな心を何度も奮い立たせます。 ただ、厳格な彼女は、礼儀としてお辞儀をすることを望み、クラッシック以外の音楽を「低俗な音楽はやめなさい」と切り捨てます。 マスコミの取材での、手錠を後手にしての前衛ジャズのようなジェニーの見事な演奏にも顔をしかめます。 クラッシックのレッスンを受け入れたかに見えたジェニーでしたが、ラストの4分間のジェニーの演奏は、自分を全部吐き出しているかのような即興の魂の演奏でした。この演奏が、また凄い!!! 実際はドイツで人気の日本人ピアニストの演奏だそうですが、チラウデが言うところの「低俗な」パンクテイスト溢れる激情の演奏!!!それにショックを受けたかのように見えたトラウデも、彼女の4分間の演奏を、聴衆とともに、最後はじっとみつめました。 二人の心は繋がったかに見えて、離れ、また繋がり、離れ・・・。 裏切られ続け人を信じられなくなったがピアノは忘れられなかったジェニーと、音楽だけを愛すると決めたトラウデ。何度も激しくぶつかり合いながら(ジェニーに殴られたりもしました!)音楽への情熱を通してお互いへの愛や感謝も感じたのでしょうか。。。 激しい魂のぶつかり合いに、ハラハラしながらも、何か観終わった後、とても熱い気持ちになりました。 (ジェニー役のハンナー・ヘルツシュプルングは、ピアノのレッスンとともに、ジェニーの凶暴性を表現するために、ボクシングのレッスンも受けたそうです^^; 激情のジェニーになりきって、その年のドイツの新人女優賞を受賞しました。 モニカ・ブライブトロイは、自分の年齢よりもかなりの老けメイクで、厳格な音楽を愛するピアノ教師の揺れ動く感情を好演していて、映画が引き締まりました。ファティ・アキン監督の最新作「ソウル・キッチン」で息子のモーリッツ・ブライブトロイと共演後、一作出演して、お亡くなりになったそうです。お正月にこの映画を観たばかりだったので、ベルリン在住のanemoneさんのブログで知り、驚きました。残念です。。。 ジェニーに嫌がらせをする女囚役に、1997年のドイツ映画「バンディッツ」という女囚脱獄バンド映画の主役のヤスミン・タバタバイが!「バンディッツ」も面白い映画でしたよ♪}
|

- >
- エンターテインメント
- >
- 映画
- >
- 映画レビュー





この映画、日本で深夜に放送されていたのは他のBlogの方の記事で拝見しました。実はこの映画は知ってるんだけど、まだ未見なんです。
何でかわからないけど、候補にはあがったですがどっかに行ってしまった・・・。
でもかりおかさんの記事を拝見して、またリスト上に復活しそうです☆
2010/1/11(月) 午前 0:46
anemoneさん、情報ありがとうございました。
この映画観て、いい女優さんだと思ったばかりだったので、亡くなったと知り驚きました。覚えてませんが「ラン・ローラ・ラン」でも息子さんと共演してたんですね〜。残念です。
私、刑務所ものってなんとなく苦手で、名作と言われてるものも観てなかったりするのですが、この映画は予約録画はしなかったものの、深夜テレビで観たら、凄く自分にとって魂に響くような映画でした。
ラストの演奏シーンなんて、あんな演奏観たことないような迫力で!
