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もう一本レンタルしたオゾン作品は「ホームドラマ」でした。この映画も初期作品。 面白い!!!オゾン作品の中で一番好きかも。人の深層までえぐりだして、ブラックな笑い満載。 不条理劇のようでもあり。わけわからなさもあり。ゲイテイスト濃く、皮肉もあり。 お気に入りの映画になりました。これで、オゾンは才人と言われ、評判の監督になったんじゃないでしょうか。 原題は「シットコム」アメリカのホームドラマを意味するこの言葉、オゾンの手に掛かると、ホームドラマもこのようなブラックな笑いになってしまうんですね〜。面白かったです! ごく普通の一家(父、母、姉、弟)どちらかというと地味な印象のこの一家。ある日、父がなにかの実験用だったはつかねずみを一匹ペットにと家に持ち帰ります。嫌がる母を無視し、子供たちは大喜び。早速、息子がねずみと遊んだり可愛がりはじめます。その日は新しい家政婦さんも来て、ホームパーティーの準備に追われる母。しかし、お客さんにドタキャンされて、家政婦さんとそのだんなさんを夕食に招待することに。姉のボーイフレンドもやってきます。ねずみを触ってから、なんとなく様子がおかしな弟。自分はゲイだ!と急に宣言して部屋にこもります。家政婦さんのだんなさんは学校の体育教師なので、悩みがあるなら相談にのろうと部屋へ。可愛いねずみを触り、手をかまれる先生。途端になにやら、弟と先生は怪しいムードに。いままでゲイでもなんでもなかったふたりですが、突然のベッドイン!!!(このあたりの描写はオゾン監督ですから妙にリアル。よほど、カミングアウトする大変さに覚えがあるのかしら。)その後、母親には「解決した。」と報告します。 姉も夜、ねずみと戯れると、いきなりの自殺未遂。下半身不随となり、常に自殺願望にとらわれる厚化粧のパンクな女の子に変貌。恋人には女王様きどりで、彼も忠実に従い苛められる始末。 家政婦さんも派手になり、家事も全くせずに、姉と遊んでばかりで、家族よりも威張りだす。 弟はあれ以来、妙に洗練されて、男の友人たちをたくさん部屋に招きいれ、なにやら怪しげな集まりをしているみたい。 心配した母親は、父親に相談しますが、「心配ない」と全く取り合ってもらえないのです。父親は家族には無関心そのものでした。 息子の部屋で、嫌いだったねずみと戯れてしまった母親は、息子を元通りにしたいために、あららな行動に・・・。でも、動揺さえも、もはやしなくなってるこの子供たちなのでした。この家族は、どうなってしまうんでしょうか? 一匹のねずみが、ある家にもらわれてきたばかりに、いままでごく普通と思われてきた家族たちが、そのせいなのか?深層心理を表面に露にしだすのです!家族って、常識や世間体にとらわれて、こうあるべきみたいな姿があるかもしれない。その幻想がなくなっていくと、どうなるのか。オゾンはブラックユーモアたっぷりに、ある家族の崩壊と本来あるべき姿での再生?をこの映画で描いているのです。 一番無関心で、ねずみの影響を受けていないように見えた父親も、ねずみにより自分の願望に近い恐ろしい夢を見て、ねずみの始末を母親に頼まれると、とんでもない行動に!!!電子レンジで・・・。 ここからはとっても不条理そのもの展開。カフカみたいでした・・・。絶句! そして、再生した家族はどこに行くのか・・・。 本当に面白かった。かなりお気に入り映画になりました。もっとレンタルされればいいのに。でも、日本では受けないかな?この感じ。オゾン監督の映画は、どれもいままで観たのは好きだったので、新作の「エンジェル」も楽しみです。前売り買ったので映画館に行きますよ〜(^_^)v
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