みつけたら、観てみてくださいね。ドイツ俳優、脇は有名な方ばかりのようですよ。
「バンディッツ」も女囚のバンドものでしたが、エンタメ性があって面白かったですよ。当時ドイツで流行ったそうですね〜。
2010/1/11(月) 午前 1:24
これは見ごたえのあるヒューマンドラマでしたよね。
ある過去をもったふたりが心を通わせるとき・・ んもう、感動的でした。
TB、お願いします。^^
2010/1/11(月) 午前 10:57
あの意外性のあるラストがすごく好きでした。
さすがドイツ映画と思わせる芸術性とパワーにも圧倒されましたね。
見応えも有り好きな作品です♪
TBさせてくださいね。
2010/1/11(月) 午後 2:29
ドイツ映画の質感を感じた作品でした〜
モーリッツくんママも、ハンナー・ヘルツシュプルングも、感情を巧く表した素晴らしい演技でしたね。
2010/1/11(月) 午後 2:36
劇場で観ました。天才同士故のぶつかり合いに,やっぱり才能があるって厄介なのかなぁと凡人ながら思いました。お互い才能は認めつつ,それでも相容れない,みたいな感じがヒリヒリしました。凡人でよかった〜,と思う数少ないシチュエーションです(笑)。
ドイツ語の硬さ(と感じるんですが。第二外国語はドイツ語です)も映画に重厚な雰囲気を与えていましたね。あれが英語やイタリア語だったらちょっと違うかも,と思います。
2010/1/13(水) 午前 0:26 [ wxrfd775 ]
心を通わせたかと思うと、また離れて・・・心を通わせあうのが難しいからこそ、その通わせた瞬間瞬間が感動でしたね。
暗く激しいところがある映画でしたが、そこがまた良かったです。
TBありがとうございました!サムソンさん。
2010/1/13(水) 午前 7:03
自由が抑圧されていた歴史があるドイツだからこその、芸術への激しい気持ちも描かれていたんですね!SHIGEさん。
映画もダークな色彩で、重いですが、私も好きな映画になりました。
TBありがとうございました!
2010/1/13(水) 午後 2:06
ドイツ映画は、重厚で、リアルな人間を描いたいい作品が多そうですね、じゅりさん。真面目な描き方でした。
お互いに火花が散ったり、信頼で繋がったり、揺れ動く関係性を巧く激しく表現していましたねー。
2010/1/13(水) 午後 3:09
一見頑固な老女なのに、一見狂暴で粗暴な問題児なのに、ふたりとも音楽への情熱や才能や、そこを越えての互いへの愛情で繋がっていくのが感動でした。でも、なかなか相容れないのも緊張感がありましたが^^; ただの感動ものにならなかったので、観れて良かったです。自分のスタイルは変えないで、押し通した潔さがラストにはありました。
自分の才能は信じられたんでしょうね〜。
wxrfd775さん、ドイツ語は発音するのが難しいですねー。
でも、ドイツの映画をドイツ語で上映するのが自然でいいです。
2010/1/13(水) 午後 3:41
そうですか、ボクシングのレッスンも。。
こういう映画は案外深夜、ひとりでご覧になる、なんてシチュエーションがいいかもしれないですね ^^ 感情が静かな闇に包まれて、後々までいい感じで残りそうです。
トラバさせて下さいませ。
2010/1/13(水) 午後 10:15
辛い目にあって、周囲が信じられなくなった彼女の、一触即発の凶暴性を演じるために習っていたみたいです。本当に、なんでそこで激しく爆発しちゃうのかなーっていうほど、激しい彼女でしたね。その激しさをラストの演奏にぶつけて、迫力でした。
そうですね、深夜から明け方にかけてこういった映画を観ると、心に残っていきそうです。以前「リリィ・シュシュのすべて」をその時間で観て、凄惨な映画だけれど、静けさや美しさも感じ、心に今も残っている気がします。
2010/1/15(金) 午前 1:30
本当に激しい映画でしたね。
重いんだけど、ラストのジェニーの演奏は圧巻で自然と涙が溢れました。音楽の真髄を垣間見れたような気がしたくらいです。まさに心の叫びでしたね。
TBさせてくださいね。
2010/1/19(火) 午後 9:44
キツすぎるかも・・・と観るのを迷っていた映画でしたが、観れてよかったです。
ラストの演奏は観たことないような弾き方でしたが、彼女自身の魂を表現しているようで、迫力ありました。トラウデにもその心の叫びが伝わったようなラストで、観終わって、涙涙でした。
TBありがとうございました!Choroさん。
2010/1/20(水) 午前 1:05